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応援マガジン 「 俺が “note” で見つけた天才たち 」

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この人「間違いなく天才!」と心奪われた記事を中心に掲載しています。 ※判断基準はmatsyaの独断と偏見にまみれています。
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2018年1月の記事一覧

「スズキ」 宮沢賢治の彼方へ(再)

「スズキ」 宮沢賢治の彼方へ(再)

 短編「スズキ」は、全力で書いた短編である。以前、noteに書いた、「『スズキ』 宮沢賢治の彼方へ」は、メイキングのつもりで書いた。noteのその文章は、発表するまで推敲を繰り返し、けっこう気張って書いた。だが、読者が少ないようなので、再掲載します。
 作中に出てくる、ぎょうざ耳の男には、モデルがいる。でも、それはまたべつの話である。

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 私が中・短編集『ス

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カバが消えた(再)

カバが消えた(再)

 「アナログガール」(櫻門書房)という本を出した。私の中・短編小説を集めた本である。そのなかの「コクー」という小説に、カバという登場人物がいる。小説は、100パーセント、フィクションである。ただ、このカバという名前は、実在の人物から拝借した。当時勤めていた職場のアルバイトの名前である。その理由を以前、noteに書いた。感謝のつもりだった。
 だが、読者が少ないようなので、再掲載します。

    

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人類が滅亡するまで生きたい。

人類が滅亡するまで生きたい。

センター試験を翌日に控えた日の夜。ぼくは同級生と一緒に深夜まで雑談に花を咲かせていた。小さな地方だがいちばんの進学校に通っていた学生としてはあるまじき行為。逃避なのかもしれないけれど、ぼくの記憶には鮮明に刻まれている時間だ。

いまでもそのメンバーの顔や宿泊していたホテルの部屋の雰囲気を思い出すことができる。ただ、いろんなことを話していたと思うのが、話題はほとんど覚えていない。そんななかで、たった

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習慣は味方、思いこみは敵

習慣は味方、思いこみは敵

SNSに並ぶ「今年の目標」を見て思ったこと。

わたしは日付で区切るのが苦手なので、新年に抱負や目標をたてることはなかったのだけど、ここ数年はあえて「なにをするか」を決めて1年間行動していた。

行き先の設定としての「目標」をたてることが昔からできないので、「習慣づける行動を決める」というやり方をしている。たとえば「3kg痩せる」ではなく「通勤時に2駅歩く」というように、動機が「痩せたい」だとした

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自分の居場所のつくりかた

自分の居場所のつくりかた

自分に足りないものは何なのか?

それについてはずいぶん長いこと考えてきた。「才能が足りない」など、ないものを数えるだけで一生が終わってしまうようなものではなく、「本当はすごくほしいけれど、もっていないもの」を考えると、いつも同じものに行き当たった。わたしにとって、いつも足りないものは「お金と仲間」だった。まあけっこう致命的。

これは、自虐で言っているのではなくて、お金でいうと、18歳のときに父

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