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ベルギー🇧🇪の牛肉料理《carbonade カルボナード》

こんにちは。

今日は最近発見したベルギー料理をご紹介します。
実はベルギーを訪れたことはなく、この料理も本場で食べたことは無いのですが、新たな牛肉料理を探していて見つけた料理です。
Marmitonというフランスのレシピサイトの「carbonade traditional」というレシピに沿って忠実に作ったら、とても美味しいものができました。

一言で言うと、「牛肉のビール煮込み」です。
砂糖の甘さとシナモンの風味、ブラウンビールの苦味とマスタードの辛味…と非常に複雑な味がしますが、全てがマッチして本当に美味しいのです。

え?砂糖?と思われた方もいらっしゃると思います。私も最初レシピを見た時は「これ、どんな味になるのかな?」とちょっと心配になりました😅

この料理の面白いところは、pain d'epices パン・デピスというスパイスやドライフルーツ入りの甘〜いパンを一緒に煮込むところです。

奇跡的にクリスマス時期の残り(未開封)が家にありました。意外と日持ちします。

パン・デピスとは、フランスやベルギーで主にクリスマス時期に食べられている甘いパンなのですが、日本で見たことないですよね?
完全に再現したい方にはまずパン・デピスを自作していただくことになるのですが、一緒に煮込むと最終的にドロドロに溶けてしまうので、

砂糖+普通の食パン+シナモン、ナツメグ等+お好きなドライフルーツ+お好みでアーモンドスライス
を煮込めば良いと思います。パン・デピスそのものが無くても大丈夫です。

レシピはこちら

○材料

牛かたまり肉 500g
厚切りベーコン125g
玉ねぎ    200g

ブラウンビール(できればブラウンが良いですが、無ければお好きなものを)500ml

ブーケガルニ orハーブミックス(タイム、ローリエ等)

ディジョンマスタード(粒々じゃないやつ)大さじ2程度

パン・デピス or (砂糖大さじ2〜3+普通の食パン1〜2切れ+シナモン、ナツメグ(あればグローブ等)+お好きなドライフルーツ:レーズン、オレンジピールなど+お好みでアーモンドスライス)

ベルギーのブラウンビールを使用しました。

○作り方

1.牛かたまり肉は2〜3cm角に、玉ねぎは約1cm角に、ベーコンは細切りにする。
2.フライパンにバターを熱し、玉ねぎを炒める(蓋をして弱火で) 。ベーコンも一緒に炒め、鍋に移す。
3.同様にフライパンで牛肉を炒め、鍋に移す。
4.鍋にビール、ブーケガルニ orハーブミックスを入れ、煮込み始める。

こんな感じで煮込み開始。ハーブを入れる前に写真を撮ってしまいました。

5.約1時間煮込んだら、パン・デピスにマスタードを塗って、鍋の中に入れる。

※パン・デピスが無い場合は砂糖大さじ2〜3+シナモン、ナツメグ+お好きなドライフルーツ(レーズン、オレンジピールなど)+お好みでアーモンドスライスを鍋の中へ、また普通のパンにマスタードを塗って入れてください。

ちょっと面白い光景ですよね。これで正解です。パンを煮込むことで、小麦粉を入れなくても自然にトロミがつきます。

6.蓋をして1〜1.5時間煮込む。底が焦げ付かないようたまにかき混ぜる。(パンは崩してしまいます)

1時間後こんな感じです。蓋を外してもう少しだけ煮込み、水分を飛ばします。

7.完成!じゃがいもを蒸したものや太めのパスタ、パンなどを添えてどうぞ。

付け合わせはじゃがいもとバゲット、ズッキーニのソテー。
翌日は太めのパスタ(タリアテッレ)とバゲット🥖カレーと同じで一晩寝かせるとまた美味しさが増していました。

フランスで牛肉を赤ワインで煮込む(ブフ・ブルギニョン)のに対し、ベルギーでは牛肉をビールで煮込む訳ですね…。ご想像通り、どちらも負けじと美味しいですわ🥹✨

パン・デピスに入っているドライフルーツが煮込まれることで柔らかく甘い具材の一つとなっているのがまた面白いです。オレンジピールのほんのりとした苦味が良い感じでした。アーモンドスライスは存在感薄かったので、無くても良いかも?ですね。(笑)
マスタードの辛味が全体を甘くなりすぎないように引き締める役割をしていました。

個人的にベルギーに対して "美味しいお菓子とビールの国" というイメージを持っていますが、この料理が正にベルギーのイメージそのものでした。🇧🇪

この深い味わい、是非とも味わっていただきたいです。
材料さえ集めれば簡単なので、良かったら皆様も作ってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

ブフ・ブルギニョンの記事はこちらをどうぞ

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