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フランスのクリスマスホリデー期間に食べたもの

あけましておめでとうございます。
クリスマス直前から年明けまで、パートナーの家族たちとフランスの山の中のコテージで過ごしました。Luc-sur-Audeという小さな村で、Carcassonne(カーカッソン)という観光地から車で小一時間かかる場所にありました。

フランス流のクリスマス(Noël)と年越しというものを初めて体験したので、レポートさせていただきます。(ほぼ食レポ)

主な料理担当は義父でした。義妹も料理が得意なので、助手としてお手伝い。私も料理好きとして作り方を見せてもらったり、たまに日本食を担当させてもらいました。

12/24のランチはスモークサーモンとフォアグラ(瓶詰めで売っています。13€くらい)。ディル入りのサワークリーム+サーモン、玉ねぎのコンフィ(これも瓶詰め)+フォアグラの組み合わせで食べました。

本当は上記はクリスマスイブディナーの前菜になる予定だったらしいのですが、さすがにこれでお腹いっぱいになるのはもったいないということでランチの位置付けになったそうです。ランチで良かった…。

以下がクリスマスイブのディナー。これが本番。

capon(シャポン)という去勢鶏(まるっと太るから美味しくなるらしい)のロースト。七面鳥とはまた違うそうです。たっぷりのプロバンスハーブとオリーブオイルを振りかけてオーブンで3〜4時間。見た目も豪華ですが、しっかり詰まった肉質でとても美味しかったです。
付け合わせに栗(缶詰)をフライパンで焼いただけのもの。鶏の中に入れて焼くこともあるそうですが、栗が嫌いな人がいたので別添え。
左がラタトゥイユ(野菜切って、ニンニクとハーブ類で味つけたらオーブンで長時間焼く)、右がファス(豚ひき肉とミルクで湿らせたパン、エシャロット、キノコ類、ニンニク、ハーブ、塩胡椒を捏ねて成形してハンバーグみたいに焼いたもの。使用していたキノコは、乾燥セップ茸(ポルチーニ)とジロール茸を水で戻したものでした。すごく美味しかったので、家で安価なマッシュルームを使って再現したいです。笑)
お皿に盛ると全体的に茶色くてあまり映えない(笑)でも全て美味でした。シャポンにトリュフソース(スーパーで5€くらいで売ってた😳)を付けて食べるのが本当に美味しかったです。

12/24のディナーを家族全員揃って食べることがとにかく大事だそうです。
最初、「予想以上にシャポンに時間がかかりそうだから、22:30開始ね」と言われ、こちらは生後2ヶ月半のベビーがいるのでドン引きしたのですが(笑)、なんとか21:30開始にしてもらいました。
ディナー前に教会に行く家族もいるため、遅めにディナーを開始して、ダラダラ飲みながら日が変わるのを待つのがフランスのクリスマスイブの過ごし方だそうです。(各家庭によって異なると思いますが)

12/24のディナー後にクリスマスツリーの下に全員分のプレゼントを並べます。

欧米っぽい風景(笑)

12/25の朝全員が揃ったら、各自自分の名前が書いてあるプレゼントを拾い集めてビリビリ〜!
子供だけじゃないんですね、これやるの。
60歳越えでも楽しそうにビリビリして、プレゼントを嬉しそうに見せ合っていました。子供の心を忘れないって、こういうことなんですかね。(笑)

プレゼントの内容は多岐に渡り、車のプラモデル(義父の趣味)とか、多数のドラゴンの模型(義妹の趣味)、任天堂Switchのソフト(義弟がもらっていて、個人的にこれが一番良いプレゼントだと思った)、中世の騎士のヘルメット(うちのパートナーが両親からもらっていた😂)など…。

私もたくさんプレゼントを頂いたのですが、「えー、これどうしよう」みたいなものが多くて😂、洋服類は部屋着として活用させていただきたいと思っています!(笑)

全員に今治タオルと足袋靴下を選んだ私…なんと実用的で夢のないプレゼントでしょう。ですが、やはり自分にできる最もスマートな選択だったと自負しています。(笑) 冬でもビーサンで過ごすレユニオン島の人達にとって足袋靴下は目から鱗の商品だったようです。
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そんなこんなで12/25のランチ

イノシシ肉のグリル。上にかけるマッシュルームソースが特に美味しかったです。
前日のラタトゥイユやポテトも添えて
ブッシュ・ド・ノエルはパン屋さんで購入。これはティラミス味。


以下は常に小腹が空いた時に各自摘んでいたクリスマススイーツ。時には朝食にもなります。

ドイツのシュトーレン🇩🇪甘いけど美味しい
pain d'epice(パン・デピス)スパイス、ドライフルーツ入りのパウンドケーキ。好き嫌い分かれますが、私は結構好きです。


12/24,25が終わるとNew yearまでちょっと一息。
各自残り物や簡単なものを食べる日もあります。

この白いソーセージ、boudin blanc(ブーダン・ブラン)といいます。豚や鶏の挽肉にミルク、パン、卵などを混ぜて作られたソーセージでフワフワの食感です。セップ茸風味のものが特に好きです。ちなみに、boudin noirという黒いソーセージは豚の血で作られたソーセージで、貧血予防に良いそうです。私はちょっと苦手でした…。
ラクレットチーズを食べる用のホットプレートがスーパーで売られています。上のプレートでハムやソーセージを焼き、下の小さなプレートにチーズを乗せて溶かします。
焼いたハムやポテト、パンなどにチーズを乗せて食べます。寒い時期に食べるwinter mealだそうです。チーズフォンデュにも似ていますね。チーズはラクレットのみではなく、シェーブル(ヤギの乳)、ゴーダ、エメンタールなど様々なチーズを楽しみました。

どれも美味しいのですが、ヘビーなものが続いていたので宿泊先にある調味料(醤油、砂糖、ごま油)でできる日本食を作りました。
生の卵は嫌とか野菜嫌いという大人たちも喜んで食べてくれました。

親子丼と人参とカブのきんぴら。三つ葉の代わりにセロリの葉。前日に鶏胸肉を切って砂糖、塩、水に漬けておいたら柔らかく仕上がりました。7人分を一つの大フライパンで作ったので見た目はイマイチ…。
こちらはカスレという白インゲン豆と鴨肉を煮込んだ料理。缶詰を温めただけですが、めちゃくちゃ美味しいです。フランスでは缶詰を買えば良いだけですが、日本でも食べたいので一度自作してみたい料理の一つです。黄色いものはターメリックで炊いたバスマティライス(レユニオンスタイル)、手前の黒いものは鴨肉のソーセージを焼いたものです。塩辛いので半分で十分…。
beef bourguignon(ブフ・ブルギニョン)牛肉の赤ワイン煮込みです。今回作り方のコツを学んだのでいつか記事にしたいと思います。

何もない山中でしたが、奇跡的に歩いて行ける距離にショコラティエ(チョコレート屋さん)がありました。

チョコレートの誘惑
左はマカロンではなく、マカロニアというお菓子。中はクリームではなく、主にチョコレートでした。外側の食感も普通のマカロンよりサクサクしていて、新たなスイーツでした。
色んな種類のキャラメル(フランボワーズ、ジンジャー、チョコレート味など)も購入。一番右はおまけ。

そんなこんなで大晦日。
大晦日のディナーは北アフリカの食べ物「クスクス」でした。
私はクスクスとは粒状のパスタそのものを指すのかと思っていましたが、フランスでは料理名のことを指し、粒状のパスタはsemouleと呼ばれます。

semouleを炊いて、野菜&スパイスのスープをかけ、鶏胸肉のロースト、ビーフミートボール、仔羊肉のローストなどを一緒に添えます。
お皿に盛るとこんな感じの料理です。Merguez メルゲーズ(牛orマトンのソーセージ。イスラム圏で食べられる。)もありました。皆大好きですが、私には少し塩辛いのでパスしました。

大晦日の夜の過ごし方は日本と似ており、テレビを観たりゲームをしたりして、皆年明けのカウントダウンまで起きています。
日付が変わる瞬間、全員外に出て空に打ち上がる花火を見に行きます。花火を見ながら"Bonne année!! (ボナネ!!)"(Happy new year)と言ってそこにいる人達とハグをし合います。ちなみに今回の宿泊先では花火は山に隠れて見えませんでした。(笑)

フランス式のクリスマスと年末年始の過ごし方は興味深かったです。
個人的には日本のお正月料理が好きなので(年越しそば、もち、おせち…)、ちょっと寂しさもありました。(自作するような時間も余裕もなかった)

遅ればせながら、日本から送ってもらった少量のお餅をそろそろ食べたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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