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タルティフレット《フランスのポテトグラタン》

こんにちは。

今日はTartifletteタルティフレットというフランスのサヴォア地方の郷土料理をご紹介させていただきます。
春めいてきたこの時期に "The winter food" の投稿でごめんなさい。(笑) 私も最近初めて知った料理なのです。

一言で言うと、じゃがいもと玉ねぎ、厚切りベーコン、にんにくを炒めてReblochon ルブロションと呼ばれるチーズと共にオーブンで焼いた料理。濃厚なチーズがとろ〜りとろけるフランスのポテトグラタンです。

このルブロションというセミハードチーズがこの料理の肝となるのですが、日本で購入するのはかなり難しいと思います…。なぜならフランスのサヴォア地方で作られたチーズでないと、認証を受けられずルブロションとは呼ばれないからです。

これがルブロションチーズ。右下の赤色とオレンジ色の○のマークが認証を受けた印だそうです。


見た目や食感はカマンベールチーズやブリーチーズに似ていますが、独特の臭みがあります。
私は好きですが、この臭みが苦手な方は多いかもしれません。フランス人でも好き嫌いが分かれるようです。
ルブロションもどきチーズがフランスのスーパーでも売られていますが、それはかなり万人受けするように臭みが抑えられていました。

これがもどきのチーズ。「タルティフレット用チーズ」という名前で売られています。臭みがなく、値段も安い。


ということで、日本にお住まいの方はCamembertカマンベール or Brie ブリーチーズで代用可能かと思います。
それは真のタルティフレットじゃない…と言われそうですが、美味しいのは間違いないので良いことにしましょう。(笑)
フランス旅行の際にでもルブロションを試す機会があれば、是非お試しください。(他にもお勧めしたいチーズは山程ありますが…)

簡単レシピはこちら

○材料(4人分)

ルブロションチーズ(or カマンベール or ブリー) 500g
玉ねぎ             200g
厚切りベーコン 200g
じゃがいも       1kg
にんにく    2〜3かけ
オリーブオイル
塩こしょう
(ルブロションはだいたい500gなので上記の用量で記載しましたが、小さめのカマンベールを使う場合はそれに合わせて分量も調節してください)

○作り方

1.玉ねぎ、厚切りベーコン、じゃがいもを好きな大きさにカットする。にんにく1〜2かけはみじん切りにする。オーブンを220℃で予熱開始。
2.オリーブオイルを熱し、フライパンで玉ねぎ、厚切りベーコン、じゃがいも、にんにくを炒める。(じゃがいもは炒める前にレンチンしておいても良い)
お好みで塩こしょうで味付けする。(ベーコンが塩辛いので塩は不要かもです)

オーブンで焼く時間短縮のためしっかり火を通します。

3.ルブロションチーズを側面から半分に切る。

このどでかいチーズを
スポンジケーキを切るように、側面から真っ二つに切ります。

4.グラタン皿全面に半分に切ったにんにくを塗りつける。残ったにんにくは具に混ぜる。

手からニンニク臭がします(笑)

5.グラタン皿に炒めた具材の半分を入れ、その上にチーズ半分を載せる。そのまた上に残りの具材を敷き、最後にチーズ半分を載せる。

チーズ上部に見える赤いマークはルブロション特有のマークだそうです。(気にしないでください)

6.オーブンで200〜220℃で20分程度焼く。(お使いのオーブンのパワフル度によって調節)

完成!
付け合わせはズッキーニのソテー

チーズが上から、真ん中からしっかり溶け、具材全体によく絡んで美味しい〜!!
"フランスのポテトグラタン" と表現しましたが、完全にチーズが主役ですね。ポテトやベーコン、玉ねぎ達がチーズを味わうための引き立て役に徹している感があります。なんというか、チーズフォンデュやラクレットに近い感覚です。さすがスイスに近い地域のフランス料理!

全く違う料理になってしまいますが、Roquefort ロックフォール(ブルーチーズ)なんかもこの方法で食べたら美味しいのではないか…と思いました。

皆様もお好きなチーズを買ってきたら、是非この方法でグラタンを作ってみてください。
濃厚なチーズを堪能できると思います!🫕

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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