松下 健

オプティマインド代表取締役社長 ラストワンマイル配送ルート最適化AI開発。ICC20…

松下 健

オプティマインド代表取締役社長 ラストワンマイル配送ルート最適化AI開発。ICC2018優勝。名古屋大学発スタートアップ。トヨタ自動車や三菱商事らから累計11億1,300万円の資金調達。J-startup。Forbes 30 under 30 Asia 2020。

最近の記事

名古屋の会社が東京と大阪にオフィスを開設した話

こんにちは。オプティマインド代表の松下健です。 この記事では、名古屋に本社のあるオプティマインドが東京と大阪にオフィスを開設した背景や、フルリモート勤務を含めどういった工夫をして各オフィスのコミュニケーションを取っているのか等、考えや施策について書こうと思います。 オプティマインドでは現在、名古屋本社と東京オフィス、大阪オフィスと、フルリモート勤務での採用活動を行っています。 「名古屋が本社の会社って、東京と大阪はどんな雰囲気なんだろう?」 「大阪と東京は営業部だけしか

    • 自動化か、現場で働く人の幸せか

      こんにちは。オプティマインド代表の松下健です。 本記事では、社会課題の解決を目指す方々にとってぶつかるであろう、見つめずには通れないであろう二項対立な事象について書いてみました。主語を何にするか、社会なのか、経営者なのか、現場なのか、で、誰かが幸せになり、誰かが不幸になるかもしれない、という二項対立についてです。 以前「AIは物流現場の仕事を奪うのか」というnoteを書きました。オプティマインドが展開する自動配車システム「Loogia」では、物流会社の配車担当の方が行う「配

      • 1on1をする前に

        こんにちは。オプティマインド代表の松下健です。 みなさんは、中途入社や部署異動で、まだ自分と関わりの少ない上長と1on1をしたときに、「今、何か悩みや相談はある?」と聞かれたらどのように答えますか?「この人は私の何を知っているのだろう」、「何を話して良いか分からない・・・」という気持ちになる人が一定いるのではないかと思います。 私は1on1をする前に、相手との信頼関係を構築しておくことが何より大切だと考えています。 最近では、1on1のアジェンダ設定や、実施する頻度、時

        • リーダーに求める「謙虚さ」とは

          こんにちは、オプティマインド代表の松下健です。今回は、「リーダーに求める謙虚さ」についてお話しようと思います。はじめに私の好きな言葉を一つ紹介します。 リーダーの役割はこれだけではないかもしれませんが、究極ではこの言葉の通りであり、一番大切で、一番難しいことだと思っています。「元気で、明るく、楽しい職場を作る」ために、何が必要になるかを考えたとき、オプティマインドが大切にしている「謙虚力」が浮かびました。謙虚な人とは一緒に気持ちよく仕事ができます。もちろんリーダーシップには

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          3年後、オプティマインドはこんな世界を創りたい

          はじめにこんにちは。オプティマインド代表の松下健です。 今回、オプティマインドが目指す「世界」を、よりカラーでイメージしていただけるように、架空の物語を作りました。 ラストワンマイルの配車最適化のサービスである「Loogia(ルージア)」を通して、オプティマインドがどのような世界を実現したいのか、3年後の配車係、ドライバー、物流部長の3人に焦点を当てた物語です。 この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 2026年6月22日、とある会社の一日

          3年後、オプティマインドはこんな世界を創りたい

          50人を目前に、「バリュー」をやめて「行動指針」を策定した話

          はじめにミッション・ビジョン達成のために、「バリュー」に行動指針や能力定義の意味を合わせて掲げている企業が多いと思います。オプティマインドでもこれまで「Be Professional × Five Powers(実行力・技術力・現場力・先見力・謙虚力)」をバリューに掲げてきました。現場力や謙虚力に関しては、オプティマインドらしさ、強みとしてみんなが体現してくれています。 しかしこの度、バリューという言葉を廃止し、「行動指針」という呼称のもとで新たに策定をしました。これはオプ

          50人を目前に、「バリュー」をやめて「行動指針」を策定した話

          なぜ業務委託ではなく社員を採用するのか

          こんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 先日、「業務委託ではなく社員として働いてもらう理由」について話をする機会があったので、対談形式での記事にしてみました。 ーーーーーーーーーー サマリ端的に言えば、「ビジョン・ミッションのもとで共通の価値観を持って、全人間的に時間や空間を共有することができるのは社員という位置づけであり、それが結果として社員にとってもかけがえのない人生の豊かさとなり、会社にとっての事業成長のための近道だと思っているから」です。 仲間と一緒に新

          なぜ業務委託ではなく社員を採用するのか

          [Part2]大学で起業し、走ってきた8年 〜TOYOTA等から10億円資金調達し、「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出された20代・シード期〜

          こんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 30歳という節目を前に、オプティマインドを起業してから今まで、どんなことが起き、その都度、自分がどんな気持ちだったのかを振り返っています。前半は、大学時代に起業してから日本郵便様のアクセラの最優秀賞受賞までの約3年間を書きました。 後半は、他社から出資いただき、株式会社になったオプティマインドの「第二創業期」を綴っていきたいと思います。オプティマインドが創業メンバーだけのものから、ステージアップした大切な時期です。 ***

          [Part2]大学で起業し、走ってきた8年 〜TOYOTA等から10億円資金調達し、「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出された20代・シード期〜

          [Part1]大学で起業し、走ってきた8年 〜TOYOTA等から10億円資金調達し、「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出された20代・創業期〜

          こんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 突然ですが、今年で30歳になります。名古屋大学の学生時代に起業し、あっという間に8年が経ちました。なかなかに濃い時間を過ごしてきたと思っていますが、改めてどんなことがあったか?30歳という節目を前に整理してみたいと思い、起業から今までをまとめてみました。 起業を考えている方、新規事業を立ち上げたい方、新しい環境に行こうか迷っている方へ、何かの参考になれますと幸いです。 時給750円の喫茶店バイトで貯めた25万円を元手に起業

          [Part1]大学で起業し、走ってきた8年 〜TOYOTA等から10億円資金調達し、「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出された20代・創業期〜

          大学発スタートアップが直面した研究とビジネスのギャップ

          こんにちは。オプティマインド代表の松下健です。 オプティマインドは、大学の研究で出会った技術を実社会に活かしたいという想いからスタートした「大学発スタートアップ」です。大学時代でのアルゴリズム研究を通し、これを実社会に活かすことで世の中の課題解決に繋がるのではないかという熱い想いを抱きながら会社を設立しましたが、起業から今日に至るまで、研究とビジネスの間には大きなギャップがあると常に感じてきました。 研究をビジネスとして実社会に活かすために大事なことは、研究と現場の間で生

          大学発スタートアップが直面した研究とビジネスのギャップ

          未来の物流を救う!?配送ロボットと大型ドローン

          こんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 シリコンバレーでとある配送ロボットの実証実験が行われました。技術面の検証が目的だったようですが、街中を走る配送ロボットを見た人々が興味本位で触ったり、物を乗せたりしたそうです。技術検証は上手くいったものの、実用化に向けて人々の行動特性までは予測できていなかったとのことです。初めて見るロボットに興味本位で近づく気持ち、わかります(笑) この配送ロボットやドローンは、物流業界で非常に注目されています。 今回は、ラストワンマイル

          未来の物流を救う!?配送ロボットと大型ドローン

          AIは物流現場の仕事を奪うのか

          こんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 AIが注目されるようになってから久しいですが、「AIは人の仕事を奪うのか」という問いに対してそろそろ向き合う必要があるのではないかと感じる今日この頃です。結論から申し上げると、私は「AIは人の仕事を奪う」と思います。ただし、「AIが代替できる業務に限り、AIは人間から仕事を奪う」というのが正確な表現です。 産業革命の時も「機械は人の仕事を奪うのか」という議論があったと思いますが、そもそもその議論は不毛であると感じます。理想論

          AIは物流現場の仕事を奪うのか

          オープンでフラットって何なのか〜オープン編〜

          はじめにこんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 前回は、「オープンでフラットな組織」の「フラット」について書きました。メンバーが互いの存在を認め合い、対等に議論することができるフラットな状態になるには、情報格差が最小化された、オープンな状態になっていることが必要です。今回は、その「オープンな状態」について考えました。 【今回のポイント】 ・情報が閉ざされると心理的不安や権威主義を生んでしまう ・数字など表面的な情報だけでは心理的に不透明さが残るため、意思決定に至った

          オープンでフラットって何なのか〜オープン編〜

          オープンでフラットって何なのか 〜フラット編〜

          はじめにこんにちは、オプティマインド代表の松下健です。 よく「弊社はオープンでフラットな組織です!」ということを目にします。そして、弊社も例外ではありません。心からオープンでフラットな組織を目指しています。「オープンでフラットな組織」はダメだ!という人はおそらくいないでしょう。ですが、改めてオープンって何?フラットって何?というのを言語化することは大事だなと思い、今回は、「みんながあるべき姿として追求しているオープンでフラットな組織とは、一体どんなことをいうのか」ということを

          オープンでフラットって何なのか 〜フラット編〜

          テクノロジースタートアップが手書きの年賀状を送るワケ

          明けましておめでとうございます!オプティマインド代表の松下健です。本年もこちらのnoteで組織や文化、物流の未来などについて執筆していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 今回は、「年末状、年賀状」についてです。 今年、年賀状を送った方はいますでしょうか。年々減少している年賀状ですが、オプティマインドでは、毎年、お世話になったお客様やお取引先様の方々に、年末には松下から年末状を、1月には各担当者から年賀状をお送りさせていただいています。また、すべての方に必ず一言、直

          テクノロジースタートアップが手書きの年賀状を送るワケ

          緊急事態宣言下で気がついた信頼ベースのマネジメント

          はじめにこんにちは、オプティマインド代表の松下健です! 弊社は「世界のラストワンマイルを最適化する」をビジョンに、ラストワンマイルの配送ルート最適化のVertical SaaSを展開しているテクノロジースタートアップです。今までnoteで発信をしていませんでしたが、少しでもオプティマインドに興味を持っていただくきっかけや、同じ業界やスタートアップでご活躍されている方々の一助になればと思い、組織や文化のこと、物流の未来などを発信をしていこうと思います。 今回は、私のマネジメン

          緊急事態宣言下で気がついた信頼ベースのマネジメント