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㊗第46回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞「シン・ウルトラマン」の有岡大貴(滝明久)。彼の葛藤と成長に共感

禍特対の人間関係をもっと知りたかった

地球に突然現れた巨大不明生物。その対策として設立された「禍威獣特設対策室通称:禍特対(カトクタイ)の面々に班長の田村 君男(西島秀俊)、神永 新二(斎藤工)、浅見 弘子(長澤まさみ)、滝 明久(有岡大貴)、船縁  由美(早見あかり)。時間の都合上なのか、あまりチームの人間関係を掘り下げるような展開はない。特に神永と浅見のバディ感はどこで培われたのかの描写がないので、2人のやり取りはあまり共感できなかった。

お仕事映画と観た場合とても興味深い。早期にマニュアル化された禍威獣対策に、前例がないと動けない=あれば比較的早く対応できることが分かる。慣れとは恐ろしい。とはいえ、社内に言葉を話す外星人が現れて政府関係者と話す場面は不気味さはあった。笑顔だが一瞬でも気を抜いたら殺されそうな緊張感。怖い。

影の主役は滝くんでは?彼の葛藤と成長に共感

私は禍特対のもう一人の人物、非粒子物理学者の滝 明久(有岡大貴)に注目しました。彼に感情移入した人も多かったのではないでしょうか。私もその一人です。彼の葛藤の姿、とりわけ未知の生物を理解しようとすればするほど、地球人との力の差は歴然だと分かる場面は必見です。禍威獣(カイジュウ)退治に自分たちの力は及ばないし、突然現れた敵か味方かもよく分からないウルトラマンに自分の仕事を任せるしかないことに憤りを覚えて、出て行ってしまう。なまじ知識があるが故の悔しさが、全身からにじみ出ていました。

また、ゼットン殲滅のために偉い人達が考えた結果、「何もしない」となった場面。もはや打つ手なし。地球滅亡を待つしかないのに、なぜかストロングゼロを持って会社に来てしまうところとか。そして彼の一番の見せ場である、人類の英知を結集する場面でのコミカルさはかなり面白かったです。影の主役は滝くんでは?と思うほど、印象が強かったです。※悪目立ちとかではなく、若手の非粒子物理学者ってこういった感じなんだろうなという説得力が凄い

一体どんな人?Hey! Say! JUMPのメンバーだった

帰宅後、速攻調べたところ、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループHey! Say! JUMPのメンバーということが分かりました。これにはかなり驚きでした。アイドル=演技はちょっと、という思い込みも、この機会に見直すべきかもしれません。完全に演技派俳優、有岡大貴でした。過去作品や今後の作品も気になりますね。

おまけ:映画の余韻は全部、米津玄師の「M八七」が持って行った

滝が大活躍した後のラストは怒涛の展開。そしてすぐにエンディングが流れる。この歌がいい。作品の中で一番感動してしまった。なんだか全部さらっていってしまったようだった。シン・ウルトラマン2はあるのだろうか。その時も滝の活躍に期待しています。

シン・ウルトラマンのポスター

【追記】有岡大貴さん、その演技力をみとめられて新人俳優賞受賞されていました▼

公式サイトはこちら▼

カバー画像:シン・ウルトラマン公式Twitterより

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