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㊗カメラを止めるな!6周年記念上映に行ってきました。

「カメラを止めるな!」とは、俳優・映画監督を目指す人のための養成スクール「ENBUゼミナール」の作品で、上田慎一郎の劇場用長編映画デビュー作。元々は6日間限定での上映だったはずの作品がジワジワと口コミで広がり、最終的に2館の上映館から300館以上に拡大公開!海外リメイク決定!などなど、日本のインディーズ映画で異例の大ヒットで社会現象にまでなった伝説的な作品です。

2017年公開作品でしたが、私自身悔やまれるのは話題になってからの後発組で、TOHOシネマズで観ました。(ミニシアターの存在も知らなかった)当時を振り返ると、映画館って上映前にマナー動画が流れますよね?上映中はお静かにみたいな。それなのにカメ止めは、もう凄かった。お笑いライブじゃないかと。後半たたみかける色々に館内ドッカンドッカン笑いが起きてて一体感が凄かった!私も隣のまったく知らない人と一緒に笑いあったくらい。あの体験は貴重でしたし恐らくあれは一生に一度かもしれない。

カメ止めほど役者とファンの距離が近い作品を知らない。

また、カメ止めの特長として、上映後に出演者の方が舞台挨拶を行っていたというのも、当時有名な話。たった今観た映画に出ていた役者さんが、目の前にいる!しかもサインまでしてくれる。そんなことは聞いたことがなかったので、それにも驚きました。インディーズ映画と言っても監督は監督然としているイメージ、役者も違う世界の住人。そう思っていたこれまでの人生をカメ止めは変えました。

その作品が5周年ではなくなぜか6周年の記念で、池袋シネマ・ロサで一日限りの復活上映&舞台挨拶が行われました。会場には監督役だった濱津 隆之さんも登壇!今や「キング・ダム」「身代わり忠臣蔵」、NHK大河ドラマ「どうする家康」など有名作品に多く出るビッグな役者さんになりましたね。

そんな彼らの舞台挨拶が聞ける!と期待していましたが、皆それぞれの想いを印象深いコメントを伝えていく中で、濱津さんは口数少なくて。上田監督に突っ込まれているのを微笑ましく見ていました。挨拶が一巡した後に再度振られるってのも面白かったです。戦場では頼もしいのに(笑)。

シネマ・ロサ内の写真パネル

そしてしゅはまはるみさんも、急遽登壇!ギリギリまで分からなかったそうなので、登壇出来て良かったです。とっっても素敵な笑顔でした。しゅはまさんも、カメ止め後に沢山の作品に出ていてご活躍されています。映画「とおいらいめい」に出ていた時は、あのフェリーの場面だけで泣けました。

とおいらいめい 映画.comより引用

映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」での強烈なキャラも印象的。カリスマ性があり、とにかく強いので、広告業界で光り輝いている彼女のようになりたいと思う主人公の気持ちも分かります。

「MONDAYS」公式Xから引用

上田慎一郎監督の最新作「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」に期待

カメ止め後に公開された映画は
イソップの思うツボ(2019年) - 監督(中泉裕矢・浅沼直也と共同)
スペシャルアクターズ(2019年) - 監督・脚本・編集・宣伝プロデューサーポプラン(2022年) - 監督・脚本・編集
どれも公開後に映画館で観て面白かったのですが、無意識にカメ止めの様な伏線回収を期待してしまう自分がいました。
「こうだろう」という固定概念を壊してエンタメに昇華する技は、最近のショートムービー作品でも受け継がれていて、一度の鑑賞で終わらない面白さがあります。TikTokで次々ヒットを生み出す『カメ止め』監督・上田慎一郎に聞く“縦型ショートフィルムの世界” 「違った文法のエンタメ」

新作の「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は果たしてどのような作品なのか?とても期待しています。

「カメラを止めるな!」 6周年記念上映
【日程】2024年6月23日(日)
【時間】13時15分の回(上映後)
【登壇者】(敬称略)
上田慎一郎監督、濱津隆之、長屋和彰、細井学、市原洋、大沢真一郎、吉田美紀、山口友和、合田純奈、曽我真臣、久場寿幸、古茂田耕吉(録音)、しゅはまはるみ
そして、カメ止めに当時赤ちゃんで出演していた監督の息子さんも登壇。
大きくなったのと同時に時間の流れを感じました。

フォトセッションも皆楽しそう