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だから飼い主はやめられない

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メールマガジン「ほぼ週刊さろま」に寄稿したものを保管しています。
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記事一覧

37 物語は続く

ちょっとのお話はボチボチ終わりにしようと思っている。飼い主(私)には物心ついた頃からそば…

松尾 憲幸
2年前
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36 散歩中の頂き物

ちょっとの散歩で集落を歩くと、様々な頂き物をする。 元来、島の人はもてなし好きで、勤め人…

松尾 憲幸
2年前

35 満たされ行くもの

ちょっとの散歩中に出会うオジイから「毎日犬に歩かされてアホみたいじゃな」とよく言われる。…

松尾 憲幸
2年前

34 飼う側の都合・飼われる側の都合

残念ながら飼い主はちょっとの躾に成功していない。芸のひとつやふたつは出来る。「お手」「お…

松尾 憲幸
2年前

33 待つ

待つ犬として有名なのは渋谷のハチ公だ。一般に犬は飼い主を待つらしい。そして飼い主が帰宅す…

松尾 憲幸
2年前
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32 ルーティン

ちょっとが生後1ヶ月を過ぎた頃から、飼い主の朝晩のルーティンに散歩が加わった。それから7…

松尾 憲幸
2年前

31 星

ちょっとの額には星がある。子犬の時には無かったのがいつの頃からか現れた。さてそれがいつ現れたのか、年ごとの写真で確認してみた。 まず最初が先々週、4月8日。もちろん星がある。4年前の7月までは、はっきりと星が見える。5年前の8月。心なしか星が薄い。 同じ年の6月。さらに薄い。 5月2日、さらに薄くなっている。 そして2月15日。判別し難いほどに薄い。そして2月9日、星は無い。 ちょっとの星は2015年の2月9日から2月15日の間に姿を見せ始めた。さて、問題はその場所

30 ちょっちゃんの入院費用は私が出します

2度の手術を経て、ちょっとは家でクリスマスを迎える事が出来た。傷の場所が場所だけに治癒が…

松尾 憲幸
2年前

29 よかったねぇ、よかったねぇ

動物医療センターでちょっとと会ってから2週間が過ぎ、12月になった。ちょっとが入院して1ヶ…

松尾 憲幸
2年前

28 手術

ちょっとは飛行機で鹿児島の動物医療センターへ送られ、会陰ヘルニアの手術を受けた。家では家…

松尾 憲幸
3年前
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27 多難な子

奄美大島では夏になるとゴールデンシャワーの黄色い花が野山を彩る。この時期から、ちょっとの…

松尾 憲幸
3年前
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26 平穏な日々

退院後、ちょっとは益々家族になった。何しろ共に苦難を乗り越えたのだ。関係性が変わらないわ…

松尾 憲幸
3年前
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25 退院後

約2週間後、ちょっとが鹿児島の病院から飛行機に載せられて帰って来た。妻と空港へ迎えに行っ…

松尾 憲幸
4年前

24 経過

私が出張に出るため、妻にちょっとの散歩を頼んだ。私が行けなくも無かったが、妻に行って貰った方が朝の時間に余裕が出来るので投げ捨てるように「行けよ」と頼んだ。妻とちょっとが大型犬に襲われて血だらけで帰宅した姿を見た時、私は「しまった!」と思った。自分が日常で疎かにしていた部分に不意打ちをくらった気持ちだった。 妻は出血のひどい12ヵ所を荒縫いした。飛行機で鹿児島の動物医療センターに送られたちょっとは、約2週間入院した。大腿部から下腹部にかけて集中的に咬まれていた。大型犬は獲物が