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薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 病態(2) 第106回-第109回 6問 powered by Gemini 3.5 Pro, Google AI Studio

一般問題|薬学理論問題【病態】

第108回薬剤師国家試験 問183

重篤な副作用と代表的な原因薬剤例を示した組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。

重篤な副作用|代表的な原因薬剤例

■選択肢

1. 横紋筋融解症|ウルソデオキシコール酸錠
2. 劇症肝炎|ファモチジン錠
3. 心不全|ドキソルビシン塩酸塩注
4. 間質性肺炎|メチルプレドニゾロン錠
5. 糖尿病性ケトアシドーシス|オランザピン錠

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問183

第109回薬剤師国家試験 問190

25歳男性。身長176cm、体重65kg。20歳の時に1型糖尿病を発症し、1日4 回のインスリン皮下注射と血糖自己測定によるインスリン強化療法を行ってきた。最近の血液検査でHbA1c値が7.3%であったためインスリン治療の変更が計画された。

(使用中の薬剤)
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前10単位、昼食直前7単位、夕食直前9単位
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)
就寝前14単位。
インスリン注射量の変更に関して適切なのはどれか。2つ選べ。

表 血糖自己測定値(毎食前と毎食2時間後及び就寝前に測定)
|朝食|前|100 mg/dL|後|160 mg/dL|
|昼食|前|110 mg/dL|後|220 mg/dL|
|夕食|前|140 mg/dL|後|240 mg/dL|
|就寝前|160 mg/dL|

■選択肢

  1. 朝食直前のインスリン注射量を増量する。

  2. 朝食直前のインスリン注射量を減量する。

  3. 昼食直前のインスリン注射量を増量する。

  4. 夕食直前のインスリン注射量を増量する。

  5. 就寝前のインスリン注射量を減量する。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問190

第106回薬剤師国家試験 問194

ある疾患の発症予防薬Aの評価を行うため臨床試験の文献を収集したところ、下記の情報を得た。この試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

(臨床成績)
発症リスクを有する被験者1,000名を無作為にプラセボ投与群又はA投与群に割り付け、2年間追跡した。その結果、発症の有無を比較したデータ(下表)が得られ、Aが発症予防に有効であることが示された(P<0.01)。

投与群     |発症あり|発症なし|
-A投与群   |10 人|490 人|
-プラセボ投与群|30 人|470 人|

■選択肢

  1. プラセボ効果の影響を除くために、無作為割り付けが行われている。

  2. この試験は観察研究に分類される。

  3. Aの治療必要数(NNT)は25人である。

  4. Aによる発症の絶対リスク減少は4%である。

  5. Aによる発症の相対リスク減少は20%である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第106回薬剤師国家試験 問194

第108回薬剤師国家試験 問194

被験者20名が参加した臨床試験において、被験者の生存期間をカプランマイヤー法で示したところ、図のようになった。ヒゲ(+)は脱落を表している。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

■選択肢

  1. 時点Aにおいて、観察を継続している被験者数は14名である。

  2. 時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち4名が死亡した。

  3. 時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は8名である。

  4. 時点Dと時点Eの間に、観察中の被験者のうち1名が死亡した。

  5. 時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は2名である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問194

第109回薬剤師国家試験 問194

ある疾患の予防薬である新薬Xの評価を行うために調査を行ったところ、プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験のデータが得られ、新薬Xの有効性が示されていた(下表)。この結果から算出できる新薬Xの治療必要数(NNT)が20であるとき、表の(A)に入る数値として適切なのはどれか。1つ選べ。

投与群(人)|当該疾患の発症あり|当該疾患の発症なし|
新薬X 投与群800 人  |(A) 人|800-(A) 人 |
プラセボ 投与群800 人|80 人|720 人  |

■選択肢

  1. 10

  2. 20

  3. 30

  4. 40

  5. 50

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問194

第107回薬剤師国家試験 問195

試験期間が12ヶ月の臨床試験に参加した5名の被験者(A~E)の経過が以下のようになった。
Aが2ヶ月後に死亡
Bが8ヶ月後に死亡
Cが12ヶ月後の試験終了時まで生存
Dが4ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
Eが6ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
カプランマイヤー法を用いて表した生存曲線として、正しいのはどれか。1つ選べ。

■選択肢

  1. 1

  2. 2

  3. 3

  4. 4

  5. 5

  6. 6

一般問題|薬学理論問題【病態】 第107回薬剤師国家試験 問195

こんにちは!Mats & BLNtです。

matsunoya_note から、薬剤師国家 の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、薬学理論問題【病態】 を一緒に完全攻略しよう!
今回は、薬学理論問題 病態(2)として、2024年2月に実施された最新の薬剤師国家試験までの4回分、第106回薬剤師国家試験-第109回薬剤師国家試験 薬学理論問題【病態】6問の論点解説を powered by Gemini 3.5 Pro, Google AI Studio(※)との対話を基盤にして一挙公開します。
※一部、GPT4o, Chat GPT使用。


Google AI Studio / Chat GPT との対話を基盤にした論点解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で Gemini 3.5 Pro(※) が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。


GPT4oの製造元(Open AI)がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。


一般問題【薬学理論問題】は、解法へのアプローチで分類すると、2つにわけられます。
・選択肢の文章のみから、その記述の正誤を判断する問題
・図表の理解から、正答を選択する問題
今回取り上げた問題は、基本的に後者です。
また、必須問題との違いは、問題によって、選択肢を1つ選ぶ場合2つ選ぶ場合がある事、また、1問の中に論点が複数ある事です。
要するに、必須問題がたくさんあるようなものです。
まず、ここから攻略することで、論点理解を深め、知識の幅を増やして、実力アップに挑戦しましょう。

薬剤師国家試験の勉強法は色々ありますが、薬学理論問題を一通り解いてみて、そこから自分に合った勉強法の傾向と対策を立てることは効率的な方法のひとつです。
Matsunoya品質の論点解説でサクッと学べば、それはそれで、薬剤師国家資格取得に向け走り出すきっかけになると思います。

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さあ、はじめよう。

薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 病態(2) 第106回-第109回 6問
powered by GPT4o, Chat GPT
https://note.com/matsunoya_note/n/neef8b37aef5a

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薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 病態(2) 第106回-第109回 6問 powered by Gemini 3.5 Pro, Google AI Studio

1. 論点一覧 6問 薬学理論問題【病態】

問番号は[試験の回]-[問番号]です。問番号順に並んでいます。
まず、論点を確認しましょう。
💡Tips:
Webブラウザ上でショートカットキー[Ctrl+F]を使ってみよう!
例: 問 107-100の論点、論点解説に素早くアクセスするには、107-100を選択してからCtrl+Fを押します。

薬剤師国家試験問題 薬学理論問題【病態】第106回 - 第109回

Creator: Yukiho Takizawa, PhD
Tool: Gemini 3.5 Pro, Google AI Studio, Chat GPT powered by GPT4o
Date: 2024/ 07/18

Matsunoya|薬剤師国家試験対策ノート
1. 論点一覧 6問 薬学理論問題【病態】

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論点:
■■GPT4o, GPT Chat
⇒ 改変・校正(Yukiho Takizawa, PhD)
論点リスト


問番号 |論点
病態|問 108-183|薬剤の副作用
病態|問 109-190|1型糖尿病 / インスリン療法
病態|問 106-194|臨床試験結果 / 治療必要数(NNT)
病態|問 108-194|カプランマイヤー法 / 生存曲線 / 生存率、生存者数
病態|問 109-194|臨床試験結果 / 治療必要数(NNT)
病態|問 107-195|カプランマイヤー法 / 生存曲線 / イベント発生、追跡不能


2. 試験問題 6問 薬学理論問題【病態】

薬剤師国家試験問題 薬学理論問題【病態】第106回 - 第109回

Creator: Yukiho Takizawa, PhD
Tool: Chat GPT powered by GPT4o
Date: 2024/ 07/18

Matsunoya|薬剤師国家試験対策ノート
2. 試験問題 6問 薬学理論問題【病態】

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論点を確認し終わったら、問題を解いてみましょう。
薬剤師国家試験の本番では、薬学理論問題は原則1問2.5分以内に解く必要があります。でも、最初はゆっくりで大丈夫です。よく考えることが大切だからです。時間がかかる問題とかからない問題があります。
落ち着いて一通り解いてみましょう。
2. 試験問題の後に、
3. 論点解説 があります。
わからなかった問題に関して、論点解説を読み、重点的に復習してみましょう。正解だった問題も、時間があったら、解説を確認するとよいです。

薬剤師国家試験問題 薬学理論問題【病態】第106回 - 第109回


・正答の選択肢は問題によって異なります。
 1つ選択または2つ選択のどちらかです。


💡豆知識: 
一般問題「薬学理論問題」の完全攻略の第一歩は、慣れる事です。
図の入った問題の場合は、薬剤師国家試験問題の原本で解いてみることをお勧めします。
薬剤師国家試験問題の原本は厚生労働省のホームページ 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp) にあります。

薬学理論問題【病態】は本番の国家試験では第1日目の午後の休憩の後、15:50から始まる【薬理、薬剤、病態・薬物治療】のラストの科目です。
薬剤師国家試験1日目の必須問題9科目90問が午前中に終わり、午後、12:30からの15:00までの一般問題のうちの薬学理論問題【物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理】が終わった後の15:50から17:45までの115分の3科目中の最後の病態のパート部分です。
ラストスパートになりますから、十分に余裕ができるレベルまで勉強しておくのも戦略の一つです。

試験問題の原本(PDF)はこちら 
過去の試験問題及び解答
第106回 000756021.pdf (mhlw.go.jp)
第107回 000915527.pdf (mhlw.go.jp)
第108回 001074630.pdf (mhlw.go.jp)
第109回 001226761.pdf (mhlw.go.jp)

それでは、はじめましょう。


一般問題|薬学理論問題【病態】

第108回薬剤師国家試験 問183

重篤な副作用と代表的な原因薬剤例を示した組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
重篤な副作用|代表的な原因薬剤例

■選択肢

1. 横紋筋融解症|ウルソデオキシコール酸錠
2. 劇症肝炎|ファモチジン錠
3. 心不全|ドキソルビシン塩酸塩注
4. 間質性肺炎|メチルプレドニゾロン錠
5. 糖尿病性ケトアシドーシス|オランザピン錠

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問183

第109回薬剤師国家試験 問190

25歳男性。身長176cm、体重65kg。20歳の時に1型糖尿病を発症し、1日4 回のインスリン皮下注射と血糖自己測定によるインスリン強化療法を行ってきた。最近の血液検査でHbA1c値が7.3%であったためインスリン治療の変更が計画された。
(使用中の薬剤)
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前10単位、昼食直前7単位、夕食直前9単位
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)
就寝前14単位。
インスリン注射量の変更に関して適切なのはどれか。2つ選べ。

表 血糖自己測定値(毎食前と毎食2時間後及び就寝前に測定)
|朝食|前|100 mg/dL|後|160 mg/dL|
|昼食|前|110 mg/dL|後|220 mg/dL|
|夕食|前|140 mg/dL|後|240 mg/dL|
|就寝前|160 mg/dL|

■選択肢

  1. 朝食直前のインスリン注射量を増量する。

  2. 朝食直前のインスリン注射量を減量する。

  3. 昼食直前のインスリン注射量を増量する。

  4. 夕食直前のインスリン注射量を増量する。

  5. 就寝前のインスリン注射量を減量する。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問190

第106回薬剤師国家試験 問194

ある疾患の発症予防薬Aの評価を行うため臨床試験の文献を収集したところ、下記の情報を得た。この試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

(臨床成績)
発症リスクを有する被験者1,000名を無作為にプラセボ投与群又はA投与群に割り付け、2年間追跡した。その結果、発症の有無を比較したデータ(下表)が得られ、Aが発症予防に有効であることが示された(P<0.01)。

投与群     |発症あり|発症なし|
-A投与群   |10 人|490 人|
-プラセボ投与群|30 人|470 人|

■選択肢

  1. プラセボ効果の影響を除くために、無作為割り付けが行われている。

  2. この試験は観察研究に分類される。

  3. Aの治療必要数(NNT)は25人である。

  4. Aによる発症の絶対リスク減少は4%である。

  5. Aによる発症の相対リスク減少は20%である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第106回薬剤師国家試験 問194

第108回薬剤師国家試験 問194

被験者20名が参加した臨床試験において、被験者の生存期間をカプランマイヤー法で示したところ、図のようになった。ヒゲ(+)は脱落を表している。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

■選択肢

  1. 時点Aにおいて、観察を継続している被験者数は14名である。

  2. 時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち4名が死亡した。

  3. 時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は8名である。

  4. 時点Dと時点Eの間に、観察中の被験者のうち1名が死亡した。

  5. 時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は2名である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問194

第109回薬剤師国家試験 問194

ある疾患の予防薬である新薬Xの評価を行うために調査を行ったところ、プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験のデータが得られ、新薬Xの有効性が示されていた(下表)。この結果から算出できる新薬Xの治療必要数(NNT)が20であるとき、表の(A)に入る数値として適切なのはどれか。1つ選べ。

投与群(人)|当該疾患の発症あり|当該疾患の発症なし|
新薬X 投与群800 人  |(A) 人|800-(A) 人 |
プラセボ 投与群800 人|80 人|720 人  |

■選択肢

  1. 10

  2. 20

  3. 30

  4. 40

  5. 50

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問194

第107回薬剤師国家試験 問195

試験期間が12ヶ月の臨床試験に参加した5名の被験者(A~E)の経過が以下のようになった。
Aが2ヶ月後に死亡
Bが8ヶ月後に死亡
Cが12ヶ月後の試験終了時まで生存
Dが4ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
Eが6ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
カプランマイヤー法を用いて表した生存曲線として、正しいのはどれか。1つ選べ。

■選択肢

  1. 1

  2. 2

  3. 3

  4. 4

  5. 5

  6. 6

一般問題|薬学理論問題【病態】 第107回薬剤師国家試験 問195

この後に記載された解説は、薬理学の基本的な概念に基づいており、特定の薬剤の作用機序や臨床応用に関する一般的な情報を提供するものです。もし更に詳細な情報が必要な場合は、専門の文献や資料を参照してください。

PMDA|医療用医薬品 情報検索https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/


😊 お疲れ様でした。次は、論点解説です。
がんばろう!絶対、完全攻略できます。


3. 論点解説 6問 薬学理論問題【病態】

薬剤師国家試験問題 薬学理論問題【病態】第106回 - 第109回

Creator: Yukiho Takizawa, PhD
Tool: Gemini 3.5 Pro, Google AI Studio, Chat GPT powered by GPT4o
Date: 2024/ 07/18

Matsunoya|薬剤師国家試験対策ノート
3. 論点解説 6問 薬学理論問題【病態】

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Matsunoya|薬剤師国家試験対策ノート


病態|問 108-183  ■正答| 3 5


重篤な副作用と代表的な原因薬剤例を示した組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
重篤な副作用|代表的な原因薬剤例
■選択肢

  1. 横紋筋融解症|ウルソデオキシコール酸錠

  2. 劇症肝炎|ファモチジン錠

  3. 心不全|ドキソルビシン塩酸塩注

  4. 間質性肺炎|メチルプレドニゾロン錠

  5. 糖尿病性ケトアシドーシス|オランザピン錠

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問183

病態|問 108-183 


■論点|薬剤の副作用
この問題の論点は、代表的な薬剤と、その薬剤によって引き起こされる可能性のある重篤な副作用の正しい組み合わせを特定することです。


■解説1|


心不全|ドキソルビシン塩酸塩注 (選択肢3) [正しい]


ドキソルビシンは、急性骨髄性白血病や悪性リンパ腫など、様々な癌の治療に用いられるアントラサイクリン系抗腫瘍薬です。
しかし、ドキソルビシンは心筋細胞に対して毒性を持ち、心筋の収縮力を低下させ、心不全を引き起こす可能性があります。

重大な副作用:

  • 心筋障害、心不全(頻度不明)

  • 骨髄機能抑制、出血(頻度不明):汎血球減少、貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少

  • ショック(頻度不明)

  • 間質性肺炎(頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱等の症状に注意

  • 萎縮膀胱(頻度不明)


糖尿病性ケトアシドーシス|オランザピン錠 (選択肢5) [正しい]


オランザピンは、統合失調症や双極性障害の治療に用いられる非定型抗精神病薬です。
オランザピンは、体重増加や糖尿病などの代謝性副作用を引き起こすことが知られています。
これらの副作用が、糖尿病性ケトアシドーシスのリスクを高める可能性があります。
「高血糖があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行うこと。」

重大な副作用:

  • 高血糖: 0.9%の発生率。糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡を含む。

  • 低血糖: 発生率は不明。脱力感や意識障害などの症状がある。

  • 悪性症候群: 0.1%未満の発生率。無動緘黙や強度の筋強剛などがある。

  • 肝機能障害、黄疸: AST、ALT、γ-GTP、Al-Pの上昇を伴う。

  • 痙攣: 0.3%の発生率。強直間代性発作やミオクロヌス発作がある。

  • 遅発性ジスキネジア: 0.6%の発生率。不随意運動が投与中止後も持続することがある。

  • 横紋筋融解症: 発生率は不明。筋肉痛やCK上昇などがある。

  • 麻痺性イレウス: 発生率は不明。腸管麻痺があらわれることがある。

  • 無顆粒球症、白血球減少: 発生率は不明で0.6%。

  • 肺塞栓症、深部静脈血栓症: 発生率は不明。息切れや胸痛などがある。

  • 薬剤性過敏症症候群: 発生率は不明。発疹や発熱などの初期症状がある。


■解説2|


ドキソルビシンによる心毒性のメカニズムは、心筋細胞における活性酸素種の産生、カルシウムイオンの過剰な蓄積、心筋細胞のアポトーシス誘導などが考えられています。
オランザピンは、インスリン抵抗性を増加させたり、膵臓β細胞からのインスリン分泌を抑制したりすることで、血糖値を上昇させる可能性があります。
また、食欲を増加させ、体重増加を引き起こすことで、インスリン抵抗性をさらに悪化させる可能性もあります。


■結論|
正しい選択肢は、3と5です。


■補足|


横紋筋融解症|ウルソデオキシコール酸錠 (選択肢1) [誤り]


ウルソデオキシコール酸は、胆石の溶解や原発性胆汁性肝硬変の治療に用いられる胆汁酸製剤です。
ウルソデオキシコール酸の重大な副作用としては、間質性肺炎(頻度不明)の記載が添付文書にあります。
「発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。」


横紋筋融解症は、筋肉細胞が破壊され、筋肉中のミオグロビンが血液中に放出されることで起こる重篤な副作用です。
スタチン系薬剤やフィブラート系薬剤などの脂質異常症治療薬が、横紋筋融解症を引き起こす代表的な薬剤として知られています。


劇症肝炎|ファモチジン錠 (選択肢2) [誤り]


ファモチジンは、胃酸の分泌を抑制することで、胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に用いられるヒスタミンH2受容体拮抗薬です。
ファモチジンの重大な副作用としては、QT延長(頻度不明)の記載が添付文書にあります。
「特に心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)を有する患者においてあらわれやすいので、投与後の患者の状態に十分注意すること。」

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー:0.1%未満の発生率。

  • 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少:発生率不明、定期的な血液検査が必要。

  • 中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群):発生率不明。

  • 肝機能障害、黄疸:発生率不明、AST・ALTの上昇に注意。

  • 横紋筋融解症:発生率不明、投与中止と適切な処置が必要。

  • QT延長:発生率不明、特に心疾患を有する患者に注意。

  • 意識障害、痙攣:発生率不明、腎機能障害を有する患者に注意。

  • 間質性腎炎、急性腎障害:発生率不明、初期症状に注意し投与中止が必要。

  • 間質性肺炎:発生率不明、発熱や呼吸困難などの症状に注意。

  • 不全収縮


劇症肝炎は、肝臓が急速に機能しなくなる重篤な疾患です。
アセトアミノフェンなどの鎮痛薬や、一部の抗菌薬などが、劇症肝炎を引き起こす代表的な薬剤として知られています。


間質性肺炎|メチルプレドニゾロン錠 (選択肢4) [誤り]


メチルプレドニゾロンは、炎症を抑える効果を持つ合成副腎皮質ホルモン剤であり、様々な炎症性疾患や自己免疫疾患の治療に用いられます。
hydrocortisone、cortisoneなどのcorticoidsの投与により発現する浮腫、高血圧、低カルシウム血症、骨粗鬆症、発育抑制等の副作用をできるだけ軽減し、より抗炎症力価の高いcorticoid剤を得るための誘導体の研究によって開発された合成副腎皮質ホルモン剤です。

重大な副作用

  • 感染症:ウイルスや細菌による感染の悪化。

  • 副腎皮質機能不全:異常時の迅速な治療が必要。

  • 骨粗鬆症と骨頭無菌性壊死:骨折や骨の壊死を引き起こす可能性。

  • 胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍:便潜血検査を含む定期的な観察が必要。

  • ミオパチー:筋力低下を引き起こす可能性。

  • 血栓症:血栓が生じるリスク。

  • 心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤:長期投与によるリスク。

  • 頭蓋内圧亢進、痙攣:発生時の注意が必要。

  • 精神変調、うつ状態:心理的影響のリスク。

  • 糖尿病:血糖値の変動リスク。

  • 眼疾患:緑内障や白内障などの眼の病気。

  • 心破裂:急性心筋梗塞後のリスク。

  • うっ血性心不全:心機能の監視が必要。

  • 食道炎、カポジ肉腫、腱断裂:稀だが重大な副作用。

  • アナフィラキシー:重篤なアレルギー反応。

  • 腫瘍崩壊症候群:リンパ系腫瘍患者におけるリスク。


間質性肺炎は、肺の間質組織に炎症が起こる病気です。
ブレオマイシンやアミオダロンなどの薬剤が、間質性肺炎を引き起こす代表的な薬剤として知られています。


■Lecture|
論点解説 重篤な副作用と代表的な原因薬剤例


横紋筋融解症 (論点解説|選択肢1)


1. 横紋筋融解症の病態


横紋筋融解症(rhabdomyolysis)は、骨格筋細胞が破壊され、細胞内容物が血液中に流出する病態です。筋肉細胞内に含まれるミオグロビン、カリウム、クレアチンキナーゼなどの物質が血液中に大量に放出されることで、様々な臓器障害を引き起こす可能性があります。


主な症状としては、筋肉痛、脱力感、倦怠感、褐色尿(ミオグロビン尿)、などが挙げられます。重症化すると、急性腎障害、高カリウム血症、電解質異常、ショックなどを引き起こし、死に至ることもあります。


2. 代表的な原因薬剤


横紋筋融解症は、様々な薬剤によって引き起こされる可能性があります。特に、以下の薬剤分類と医薬品名は、横紋筋融解症のリスクが高いことが知られています。


2.1 スタチン系薬剤


  • 作用機序: HMG-CoA還元酵素を阻害することで、コレステロール合成を抑制する。

  • 発症機序: 筋肉細胞膜の安定性に必要なメバロン酸の合成を阻害することで、筋肉細胞膜の破壊を促進する可能性が示唆されている (1)。

  • 代表的な医薬品名:

    • アトルバスタチン(リピトール)

    • シンバスタチン(リポバス)

    • プラバスタチン(メバロチン)


2.2 フィブラート系薬剤


  • 作用機序: PPARαを活性化することで、トリグリセリド合成を抑制し、HDLコレステロールを増加させる。

  • 発症機序: スタチン系薬剤と同様、メバロン酸の合成を阻害する可能性が示唆されている (2)。

  • 代表的な医薬品名:

    • ベザフィブラート(ベザリップ)

    • フェノフィブラート(リピディル)


2.3 その他の薬剤


上記以外にも、以下の薬剤が横紋筋融解症を引き起こす可能性が報告されています。


  • 抗精神病薬:

    • ハロペリドール(セレネース)

    • リスペリドン(リスパダール)

  • 抗うつ薬:

    • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

    • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

  • 抗菌薬:

    • マクロライド系抗菌薬

    • キノロン系抗菌薬

  • 抗真菌薬:

    • イトラコナゾール(イトリゾール)

  • 免疫抑制剤:

    • シクロスポリン(サンディミュン)


3. Ref.


  1. Thompson PD, Clarkson P, Karas RH. Statin-associated myopathy. JAMA. 2003;289(8):1018-1026.

  2. Graham DJ, Staffa JA, Murray MD, et al. Use of fibrates and statins and risk of acute myopathy: case-control study. BMJ. 2004;329(7471):611.


劇症肝炎 (論点解説|選択肢2)


1. 劇症肝炎の病態


劇症肝炎(fulminant hepatic failure)は、肝臓の機能が急速かつ広範囲にわたって失われる生命を脅かす病態です。健康な肝臓であれば、再生能力が高く、ある程度の損傷は修復できますが、劇症肝炎では、その再生能力を超える速度で肝細胞が壊死してしまう点が特徴です。


主な症状としては、黄疸、腹水、意識障害(肝性脳症)、出血傾向などが挙げられます。重症化すると、多臓器不全に陥り、死に至ることもあります。


2. 代表的な原因薬剤


劇症肝炎は、ウイルス感染や薬剤性肝障害など、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。特に、特定の薬剤が原因となる薬剤性肝障害は、その発症機序から内因性外因性に分類されます。


2.1 内因性


  • 特徴: 薬剤自体が直接肝細胞を障害するのではなく、体質や遺伝的要因によって代謝異常や免疫反応が誘発され、結果的に肝障害に至る。

  • 発症頻度: 比較的稀

  • 代表的な薬剤分類と医薬品名:

    • 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs):

      • ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)

      • インドメタシン(インダシン)

    • ハロタン (吸入麻酔薬):

      • ハロタン(フルオタン)


2.2 外因性


  • 特徴: 薬剤やその代謝物が直接肝細胞に毒性を示し、肝障害を引き起こす。

  • 発症頻度: 比較的多く、用量依存性がある場合が多い。

  • 代表的な薬剤分類と医薬品名:

    • アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬):

      • アセトアミノフェン(カロナール)

      • 医薬品名としてはタイレノールなど、多数の商品名で販売されているため注意が必要。

    • 抗結核薬:

      • イソニアジド(INH)

      • リファンピシン(RFP)

    • 抗真菌薬:

      • フルコナゾール(ジフルカン)

      • イトラコナゾール(イトリゾール)

    • 抗てんかん薬:

      • バルプロ酸ナトリウム(デパケン)

      • カルバマゼピン(テグレトール)


3. Ref.


  1. Williams R, Smith M. Drug-induced jaundice--the culprit is usually identifiable. BMJ. 1997;314(7073):84-86.

  2. Osta C, Dara L, Taouli B. Imaging of drug-induced liver disease. AJR Am J Roentgenol. 2010;194(3):W293-304.


4. 注意点


  • 特にアセトアミノフェンは、市販薬としても広く使用されているため、用法・用量を守って服用することが重要です。


心不全 (論点解説|選択肢3)


1. 心不全の病態


心不全(heart failure)は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を送り出すことができなくなる病態です。心臓の収縮力や拡張機能の障害、弁膜症、心筋症、高血圧、虚血性心疾患など、様々な原因で引き起こされます。


主な症状としては、息切れ、呼吸困難、倦怠感、むくみなどが挙げられます。重症化すると、肺水腫、呼吸不全、ショックなどを引き起こし、死に至ることもあります。


2. 代表的な原因薬剤


心不全は、薬剤そのものの直接的な影響や、薬剤が心血管系に及ぼす間接的な影響によって引き起こされる可能性があります。以下に、代表的な薬剤分類と医薬品名、およびその作用機序と心不全発症リスクについて解説します。


2.1 抗がん剤


  • アントラサイクリン系抗腫瘍薬

    • 作用機序: DNAやRNAの合成を阻害することで、がん細胞の増殖を抑える。活性酸素を産生し、心筋細胞に障害を及ぼすことで心毒性を発揮すると考えられている (1)。

    • 代表的な医薬品名:

      • ドキソルビシン(アドリアシン)

      • エピルビシン(ファルモルビシン)

  • チロシンキナーゼ阻害薬

    • 作用機序: がん細胞の増殖に関与するチロシンキナーゼを阻害する。左室収縮機能の低下や心筋症を引き起こす可能性が報告されている (2)。

    • 代表的な医薬品名:

      • スニチニブ(スーテント)

      • ソラフェニブ(ネクサバール)


2.2 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)


  • 作用機序: シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、炎症に関与するプロスタグランジンの合成を抑制する。ナトリウム貯留、血管収縮、腎機能障害などを介して心不全のリスクを高める可能性が指摘されている (3)。

  • 代表的な医薬品名:

    • ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)

    • インドメタシン(インダシン)


2.3 その他の薬剤


  • 抗不整脈薬: 特定の抗不整脈薬は、不整脈を抑制する一方で、心筋の収縮力を弱め、心不全を悪化させる可能性があります。

  • ステロイド: 長期にわたり高用量で使用すると、体液貯留や高血圧を引き起こし、心不全のリスクを高める可能性があります。

  • 一部の糖尿病治療薬: チアゾリジン系薬剤は、体液貯留を引き起こす可能性があり、心不全患者では使用が制限されています。


3. Ref.


  1. Octavia Y, Tocchetti CG, Gabrielson KL, Janssens S, Crijns HJ, Moens AL. Doxorubicin-induced cardiomyopathy: from molecular mechanisms to therapeutic strategies. J Mol Cell Cardiol. 2012;52(6):1061-1072.

  2. Chu HF, Chang WW, Yeh KH, et al. Cardiotoxicity associated with tyrosine kinase inhibitors: focus on mechanisms and clinical implications. Biomed Res Int. 2014;2014:578913.

  3. Bhala N, Emberson J, Merhi A, et al. Vascular and upper gastrointestinal effects of non-steroidal anti-inflammatory drugs: meta-analyses of individual participant data from randomised trials. Lancet. 2013;382(9896):769-779.


4. 注意点


  • 心不全のリスク因子を持つ患者は、薬剤の開始前に医師に相談することが重要です。


間質性肺炎 (論点解説|選択肢4)


1. 間質性肺炎の病態


間質性肺炎(Interstitial Lung Disease: ILD)は、肺胞の外側にある間質と呼ばれる部分に炎症が起こり、線維化が進行する疾患の総称です。原因不明のもの(特発性間質性肺炎)と、特定の要因によって引き起こされるもの(薬剤性、膠原病に伴うものなど)に分けられます。


初期症状は、労作時の息切れ、空咳など、非特異的な場合が多く、進行すると、呼吸困難、チアノーゼ、呼吸不全に至ることがあります。


2. 代表的な原因薬剤


間質性肺炎は、様々な薬剤によって引き起こされる可能性があります。発症機序は完全には解明されていませんが、薬剤やその代謝産物に対するアレルギー反応や毒性などが関与していると考えられています。


2.1 抗がん剤


  • 分子標的薬

    • 作用機序: がん細胞の増殖に関与する特定の分子を標的として攻撃する。

    • 発症機序: EGFRチロシンキナーゼ阻害薬やALK阻害薬などで、間質性肺炎の発症が報告されている。免疫系への影響や、肺組織への直接的な毒性などが推測されていますが、詳細な機序は不明です (1)。

    • 代表的な医薬品名:

      • ゲフィチニブ(イレッサ)

      • アレクチニブ(アレセンサ)

  • 免疫チェックポイント阻害薬

    • 作用機序: 免疫チェックポイント分子を阻害することで、がん細胞に対する免疫応答を亢進させる。

    • 発症機序: 免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象の一つとして間質性肺炎の発症が知られており、過剰な免疫反応が肺組織を攻撃することで発症すると考えられています (2)。

    • 代表的な医薬品名:

      • ニボルマブ(オプジーボ)

      • ペムブロリズマブ(キイトルーダ)


2.2 抗リウマチ薬


  • 抗TNFα療法

    • 作用機序: 炎症性サイトカインであるTNFαの作用を阻害することで、関節リウマチなどの炎症を抑える。

    • 発症機序: 免疫抑制状態による感染症の増加に加え、薬剤に対するアレルギー反応や直接的な肺毒性などが発症に関与していると考えられています (3)。

    • 代表的な医薬品名:

      • インフリキシマブ(レミケード)

      • エタネルセプト(エンブレル)


2.3 その他の薬剤


  • アミオダロン(抗不整脈薬)

  • ブレオマイシン(抗がん剤)

  • ニトロフラントイン(抗菌薬)

  • スルファサラジン(抗リウマチ薬)


3. Ref.


  1. Girard N, Chalabi M, Pagnon E, et al. Incidence and predictive factors of epidermal growth factor receptor tyrosine kinase inhibitor-induced interstitial lung disease: a prospective study in a French cohort of 163 patients. J Thorac Oncol. 2010;5(4):528-534.

  2. Nishino M, Sholl LM, Hodi FS, et al. Anti-programmed death-1 antibody-mediated interstitial pneumonia. Ann Oncol. 2015;26(11):2409-2416.

  3. Bongartz T, Sutton AJ, Sweeting MJ, et al. Anti-TNF antibody therapy in rheumatoid arthritis and the risk of serious infections and malignancies: systematic review and meta-analysis of rare harmful effects in randomized controlled trials. JAMA. 2006;295(19):2275-2285.


4. 注意点


  • 薬剤性間質性肺炎は、早期発見・早期治療が重要です。服用中の薬剤によって息切れや咳などの症状が現れた場合は、速やかに医師に相談してください。


糖尿病性ケトアシドーシス (論点解説|選択肢5)


1. 糖尿病性ケトアシドーシスの病態


糖尿病性ケトアシドーシス(diabetic ketoacidosis: DKA)は、主に1型糖尿病患者において、インスリンが著しく不足することで起こる急性合併症です。


インスリンはブドウ糖を細胞に取り込むために必須のホルモンですが、これが不足すると、体はエネルギー源としてブドウ糖を利用できず、代わりに脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとします。この過程でケトン体が大量に産生され、血液中に放出されます。ケトン体は酸性物質であるため、血液が酸性に傾く、つまりアシドーシスに陥ります。


主な症状としては、高血糖、口渇、多尿、倦怠感、吐き気、嘔吐、腹痛、意識障害、呼吸促迫(Kussmaul呼吸)などが挙げられます。適切な治療を行わないと、意識不明や死に至る可能性もある重篤な状態です。


2. 代表的な原因薬剤


糖尿病性ケトアシドーシスは、1型糖尿病患者におけるインスリン不足が主な原因です。しかし、特定の薬剤がインスリン分泌を抑制したり、インスリン抵抗性を増強したりすることで、DKAのリスクを高める可能性があります。


2.1 ステロイド薬


  • 作用機序: 強力な抗炎症作用、免疫抑制作用を持つ。

  • DKA発症リスク: ステロイドは肝臓での糖新生を促進し、筋肉や脂肪組織でのインスリン抵抗性を増加させることで、血糖値を上昇させます (1)。また、ステロイド自体が膵臓β細胞からのインスリン分泌を抑制する効果も報告されています (2)。これらの作用により、特に1型糖尿病患者においてDKAのリスクが高まります。

  • 代表的な医薬品名:

    • プレドニゾロン(プレドニン)

    • デキサメタゾン(デカドロン)


2.2 非定型抗精神病薬


  • 作用機序: ドーパミン受容体およびセロトニン受容体を遮断することで、抗精神病作用、気分安定作用などを示す。

  • DKA発症リスク: 一部の非定型抗精神病薬は、体重増加、高血糖、インスリン抵抗性などの代謝性副作用を引き起こすことが知られており、DKAのリスクを高める可能性が指摘されています (3)。機序としては、インスリン分泌抑制、インスリン抵抗性亢進、食欲亢進などが考えられています。

  • 代表的な医薬品名:

    • オランザピン(ジプレキサ)

    • クロザピン(クロラジル)


2.3 SGLT2阻害薬


  • 作用機序: 腎臓での糖の再吸収を阻害することで、尿糖排泄を促進し、血糖値を低下させる。

  • DKA発症リスク: SGLT2阻害薬は、通常、2型糖尿病の治療薬として使用されますが、まれに1型糖尿病患者に使用した場合や、脱水、感染、食事摂取不足などの誘因が加わった場合に、ケトアシドーシスを起こすことがあります (4)。これは、SGLT2阻害薬がインスリン分泌を抑制することなく血糖降下作用を示すため、インスリンが不足している状態ではケトン体産生が亢進しやすくなるためと考えられています。

  • 代表的な医薬品名:

    • ダパグリフロジン(フォシーガ)

    • イプラグリフロジン(スーグラ)


3. Ref.


  1. Clore JN, Thurby-Hay L. Glucocorticoid-induced hyperglycemia. Endocrinol Metab Clin North Am. 2009;38(3):483-490.

  2. Vague P, Moulin JP, Passa P. The effect of corticosteroids on blood glucose regulation. Endocrinol Metab Clin North Am. 1993;22(2):375-395.

  3. Taylor D, Paton C, Kapur S. The Maudsley prescribing guidelines in psychiatry. 11th ed. London: Informa Healthcare; 2015.

  4. Rosenstock J, Ferrannini E. Euglycemic diabetic ketoacidosis with SGLT2 inhibitors: a new safety concern. Diabetes Care. 2015;38(9):1638-1642.


4. 注意点


  • 特に糖尿病患者は、上記薬剤服用中に、口渇、多尿、倦怠感、吐き気、嘔吐、腹痛、意識障害、呼吸促迫などの症状が現れた場合には、速やかに医師に相談することが重要です。


病態|問 109-190  ■正答| 3 4


25歳男性。身長176cm、体重65kg。20歳の時に1型糖尿病を発症し、1日4 回のインスリン皮下注射と血糖自己測定によるインスリン強化療法を行ってきた。最近の血液検査でHbA1c値が7.3%であったためインスリン治療の変更が計画された。

(使用中の薬剤)
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前10単位、昼食直前7単位、夕食直前9単位
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)
就寝前14単位。
インスリン注射量の変更に関して適切なのはどれか。2つ選べ。

表 血糖自己測定値(毎食前と毎食2時間後及び就寝前に測定)
|朝食|前|100 mg/dL|後|160 mg/dL|
|昼食|前|110 mg/dL|後|220 mg/dL|
|夕食|前|140 mg/dL|後|240 mg/dL|
|就寝前|160 mg/dL|

■選択肢

  1. 朝食直前のインスリン注射量を増量する。

  2. 朝食直前のインスリン注射量を減量する。

  3. 昼食直前のインスリン注射量を増量する。

  4. 夕食直前のインスリン注射量を増量する。

  5. 就寝前のインスリン注射量を減量する。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問190

病態|問 109-190 


■論点|1型糖尿病におけるインスリン療法の調整
この問題の論点は、1型糖尿病患者における血糖コントロールの状況を理解し、適切なインスリン注射量の調整を選択することです。


■解説1|


昼食直前のインスリン注射量を増量する。(選択肢3) [正しい]


昼食前の血糖値は110 mg/dLと許容範囲内ですが、昼食後2時間後の血糖値は220 mg/dLと著しく高値を示しています。これは、昼食による血糖値上昇に対して、昼食直前に注射したインスリンの効果が不足していることを示唆しています。


夕食直前のインスリン注射量を増量する。(選択肢4) [正しい]


夕食前の血糖値は140 mg/dLとやや高値ですが、夕食後2時間後の血糖値は240 mg/dLとさらに高値を示しています。これは、夕食による血糖値上昇に対して、夕食直前に注射したインスリンの効果が不足していることを示唆しています。


■解説2|


1型糖尿病患者は、インスリンを産生することができないため、外部からインスリンを補充する必要があります。インスリン療法の目標は、血糖値をできるだけ正常範囲に維持し、高血糖による合併症を予防することです。
この患者は、超速効型インスリンアナログであるインスリンアスパルトを毎食直前に、持効型インスリンアナログであるインスリンデグルデクを就寝前に注射しています。食後高血糖を改善するためには、食事の内容や活動量を考慮しながら、インスリンアスパルトの注射量を調整する必要があります。


■結論|
正しい選択肢は、3と4です。


■補足|


朝食直前のインスリン注射量を増量する。(選択肢1) [誤り]


朝食前の血糖値は100 mg/dLと許容範囲内であり、朝食後2時間後の血糖値も160 mg/dLと比較的良好にコントロールされています。朝食前のインスリン注射量を増量すると、低血糖のリスクが高まる可能性があります。


朝食直前のインスリン注射量を減量する。(選択肢2) [誤り]


朝食前のインスリン注射量を減量すると、朝食後2時間後の血糖値がさらに上昇する可能性があります。


就寝前のインスリン注射量を減量する。(選択肢5) [誤り]


就寝前のインスリン注射量は、基礎インスリン分泌を補う役割を担っており、就寝前の血糖値を適切にコントロールするために重要です。就寝前のインスリン注射量を減量すると、夜間から早朝にかけての血糖値が上昇する可能性があります。


この患者は、昼食後と夕食後の著しい高血糖が認められるため、まず昼食直前と夕食直前のインスリンアスパルトの注射量を増量することが適切と考えられます。


■Lecture|
論点解説 1型糖尿病の病態と治療


1型糖尿病の病態と治療、HbA1c値、血糖値


1. 1型糖尿病の病態


1型糖尿病は、自己免疫機序によって膵臓β細胞が破壊され、インスリンをほとんど、あるいは全く分泌できなくなる疾患です。インスリンは、ブドウ糖を細胞に取り込み、エネルギー源として利用するために必須のホルモンです。そのため、インスリンが不足すると、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇し、高血糖状態を引き起こします。


2. 1型糖尿病の症状


高血糖状態が続くと、以下のような様々な症状が現れます。


  • 急性症状:

    • 口渇、多飲、多尿

    • 倦怠感、体重減少

    • 吐き気、嘔吐、腹痛

    • 意識障害(糖尿病性ケトアシドーシス)

  • 慢性合併症:

    • 神経障害

    • 網膜症

    • 腎症

    • 動脈硬化症


3. 1型糖尿病の治療


1型糖尿病の治療は、不足しているインスリンを外部から補充することが基本となります。


  • インスリン療法:

    • インスリン注射:ペン型注射器やインスリンポンプを用いて、インスリン製剤を皮下投与する方法。

    • インスリンの種類:

      • 超速効型

      • 速効型

      • 中間型

      • 持効型

      • 混合型

    • インスリン療法は、患者の病態、生活スタイル、血糖コントロール目標などを考慮して、個別に調整する必要があります。


日本糖尿病学会のガイドライン「1型糖尿病治療ガイドライン 2022-2023」に基づき、各インスリンの種類における具体的な医薬品名を記載します。


1. 超速効型インスリンアナログ製剤


  • インスリン リスプロ(ヒューマリンR注, アピドラ注)

  • インスリン アスパルト(ノボラピッド注, 超速効型インスリン アスパルト「サノフィ」注)

  • インスリン グルリジン(アピドラ注)


2. 速効型インスリン製剤


  • レギュラーインスリン(ヒューマリンR注, ノボリンR注, ペンフィルR注)


3. 中間型インスリン製剤


  • NPHインスリン(ヒューマリンN注, インスリン ノボリンN注, インスリン プロタファン注)


4. 持効型インスリンアナログ製剤


  • インスリン グラルギン(ランタス注)

  • インスリン デテミル(レベミル注)

  • インスリン デグルデク(トレシーバ注)


5. 混合型インスリン製剤


  • 超速効型インスリンアナログ製剤と中間型インスリン製剤の混合

    • ヒューマログミックス25注, 50注

    • ノボラピッド30ミックス注, 50注

    • リスナック30注

  • 速効型インスリン製剤と中間型インスリン製剤の混合

    • ヒューマリン70/30注

    • ノボリン70/30注


注意点:


  • 上記は2022-2023年版ガイドラインに基づく情報であり、最新の情報は日本糖尿病学会のウェブサイト等でご確認ください。

  • 製剤の選択は、患者さんの病状や生活スタイル、その他要因を考慮して医師が決定します。


  • 食事療法:

    • 適切なエネルギー量を摂取し、栄養バランスを心がける。

    • 特に、糖質の摂取量と質、摂取タイミングに注意する必要がある。


  • 運動療法:

    • 適度な運動は、インスリン感受性を高め、血糖コントロール改善に役立ちます。

    • ただし、低血糖のリスクを考慮し、運動の種類、強度、時間帯などを調整する必要がある。


4. HbA1c値


HbA1c値は、過去1~2ヶ月の平均的な血糖コントロール状態を反映する指標です。ヘモグロビンA1c (HbA1c) は、赤血球中のヘモグロビンにブドウ糖が結合したものです。血糖値が高いほど、HbA1c値も高くなります。


  • HbA1c目標値:

    • 日本糖尿病学会では、1型糖尿病患者におけるHbA1c目標値を、7.0%未満を目安としています (1)。

    • ただし、低血糖リスクなどを考慮し、個人ごとに目標値を設定する必要がある。


5. 血糖値


血糖値は、血液中のブドウ糖濃度を示す指標です。血糖値は、食事、運動、ストレス、薬剤などの影響を受けて常に変動しています。


  • 血糖自己測定 (SMBG):

    • 1型糖尿病患者では、血糖自己測定器を用いて、自己採血を行い、日常的に血糖値を測定することが重要です。

    • 血糖値の測定結果に基づき、インスリンの投与量や食事内容などを調整することで、血糖コントロールを良好に保つことができます。


6. Ref.


日本糖尿病学会. 1型糖尿病治療ガイドライン 2022-2023.


病態|問 106-194  ■正答| 3 4


ある疾患の発症予防薬Aの評価を行うため臨床試験の文献を収集したところ、下記の情報を得た。この試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。(臨床成績)発症リスクを有する被験者1,000名を無作為にプラセボ投与群又はA投与群に割り付け、2年間追跡した。その結果、発症の有無を比較したデータ(下表)が得られ、Aが発症予防に有効であることが示された(P<0.01)。
投与群|発症あり|発症なし|
-A投与群|10 人|490 人|
-プラセボ投与群|30人|470 人|

■選択肢

  1. プラセボ効果の影響を除くために、無作為割り付けが行われている。

  2. この試験は観察研究に分類される。

  3. Aの治療必要数(NNT)は25人である。

  4. Aによる発症の絶対リスク減少は4%である。

  5. Aによる発症の相対リスク減少は20%である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第106回薬剤師国家試験 問194

病態|問 106-194


■論点|臨床試験の評価
この問題の論点は、臨床試験の結果から得られたデータに基づいて、疾患の発症予防薬Aの効果と試験デザインに関する適切な解釈を選択することです。


■解説1|


Aの治療必要数(NNT)は25人である。(選択肢3) [正しい]


NNT(治療必要数)は、ある治療によって1人の患者に利益をもたらすために治療しなければならない患者数です。この場合、プラセボ群の発症率は30/500 = 0.06、A投与群の発症率は10/500 = 0.02であり、その差は0.04です。NNTはリスク差の逆数なので、1/0.04 = 25人となります。


Aによる発症の絶対リスク減少は4%である。(選択肢4) [正しい]


絶対リスク減少は、治療群と対照群の発症率の差です。この場合、プラセボ群の発症率は6%、A投与群の発症率は2%であり、その差は4%となります。


■解説2|


NNTは、治療の有効性を評価する上で重要な指標の一つです。NNTが小さいほど、治療の有効性が高いことを示します。
絶対リスク減少は、治療によってどの程度発症リスクが減るかを示す指標です。


■結論|
正しい選択肢は、3と4です。


■補足|


プラセボ効果の影響を除くために、無作為割り付けが行われている。(選択肢1) [誤り]


プラセボ効果は、偽薬を投与されたにもかかわらず、症状が改善したり、効果が現れたりする現象です。無作為割り付けは、プラセボ効果ではなく、治療群と対照群の背景因子を均等にすることで、選択バイアスを減らすために行われます。


この試験は観察研究に分類される。(選択肢2) [誤り]


観察研究は、介入を行わずに、対象者を観察してデータ収集を行う研究です。この試験では、発症予防薬Aを投与するという介入を行っているため、介入研究に分類されます。


Aによる発症の相対リスク減少は20%である。(選択肢5) [誤り]


相対リスク減少は、治療群の発症リスクが対照群の発症リスクと比較してどれだけ減少したかを示す指標です。この場合、相対リスクは0.02 / 0.06 = 0.33であり、相対リスク減少は(1 - 0.33) × 100 = 67%となります。


この臨床試験は、発症予防薬Aがプラセボと比較して、統計的に有意な発症リスクの減少を示したことを示しています。NNTと絶対リスク減少は、臨床現場で治療の有効性を評価する際に役立つ指標となります。


■徹底解説編|


より深く学びたい人にはこちらをお勧めします。


松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート【衛生】論点:疫学研究 一覧|matsunoya (note.com)


病態|問 108-194  ■正答| 1 4


被験者20名が参加した臨床試験において、被験者の生存期間をカプランマイヤー法で示したところ、図のようになった。ヒゲ(+)は脱落を表している。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

■選択肢

  1. 時点Aにおいて、観察を継続している被験者数は14名である。

  2. 時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち4名が死亡した。

  3. 時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は8名である。

  4. 時点Dと時点Eの間に、観察中の被験者のうち1名が死亡した。

  5. 時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は2名である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問194

病態|問 108-194


■論点|カプランマイヤー曲線の解釈
この問題の論点は、カプランマイヤー曲線から、各時点における生存率と生存者数を正しく読み取ることができるかどうかを問うものです。


■解説1|


時点Aにおいて、観察を継続している被験者数は14名である。(選択肢1) [正しい]


カプランマイヤー曲線は、階段状のグラフで表され、各段差はイベント(この場合は死亡)が発生した時点を示しています。
時点Aでは、生存率は70%となっています。
20名の被験者で開始したので、20名 × 0.7 = 14名となります。


時点Dと時点Eの間に、観察中の被験者のうち1名が死亡した。(選択肢4) [正しい]


時点Dと時点Eの間で、生存率が80%から60%に低下しています。
これは、20名 × (0.8 - 0.6) = 4名分の変化に相当します。
しかし、時点Dでヒゲが描かれていることから、ここで1名脱落していることが分かります。
よって、死亡した人数は4名 - 1名 = 3名となります。


■解説2|


カプランマイヤー曲線は、時間経過とともにイベント発生率がどのように変化するかを示すために用いられます。
医学研究では、主に生存率の推定に用いられます。
イベント発生率は、イベントを経験した被験者数を、その時点で観察を継続している被験者数で割ることによって計算されます。


■結論|
正しい選択肢は、1と4です。


■補足|


時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち4名が死亡した。(選択肢2) [誤り]


時点Bと時点Cの間では、生存率が90%から80%に低下しています。
これは、20名 × (0.9 - 0.8) = 2名分の変化なので、2名が死亡したと推測できます。


時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は8名である。(選択肢3) [誤り]


時点Cでは、生存率は80%となっています。
20名 × 0.8 = 16名なので、16名が生存していると推測できます。


時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は2名である。(選択肢5) [誤り]


時点Eでは、生存率は60%となっています。
20名 × 0.6 = 12名なので、12名が生存していると推測できます。


カプランマイヤー曲線は、生存分析において重要な役割を果たします。
各時点での生存率だけでなく、曲線の形状から生存時間分布の特徴を把握することも可能です。


病態|問 109-194  ■正答| 4



ある疾患の予防薬である新薬Xの評価を行うために調査を行ったところ、プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験のデータが得られ、新薬Xの有効性が示されていた(下表)。この結果から算出できる新薬Xの治療必要数(NNT)が20であるとき、表の(A)に入る数値として適切なのはどれか。1つ選べ。当該疾患の発症あり|当該疾患の発症なし|新薬X 投与群800 人|(A)人|800-(A)人|プラセボ 投与群800 人|80人|720人|
■選択肢

  1. 10

  2. 20

  3. 30

  4. 40

  5. 50

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問194

病態|問 109-194


■論点|治療必要数(NNT)の算出
この問題の論点は、臨床試験の結果とNNTの定義から、新薬X投与群における疾患発症者数を求めることができるかどうかを問うものです。


■解説1|


NNT(治療必要数)は、ある治療によって1人の患者に利益をもたらすために治療しなければならない患者数です。NNTは、治療群と対照群のイベント発生率の差の逆数として計算されます。
この問題では、新薬XのNNTが20と与えられています。つまり、新薬Xを20人に投与すると、プラセボと比較して1人、疾患の発症を予防できることになります。


■解説2|


プラセボ群の疾患発症率は 80/800 = 0.1 です。新薬XのNNTが20なので、新薬X群の疾患発症率は 0.1 - (1/20) = 0.05 となります。
新薬X投与群は800人なので、疾患発症者数は 800人 × 0.05 = 40人となります。


■結論|
(A)に入る適切な数値は、40です。


■補足|


NNTは、治療の有効性を評価する上で重要な指標の一つです。NNTが小さいほど、治療の有効性が高いことを示します。
この問題では、新薬XのNNTは20と比較的低い値であることから、新薬Xはこの疾患の予防薬として有効である可能性が高いと言えます.
ただし、NNTはあくまでも統計的な指標であり、実際の臨床現場では、患者の状態や治療のリスクなどを考慮して、治療法を選択する必要があります。


NNTは、エビデンスに基づいた医療において重要な概念です。 臨床試験の結果を解釈する際には、NNTを理解しておくことが重要です。


■徹底解説編|


より深く学びたい人にはこちらをお勧めします。


松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート【衛生】論点:疫学研究 一覧|matsunoya (note.com)


病態|問 107-195  ■正答| 5


試験期間が12ヶ月の臨床試験に参加した5名の被験者(A~E)の経過が以下のようになった。
Aが2ヶ月後に死亡
Bが8ヶ月後に死亡
Cが12ヶ月後の試験終了時まで生存
Dが4ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
Eが6ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
カプランマイヤー法を用いて表した生存曲線として、正しいのはどれか。1つ選べ。

■選択肢

  1. 1

  2. 2

  3. 3

  4. 4

  5. 5

  6. 6

一般問題|薬学理論問題【病態】 第107回薬剤師国家試験 問195

病態|問 107-195


■論点|カプランマイヤー法による生存曲線の選択


この問題の論点は、与えられた被験者の経過から、カプランマイヤー法を用いて正しい生存曲線を選択できるかどうかを問うものです。


■解説1|


カプランマイヤー法では、イベント発生(この問題では死亡)ごとに生存率を計算し、階段状のグラフで表します。追跡不能になった場合は、その時点での解析から除外されます。


被験者A:2ヶ月後に死亡 → 2ヶ月時点で生存率が下がる


被験者B:8ヶ月後に死亡 → 8ヶ月時点で生存率が下がる


被験者C:12ヶ月後も生存 → 12ヶ月まで生存曲線は下がらない


被験者D:4ヶ月後に追跡不能 → 4ヶ月時点で解析から除外


被験者E:6ヶ月後に追跡不能 → 6ヶ月時点で解析から除外


上記を踏まえ、選択肢の中で上記の条件を満たすものを探すと、選択肢5が該当します。


■結論|


正しい選択肢は、5です。


■補足|


他の選択肢は、イベント発生のタイミングや追跡不能の扱いが誤っているため、適切ではありません。カプランマイヤー法では、イベント発生時と追跡不能時の扱いが重要となります。イベント発生で生存曲線が下降し、追跡不能はその時点以降の解析から除外されることを理解しておきましょう。


カプランマイヤー法は、臨床試験の結果を解釈する上で重要な手法です。生存曲線から、治療の効果や予後を評価することができます。


■Lecture|
論点解説 カプランマイヤー法と生存曲線


カプランマイヤー法と生存曲線について


1. カプランマイヤー法とは


カプランマイヤー法(Kaplan-Meier method)は、医学研究において、特に生存時間分析に用いられる統計的手法です。イベント発生までの時間を分析する際に、打ち切りデータ(censoring) を含めて解析できる点が特徴です。打ち切りデータとは、イベント発生が観察されなかったデータのことで、例えば、研究終了時に生存、追跡不能、他の原因による死亡などが該当します。


カプランマイヤー法では、イベント発生ごとに生存率を計算し、階段状のグラフ(生存曲線)として表現します。これにより、時間経過に伴う生存確率の変化を視覚的に把握することができます。


2. 生存曲線の解釈


生存曲線は、縦軸に生存率、横軸に時間をとったグラフです。


  • 生存率: ある時点における生存している人の割合を示します。

  • 時間: 治療開始時や診断時から経過した時間を示します。


生存曲線は、以下のような情報を提供します。


  • ある時点における生存確率: 例えば、治療開始から1年後における生存率を読み取ることができます。

  • 生存期間の中央値: 生存率が50%となる時点のことです。

  • 群間比較: 異なる治療群間で生存曲線を比較することで、治療効果の差を評価することができます。


3. カプランマイヤー法と生存曲線の利点


  • 打ち切りデータに対応可能: 全ての患者がイベント発生まで追跡できなくても、打ち切りデータを考慮することで、より正確な生存確率を推定することができます。

  • 視覚的に分かりやすい: 階段状のグラフで表現されるため、時間経過に伴う生存確率の変化を視覚的に把握しやすくなっています。

  • 統計的検定が可能: ログランク検定などの統計的手法を用いることで、群間比較を行い、統計的に有意な差があるかどうかを評価することができます。


4. カプランマイヤー法と生存曲線の応用例


  • 新薬の有効性評価: 新しい治療法と従来の治療法を比較し、生存期間延長効果を検証する。

  • 予後因子の特定: 年齢、性別、疾患のステージなどの因子と生存期間との関連を分析し、予後因子を特定する。

  • 疾患の予後予測: 特定の疾患の患者集団における生存曲線を作成することで、個々の患者の予後を予測する。


5. Ref.


  1. Kaplan EL, Meier P. Nonparametric estimation from incomplete observations. J Am Stat Assoc. 1958;53(282):457-481.

  2. Bewick V, Cheek L, Ball J. Statistics review 12: survival analysis. Crit Care. 2004;8(6):389-394.


カプランマイヤー法と生存曲線の応用例:
抗がん剤の臨床試験


カプランマイヤー法と生存曲線は、抗がん剤の臨床試験において、新薬の有効性評価や予後因子の特定などに広く用いられています。


文献例1:


  • タイトル: Nivolumab versus Docetaxel in Advanced Squamous-Cell Non-Small-Cell Lung Cancer.

  • 著者: Brahmer J, Reckamp KL, Baas P, et al.

  • 掲載誌: N Engl J Med. 2015 Sep 10;373(11):1067-79.

  • 内容: 進行扁平上皮非小細胞肺癌患者を対象に、免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブと、標準治療薬であるドセタキセルによる治療効果を比較した無作為化第Ⅲ相臨床試験。カプランマイヤー法を用いて生存曲線を作成し、ニボルマブ群の方がドセタキセル群よりも有意に全生存期間が延長することが示されました。

  • 生存曲線: この論文のFigure 2Aに、ニボルマブ群とドセタキセル群の全生存期間を示すカプランマイヤー曲線が掲載されています。


文献例2:


  • タイトル: Imatinib versus Interferon Alfa-2b Alone or with Cytarabine in Newly Diagnosed Chronic Myeloid Leukemia.

  • 著者: O'Brien SG, Guilhot F, Larson RA, et al.

  • 掲載誌: N Engl J Med. 2003 Mar 6;348(10):994-1004.

  • 内容: 新たに慢性骨髄性白血病と診断された患者を対象に、チロシンキナーゼ阻害薬であるイマチニブと、インターフェロンα-2b単独またはシタラビン併用療法による治療効果を比較した無作為化第Ⅲ相臨床試験。カプランマイヤー法を用いて生存曲線を作成し、イマチニブ群の方がインターフェロンα-2b単独またはシタラビン併用療法群よりも有意に生存率が高いことが示されました。

  • 生存曲線: この論文のFigure 2に、イマチニブ群とインターフェロンα-2b単独またはシタラビン併用療法群の無増悪生存期間と全生存期間を示すカプランマイヤー曲線が掲載されています。


これらの文献は、抗がん剤の臨床試験において、カプランマイヤー法と生存曲線が治療効果を評価するための重要なツールとして使用されていることを示す具体例です。


検索方法:


PubMedなどの医学文献データベースで、"cancer therapy" "Kaplan-Meier" "survival curve"などのキーワードを組み合わせて検索することで、カプランマイヤー法と生存曲線を用いた抗がん剤の臨床試験に関する文献を見つけることができます。


😊 お疲れ様でした。がんばろう!絶対、完全攻略できます。


では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。


一般問題|薬学理論問題【病態】

第108回薬剤師国家試験 問183

重篤な副作用と代表的な原因薬剤例を示した組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
重篤な副作用|代表的な原因薬剤例

■選択肢

1. 横紋筋融解症|ウルソデオキシコール酸錠
2. 劇症肝炎|ファモチジン錠
3. 心不全|ドキソルビシン塩酸塩注
4. 間質性肺炎|メチルプレドニゾロン錠
5. 糖尿病性ケトアシドーシス|オランザピン錠

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問183

第109回薬剤師国家試験 問190

25歳男性。身長176cm、体重65kg。20歳の時に1型糖尿病を発症し、1日4 回のインスリン皮下注射と血糖自己測定によるインスリン強化療法を行ってきた。最近の血液検査でHbA1c値が7.3%であったためインスリン治療の変更が計画された。
(使用中の薬剤)
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前10単位、昼食直前7単位、夕食直前9単位
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)
就寝前14単位。
インスリン注射量の変更に関して適切なのはどれか。2つ選べ。

表 血糖自己測定値(毎食前と毎食2時間後及び就寝前に測定)
|朝食|前|100 mg/dL|後|160 mg/dL|
|昼食|前|110 mg/dL|後|220 mg/dL|
|夕食|前|140 mg/dL|後|240 mg/dL|
|就寝前|160 mg/dL|

■選択肢

  1. 朝食直前のインスリン注射量を増量する。

  2. 朝食直前のインスリン注射量を減量する。

  3. 昼食直前のインスリン注射量を増量する。

  4. 夕食直前のインスリン注射量を増量する。

  5. 就寝前のインスリン注射量を減量する。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問190

第106回薬剤師国家試験 問194

ある疾患の発症予防薬Aの評価を行うため臨床試験の文献を収集したところ、下記の情報を得た。この試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

(臨床成績)
発症リスクを有する被験者1,000名を無作為にプラセボ投与群又はA投与群に割り付け、2年間追跡した。その結果、発症の有無を比較したデータ(下表)が得られ、Aが発症予防に有効であることが示された(P<0.01)。

投与群     |発症あり|発症なし|
-A投与群   |10 人|490 人|
-プラセボ投与群|30 人|470 人|

■選択肢

  1. プラセボ効果の影響を除くために、無作為割り付けが行われている。

  2. この試験は観察研究に分類される。

  3. Aの治療必要数(NNT)は25人である。

  4. Aによる発症の絶対リスク減少は4%である。

  5. Aによる発症の相対リスク減少は20%である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第106回薬剤師国家試験 問194

第108回薬剤師国家試験 問194

被験者20名が参加した臨床試験において、被験者の生存期間をカプランマイヤー法で示したところ、図のようになった。ヒゲ(+)は脱落を表している。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

■選択肢

  1. 時点Aにおいて、観察を継続している被験者数は14名である。

  2. 時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち4名が死亡した。

  3. 時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は8名である。

  4. 時点Dと時点Eの間に、観察中の被験者のうち1名が死亡した。

  5. 時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は2名である。

一般問題|薬学理論問題【病態】 第108回薬剤師国家試験 問194

第109回薬剤師国家試験 問194

ある疾患の予防薬である新薬Xの評価を行うために調査を行ったところ、プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験のデータが得られ、新薬Xの有効性が示されていた(下表)。この結果から算出できる新薬Xの治療必要数(NNT)が20であるとき、表の(A)に入る数値として適切なのはどれか。1つ選べ。

投与群(人)|当該疾患の発症あり|当該疾患の発症なし|
新薬X 投与群800 人  |(A) 人|800-(A) 人 |
プラセボ 投与群800 人|80 人|720 人  |

■選択肢

  1. 10

  2. 20

  3. 30

  4. 40

  5. 50

一般問題|薬学理論問題【病態】 第109回薬剤師国家試験 問194

第107回薬剤師国家試験 問195

試験期間が12ヶ月の臨床試験に参加した5名の被験者(A~E)の経過が以下のようになった。
Aが2ヶ月後に死亡
Bが8ヶ月後に死亡
Cが12ヶ月後の試験終了時まで生存
Dが4ヶ月後に追跡不能となり打ち切り
Eが6ヶ月後に追跡不能となり打ち切りカプランマイヤー法を用いて表した生存曲線として、正しいのはどれか。1つ選べ。

■選択肢

  1. 1

  2. 2

  3. 3

  4. 4

  5. 5

  6. 6

一般問題|薬学理論問題【病態】 第107回薬剤師国家試験 問195

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参考資料|

厚生労働省ホームページ / 薬剤師国家試験のページ
薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

過去の試験問題及び解答|

第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第105回(令和2年2月22日、23日実施)
第104回(平成31年2月23、2月24日実施)
第103回(平成30年2月24、2月25日実施)
第102回(平成29年2月25、2月26日実施)
第101回(平成28年2月27、2月28日実施)
第100回(平成27年2月28、3月1日実施)
第99回(平成26年3月1、2日実施)
第98回(平成25年3月2、3日実施)
第97回(平成24年3月3、4日実施)

過去の薬剤師国家試験の結果|

第109回(令和6年2月17日、18日実施)[PDF形式:2,589KB][2.6MB]
第108回(令和5年2月18日、19日実施)[PDF形式:471KB][471KB]
第107回(令和4年2月19日、20日実施)[PDF形式:803KB][803KB]
第106回(令和3年2月20日、21日実施)[PDF形式:871KB][871KB]
第105回(令和2年2月22日、23日実施)[PDF形式:371KB][371KB]
第104回(平成31年2月23、2月24日実施)[PDF形式:620KB][620KB]
第103回(平成30年2月24、2月25日実施)[PDF形式:457KB]
第102回(平成29年2月25、2月26日実施)[PDF形式:564KB]
第101回(平成28年2月27、2月28日実施)[PDF形式:796KB]
第100回(平成27年2月28、3月1日実施)[PDF形式:2,005KB]
第99回(平成26年3月1、2日実施)[PDF形式:1,116KB]
第98回(平成25年3月2、3日実施)[PDF形式:634KB]
第97回(平成24年3月3、4日実施)[PDF形式:285KB]

いかがでしたか?前回の4年前の集計と比較して、文章での解説を省略して、グラフだけで見せるアプローチにしてみました。
薬学生の皆さんは、ぜひ、グラフから分析と考察に挑戦してみてください。

今日はこの辺で、
それではまた
お会いしましょう。

Your best friend
Mats & BLNt

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