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周囲への「反応」だけで生きない決意【自己紹介:社会人・転職と副業編】

自己紹介note。
客観的に自らの人生について振り返り、出来事の意味を改めて考察し論理立てることは、今後の人生における道筋をつける上でも有用だと思い、つらつらとnoteにまとめてみる。


出生~学生時代編はこちら


就職活動【社会人】

卒業後はサラリーマン設計者としての道を選び、第一志望だった日建設計という設計事務所に入社することに。
先に述べた幼少期の「自らの立場を客観的に捉え、その立場を向上させるためのベストなアクションを思案する」習慣が役に立ったのか、就職活動ではエントリーをした会社全てで高い評価をもらい、一社も落ちることなく就活を終えることができた。

デザインや建築系の就職活動においては、何を準備し、どう振る舞うべきなのかについて特有のノウハウがあると感じたので、これについてはデザイナーや建築業界を目指す就活生に向けて、別の機会に記事をまとめてみたい。


周囲への「反応」だけで生きない決意【転職】

現在は、設計事務所を退職し、WeWork Japanというフレキシブルオフィスを運営する外資系企業のシニアリードアーキテクトとして働いている。
何故転職をしたのかについては、長くなるので今回は割愛するが、一つの会社だけで働き続けることが、キャリア形成としてはリスクだと感じるようになったことが大きい。

人々の平均寿命は伸び続け、人生100年時代と言われる昨今、定年退職後の生活というのも平気で30年前後残されている。一つの仕事場だけでしか働いていないと、定年退職の際にそのギャップに自分は耐えられないだろうと思ったし、ある程度若いうちから様々な立場や働き方を経験してその差異に自分を慣らしておかないと、いざ環境が変わったときに人材として使い物にならないのではないかという危機感もあった。

設計事務所で働いていた頃は、毎日多忙で肉体的にはハードな環境だったが、学生時代から長らく建築教育を受けて培ってきた「良い建築を設計する」というシンプルな意義を自らの生きがいとして信じられていたし、それが建築士としてのキャリア形成にも通じていたので、今思い返すと精神的にはとても楽な生活だったように思う。

それ故、全く違う業界に転職する際には、これまで築き上げてきた価値観を一度手放し、新たな生きがいや目標を自らつくり直さなければならず、大きな苦痛が伴った。
この時、転職は人生で初めて自らの意思で何かを手放す決意をすることでもあるのだと痛感した。進学も就職も、これまでは自ら意思決定をしているように見えて、実は時期が来たから選択肢の中でベストだと思ったものを選んでいただけだった。これは、周囲に対してただ「反応」して生きてきただけとも言える。そうではない生き方をできるようになりたかった。

自分を必要としてくれる場を複数持つ【副業】

転職を機に、副業で内装設計やロゴデザイン、ブランディング等を行なったり、趣味でコンペに応募してみたりしている。
副業には単純に収入が増えるということ以上のメリットを日々感じていて、生きがいにもなっている。書き出すと長くなりそうなので、こちらについてもまた別の機会に詳しくまとめたいと思う。

プロフィール-11

sangetsu壁紙デザインアワード2019 ファイナリスト(569作品中)
コンペで応募したが、ファイナリストにとどまり商品化しなかった悔しい作品。日々使い込むうちにできてしまう小さなシミや汚れが、壁面に残り続けることを許容できる壁紙のデザイン。ランチョンマットやエプロンでもいいので、いつか商品化したい。

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宮島口まちづくり国際コンペ ファイナリスト ベスト8(1,004作品中)
宮島口の駅前整備計画に向けたコンペ。半年ほど土日を全て費やし、最終プレゼンまで残ったが、残念ながら落選。悔しい。


自邸の設計とリノベーション【2021〜2022年】

最近、中古マンションを購入した。
近々引っ越しを予定しており、住みながら設計・リノベーションをしようと画策している。自邸を自ら設計するのは、建築学生だった頃からの密かな夢でもあったので楽しみ。
自邸の購入は人生でそう何度もあるイベントでもないし、施主と設計者の両方の立場から自由にモノを語れる機会もそうそうないので、そのプロセスを楽しみつつ、noteでも何かしら公開していきたいと思っている。

建築士をもっと自由に【今後の目標】

建築士は、高専や大学の学生時代から同じ趣味趣向の人たちで集い、専門教育を受けてそのまま建設業界で働いていく、ある種閉塞的とも言える環境に身を置いている場合が多い。また、多くの建築士はその特殊性について無自覚であると思う。

学生時代からそのような環境に身を置いているため、ゼネコンやハウスメーカー、設計事務所などの建設業界内の業種以外で働くイメージを掴みづらいと感じており、事実、設計事務所で働いていた自分自身は業界外で働くイメージが全く湧かず、どの様な働き方の選択肢があるのかがよくわからなかった。

業界外で働く今、コンペやクライアントへの企画提案で培ったプレゼン力や、ポートフォリオ作りで培った資料作成能力、合理的に物事を捉えて解決しようとできるデザイン力など、設計者が身につけている能力は、実は他分野でも応用が効きやすく、広く活躍できるポテンシャルがあると感じている。

noteやtwitterでの個人の発信を通して、業界外で働く建築士のロールモデルとして、建築士の選択肢を広げ、働く場所を選ぶ勇気を与えれるような存在になれたら嬉しい。


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