松井一哲/Kazuaki MATSUI

NOT A HOTELで働く一級建築士 / Creative Director。 最近…

松井一哲/Kazuaki MATSUI

NOT A HOTELで働く一級建築士 / Creative Director。 最近中古マンションを購入、住みながら設計・リノベーションする様子を公開予定。 札幌生まれ。 東京大学大学院修了。 日建設計→WeWork Japan→NOT A HOTEL

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実需と資産、家を購入した理由【理想の家ができるまで vol.1】

一級建築士の夫(私)とデザイナーの妻が中古マンションを購入し、リノベーションをするまでに経験した学びや失敗談をつらつらと書き連ねるシリーズ。 この記事では、家を購入するまで住んでいた賃貸マンションの話と、なぜその後に家の購入を思い立ったのか、その経緯を書き記したいと思う。 ここしかない!と思えた、お気に入りの賃貸マンション彼女と同棲することに決まったのは、付き合いはじめてからほんの数日後のことだった。 彼女というのは、現在の妻である。 今思い返すと、お互いの生活スタイル

    • 一級建築士が建設業界外のスタートアップに行ったワケ

      はじめに 自己紹介については下記のページをご参照ください。 NOT A HOTELへの転職 2021年6月28日より、NOT A HOTEL株式会社というスタートアップでArchitectural Design Managerとして働くことになりました。 NOT A HOTELは簡単に言うと、ただ所有するだけだった家、ただ借りるだけだったホテル、この二つを隔てていた境界を取り払い、あたらしい「暮らし」を創造しようとしている会社です。 NOT A HOTELについては、下記

      • 周囲への「反応」だけで生きない決意【自己紹介:社会人・転職と副業編】

        自己紹介note。 客観的に自らの人生について振り返り、出来事の意味を改めて考察し論理立てることは、今後の人生における道筋をつける上でも有用だと思い、つらつらとnoteにまとめてみる。 出生~学生時代編はこちら 就職活動【社会人】卒業後はサラリーマン設計者としての道を選び、第一志望だった日建設計という設計事務所に入社することに。 先に述べた幼少期の「自らの立場を客観的に捉え、その立場を向上させるためのベストなアクションを思案する」習慣が役に立ったのか、就職活動ではエントリ

        • 欠陥品であるという武器【自己紹介:出生~学生時代編】

          自己紹介note。 客観的に自らの人生について振り返り、出来事の意味を改めて考察し論理立てることは、今後の人生における道筋をつける上でも有用だと思い、つらつらとnoteにまとめてみる。 欠陥品であるという武器【出生~高校】まずは自らの生い立ちについて。 この場では先天性の身体障害者として生まれたことに焦点を当てたい。 当時は意識的に考えられていなかったが、今振り返ってみると、この「障害者」であるという身体的特徴は、自身のモノの見方や考え方を形成する上でとても大きな因子だった

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          こんにちは。松井一哲と申します。 twitterもやっていますが、140字じゃ言い足りないこともあるので、note始めました。 自己紹介自己紹介の文章は下記の記事にまとめてみたので、もしよければご覧ください。 このnoteには、基本情報をまとめたいと思います。 名前と所属松井一哲 / Kazuaki MATSUI 一級建築士 NOT A HOTEL 株式会社 経歴1987 北海道札幌市生まれ 2006 北海道札幌東高等学校 卒業 2009 スウェーデン王立工科大学 J

          BIMは建築士を何処へ導くのか

          下記の文章は、日本建築学会『建築討論』に寄稿したエッセイをもとにしています。 建設業界と業界外を経験して本文の内容を考慮すると、まず話を始める前に自己紹介が必要だと考えられるので、簡潔に自らについて述べさせていただく。私は大学院の建築学専攻を卒業後、日建設計という設計事務所に新卒で入社し、意匠設計者として働いたのち、昨年、WeWorkというコワーキングスペースを提供する会社に転職し、インハウスの設計者として働いている。いいかえれば、創業120年以上の歴史がある老舗の日系専業

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          模型は祈祷道具と成り得るか

          下記の文章は、建築記述研究会『述ら本 特集:シャーマン』に寄稿した、卒業設計での活動についてまとめたエッセイとなります。 記憶の再生ボタン去る2018年1月22日、東京で記録的な大雪が降った。 札幌で生まれ育った私は、しんしんと降る大雪に対する情感も特になく、いつも通り、勤務している都内の設計事務所から自宅へ、深夜の帰路を急ごうとしていた。道の途中には滑りやすそうな交差点の横断歩道や、雪の降り積もった路地裏の小道。久々ではあったものの、高校卒業まで雪国で育った私は特に気に掛

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