いつか森林で療育を
半月ほど前に蒔いた松の木の種が発芽した。
この間までビニール袋におとなしく入っていた種は、豊かな土壌とお日様と雨を浴びて、まるで自分が何者かを思い出したかのように勢いよく太陽に向かって立ちあがろうとしていた。
この松の芽のお母さんがいる森林に、最近よく行くようになった。
この森林、まだ知らないことも多く「おじゃまします」という気持ちで入るのだけど、なんか温かくて居心地がすこぶる良いのだ。
そして気がついたら、森林での活動にハマっていく私がいた。
すでに今の時点で、療育の仕事に加え研究の手伝いというWワークをしているというのに。
でも何かに押され、想像もつかなかったような展開が続く。
難しそう
忙しそう
そんな観念さえ手放せば、何とか前に進める気がするぞ。
とにかく流されてみようじゃないの。
森林と子ども
リラックス効果や免疫機能の向上をもたらすとされている森林浴。
そこに療育の視点を少し加える。
そんな活動を森林でできたら。
いいかも。
かなり強引な仮説を立ててみた。
なぜ森林と子どもなのか
発達の特性に凸凹がある子は感覚過敏を抱えていることが多い。これは私が想像できないほどの辛さなのだろうといつも感じている。どんなに興味があることでも、その過程に苦手な音や感触があれば「不快」なものになってしまうことがある。子どもたちには自分の好きな道を歩んでほしい…
ただ、その感覚過敏も環境によって状況が変化することがあると私は感じている。
例えば、特定の子の大きな声が苦手な聴覚過敏の子の場合、室内での活動では耳を塞いだり、別室へ避難するが、ママが同席していたり、園庭での自由遊びでは何故か大丈夫だったりすることがある。
また、触覚過敏で粘土やクレヨンは触れないけど、園庭の落ち葉や木肌や樹液には躊躇なく触れるということもある。
ママと自然には敵わん。
きっと安心基地なんだろうな。
でもさ、
もし自然の中で療育したら?
そこにパパやママもいてくれたら?
森林と親子と療育
あら?もしかして最強??
相変わらず強引な私。
でも謎の確信。
森林のエネルギーを浴びながら、リラックスして…
みんなでダンスとかしてみたい!
もちろん超簡単ダンスです。笑
発達凸凹のある子はボディイメージがふんわりしていることが多く、人との距離感が掴みにくかったり、動きやバランスの加減が得意でなかったりすることがある。そして、楽しみながら身体の感覚をイメージできるツールがダンスなのではないかと私は思っている。
そんなこと言われても、我が子はいつも踊らずに端っこで傍観しているだけだから、と思ったパパママさん!
見ること、めちゃ大事です。
踊らずにカーテンの隙間から覗いてた子に「今日はどんなことした?」と尋ねると「ダンスした!」と元気に答えたりする。それくらいちゃんと見て体験しているということ。
だから、これもあり。
ちなみに子どもはパパママが踊るのを見るのが大好きなのよね。先生たちがどんだけ全力で踊っても、人気モンの着ぐるみでズルしても、絶対に敵わないのだ。涙。
森林のエネルギーに包まれて、みんなで踊れたら嬉しい。
他にもゲームしたり絵本読んだり。
いつかそんな日がくるように。
自然と人の共存。
課題は山ほどある。
焦らず、ボチボチやっていこうかな。
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