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カレンダーの日付の枠の中にあるもの

現代で一般的な暦・カレンダーである月表(げっぴょう)。
月表とはこんなかんじのものを指します。

日本カレンダー暦文化振興協会オリジナルカレンダーです


その月表。
日付の枠の中に何が書いてあるか…それを見るのが…楽しい…!!!!



昨日、「カレンダーの新作発表会に行ってきたよ」というお話をしました。
こちらの記事ですね。

今日はその続きです。

この日付の枠の部分には日付以外の情報が書いてあるものも多くて、
よく見かける例を挙げると

六曜(大安・仏滅など)
国民の祝日(祝日法で決められているもの)
月の満ち欠け(満月だけのものも)
旧暦の日付
二十四節気(立春とか夏至とか)
メジャーな行事(バレンタインデー・クリスマスなど)

などがあります。

カレンダー新作展示会で、ずら〜〜〜っと並んだ約1,600点のカレンダー。


それを「好きなだけ見ていいよ!」と言われると私はやはり、
まず1月1日12月31日をチェックしてしまいます。

私は一年の中で、年末年始というものが一番大好きだからです!
なぜ好きなのかはまた追々…

1月1日は、輝く国民の祝日!元日!!という趣きで
だいたいのカレンダーには記載があります。
日の出のマークが書いてあったりもしますね。めでたい!
対する12月31日はけっこうまちまちで、祝日ではないためか記載がないものも多いです。なので、ここの記載があると嬉しくなってしまいます。
記載があるパターンだと「大みそか・大晦日・大祓・年越し」あたりを見かけました。
いろんな呼ばれ方をしている…!


どちらも重要な1年の始まりと終わりなのに、表記があったりなかったりするのはどうしてだろう?と考えたとき
カレンダーに記載される行事や風習って、大きく分けて2パターンあって、

1.国民の祝日のみ記載
2.上記プラス、メジャーな行事を記載

という法則が見られました。


1.は紙のカレンダーだけでなく、グーグルカレンダーとかもそうですね。なにせ法律で決まっているものなのでわかりやすいですし、根拠がはっきりしています。
祝日は学校でも仕事でも重要なので、これを記載するのは納得です。

2.は各社の采配に委ねられる感じ。そのカレンダーが表現するテーマによるといった感じでしょうか。

バレンタインデーやホワイトデー、母の日・父の日、クリスマスやハロウィンなどはよく見かけます。ほとんど外来の行事ですね。
ここに花まつりやイースターが入ると「オッ」てなる。
お盆が7月と8月と旧暦の三カ所に入ってると「やったー!」とさえ思う。


ちなみに大晦日という言葉はあくまで「一年の最後」の呼び方であって特定の行事の名前ではないはずなのにわざわざ書いてあるところにこの日への人々の思いを勝手に感じ取ってしまいます…好きだ… 同様に元旦と書く場合もあくまで「初めての日の出」という言葉のはずなのにそれを一年の最初の寿ぎ(ことほぎ)として採用するところにめでたさへの気持ちを感じる…とても好きだ…

あと私が気になるのは夏越の祓(なごしのはらえ)。
これはけっこう、メジャーな行事を網羅してそうなカレンダーでも記載がないことが多くて、夏越の行事のマイナーさを感じました。そんな…
6月30日に「大はらい」と書いてあるカレンダーは、だいたい12月31日も「大はらい」とあって、ああ〜年に2回の大祓だなあと感じられてとてもよい!


こういう、日付以外の情報って入れていくとキリがない部分もあって、
お寺や神社の祭や、各種記念日も入れると膨大な数になってしまいます。
だからこそ、「このカレンダーには、この日付にこの行事が選ばれた」というのを見るのがたいへん楽しい。

いつか第一回チキチキカレンダー行事選手権とか開きたい。
無作為にカレンダーを20個くらいあつめて、どの日付が行事を記載されているかを調べる会。
国民の祝日以外だと、どの行事がトップに立つのかな。
お手元のカレンダーや手帳はどうでしょうか。
クリスマスはあってもクリスマスイブがないとか、お盆が8月しかないとか、改めてチェックすると面白いかもしれません。

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