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やってやれないことはない20話 『無いなりに知恵を絞ったら・・・』

この増改築と同時進行に訪問看護ステーションの設置があります。
増改築後にできる大きく広いフラットなバリアフリー玄関の傍に作ります。

この建物は、将来の変化に備えて変更できるようにしました。
病院本体の工事にほとんどの予算がかかるため、限られた予算の範囲で運営開始を行えるよう思案のしどころでした。

まずは、プレハブ建築でということになりましたが、見た目にも一軒家と見えるものをとの要望により、探し当ててきたものが程よい大きさの三角瓦屋根の一軒家でした。

探せばあるものですね。

例えプレハブでも新築となれば結構な価格です。
業者との相談で、中古を探してもらうことにしました。

20日過ぎて、諦めかけていた頃、朗報が飛び込んできました。
工事費用込みの価格も仕様も要望通りのものです。
水洗トイレに流しと給湯器付きです。

探せばあるものですね。

勢いづいたところで思考転換です。
かねがね、気になっていた事務用の椅子の音。
油をさしても変わりません。ベアリングが摩耗しているようです。

病院中の椅子をチェックしてみたら、ほとんどガタが来ていました。
全部入れ替えるには、予算オーバーです。
早速、中古探しです。

リサイクルショップを探しまくり、とうとう見つけ出しました。
とてもきれいな上等なチェアです。きれいなブルーの布地がフィットします。
しかし、5台しかありません。
40台欲しいので、聞いてみると倉庫にあるとのこと。
どうして、こんなに良いチェアが中古で市場に出てくるのか聞いて見たら、なんと・・・
役所からの払い下げだというではないですか。
役所は、耐用年数を過ぎたものは、使用できても一度に入れ替えるとのこと。

20,000円/台以上するチェアが4,000円/台で購入することができました。16,000円×40台=640,000円の節約となりました。

斯くして、病院全体の椅子は交換することができ、職員が喜んでおりました。
これで益々、病院が明るくなり、雰囲気がかわりました。

介護支援事業所用の車両、デイケア用の送迎車両、デイサービス用の送迎車両もすべて中古です。でも中古とわからないくらい良いものを探します。
そして、見つかりました。

お金がないから何もできないではなくて、無いなりに知恵を絞った結果、多くのことができました。

新装開店、商売繁盛なるかどうかは結果です。
まだ見ぬ結果を予想の範囲に着地できるようにするのが経営です。
これからが、本当の本番です。

後ずさりは恐怖の呼び水ですから、前にしか進めません。

職員全員がこれを理解してくれたらどんなに楽になることでしょう。

愚痴は早々に終わりとして、新たな出発から結果が成熟するまでの日々の始まりです。

何しろ、銀行からの借入金の返済とグループ親会社からの貸付け返済に追われるのですから、微妙なかじ取りと感じられぬように職員のやる気モードを出していきます。

その手始めは・・・・・

このnoteは、私の人生において成功・完結・失敗・後悔などのストーリーです。 若い皆さんのヒントになればと思って書いています。 書いてほしいことがあれば、気軽にご連絡ください。 サポートは結果であると受け止めておりますのでよろしくお願いいたします。