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子育ては追体験の連続

子育てをし始めて2年経ったが、自分が子供の頃の追体験をこんなにするとは予想もしてなかった。

親になると親の気持ちが分かる、というけれど、私からすると親の気持ちがわからないこともたくさん出てきたのだ。

それと同時に、私の中で蓋をしていた小さいときの私が、娘と実父母のやりとりを通してフラッシュバックのように頻繁に意識に出てくるようになった。

怒ると叱るが一緒​だった

もちろん悪いことをして叱られるのは当たり前だが、父の機嫌が悪くて当たられることがあった。母はすぐにキャパオーバーするところがあって、そうなるとヒステリックになり感情的になった。

フキハラ気味の父と、感情のコントロールで相手の気持ちを想像するのが苦手な母。

小さい頃大人を驚かすのが楽しくて、父が通るだろうところに隠れて「わっ!」と驚かすと物凄く怖い顔で怒られ、私はそれから父を驚かすことをしなくなった。

これは怒ることなのか?

父は自分がびっくりしたことに恥ずかしさを感じてそれをわたしに怒るという形で隠そうとしただけではないか。

他人に迷惑をかけたわけでもないし、危ないことをしたわけでもない、子どものただの遊びだ。

今娘が同じことをわたしにしたら「もー!びっくりしたー!」とは言うだろうが怒りはしない。

怒るのと叱るのは全く別物なはずなのに、我が家で線引きはほとんどなかった。

孫娘の要求がわからない

24時間一緒にいる私とは違い、実母がつたない孫娘の言葉を理解するのは無理だろう。

しかし、明らかにわかりやすいことが伝わっていないことが多々ある。私の姉には娘の言葉が通じるのに、実母には通じていない。私はそんな様子を見て自分の幼少期も言いたいことを汲み取ってもらえなかったというモヤモヤとした記憶がはっきりと思い出された。

幼稚園や学校から帰って、母と共有したい楽しいことも、悲しいことも、伝わっていない感じがあった。

実母と娘がちぐはぐなやりとりをしているのを見ると私はイライラしてしまう。なんでわかってあげられないのかと思ってしまうし、小さい頃の自分が出てきて悲しい気持ちになる。

孫で見栄を張ろうとする​

実母と娘と一緒に出かけていた時のことだ。

母の近所の知り合いに出会った時「おばあちゃんのお友達なの!ほら!」と挨拶をさせようとしていた。私は人見知りだった小さい頃愛想良くするように言われるのが死ぬほど嫌で近所の人に会うのが苦痛だったのを思い出した。

目の前の状況を見てまるで実母が「私の孫は愛想が良くて可愛いでしょ」と自慢しているような気がして嫌気がさし、そうやって娘を操ろうとしている姿に私の中の小さな私が拒否反応を示した。


実父母と会うたび、小さい頃の私が嫌だと思っていたことやしんどかったことが思い出されて毎度疲れた帰ってくる。もちろん小さい頃にしてもらって嬉しかったことを思い出すことがゼロではないが、圧倒的に悪いことを思い出してしまう。

これから先ずっと小さい頃のわたしが意識下に何度も戻ってくるのだろうかと思うと時々辛くなる。

しかし、小さかった頃の親に対しての不信感や納得のいかないことを反面教師として娘の子育てに役立てていくつもりだ。

同じような思いを決して娘にはさせないと心に誓っている。


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