見出し画像

「母」は自分の夢を語れない

子供を産んで、周りのお母さんと話すようになって、自分の夢を語る人の少なさに愕然とした。

母になると「母」という仕事や、お金を稼ぐための仕事が多くなり、自分がどうなっていきたいかを考えている人が周りにあまりいないのだ。

でもそれは私が住んでいる地域性の問題も含んでいる気がしている。
子供を産んでなお「私こんな風になりたいんです!」みたいなことを言おうもんなら「あなた母親でしょ?」とすかさず野次が飛んでくるのだ。きっとその後に続く言葉は「子供が可哀想」であろう。

実際私も周りからだけでなく家族親族からそう言われて気が滅入った。



母になったら夢は持っちゃいけないのか?


私はそうは思わない。
むしろ、私は夢に向かっていっている母の姿を子供達に見せていきたい。

先日私がフリーランスの販売でポップアップショップに立っていた時のこと、夫が子供たちの面倒を見ていてくれたのだが、こっそり私が働いているところを見せたらしいのだ。

私が仕事から帰ると子供達が来て「お母さん!かっこよかったよ!いらっしゃいませしてた!!」とキラキラした目で話してくれた。

私が働きに出ることを子供達に説明した時は、お母さんは家にいて欲しい、仕事しないでと言われ一瞬戸惑った。なんとか働く口実をと思って「娘ちゃんの行きたいディズニーの為にお母さん頑張ってはたらいてお金を稼いでくるね!」と説明すると、娘は「それなら!」と納得してくれた。

お金を稼ぐことはどういうことなのか、夫が働きに出てるだけの時はそんなに娘たちも気にしてなかっただろう。お父さんは会社に行っている、と思っているだけで、生活に必要なお金を稼いでいるのはあまり意識したことがなかったと思う。

だが、私も働くことになって子供達は何でお母さんは働きに出なくちゃいけないのか?という疑問に当たった。お金を稼ぐため、という説明もした上で「お母さんは働くのが好きなんだよ、仕事とっても楽しいの」と話した。

仕事は楽しいものだって思ってもいいじゃないか。
自分が小さい頃父は真面目に仕事をしていたが仕事が好きという感じではなさそうだった。どちらかと言えば仕事で稼いだお金で趣味を充実させていた。
それもそれでいいと思う。

私は自分の仕事に誇りを持っているし、楽しんでいるし、その様子を子供に見せるのはいいことじゃないかなと思っている。

子供本人が希望の職につくかどうかはわからない。でも、小さい頃から「大人は楽しくなさそうな仕事ってのを毎日やらなくちゃいけない」って思うより「楽しそうな仕事してていいな」って思ってる方が職を考え出す年齢になった時にいいのではないだろうか。

もう少し大きくなったら、私の仕事をもっと詳しく話したいし、私が今までかき集めてきた働くためや生きるためのいろはを惜しみなく子供達に託したい。
生きていく上で必ず役に立つことがあるはずだから。

私はこれからも夢を持ち、堂々と子どもにも周りにも言える母でありたい。


#なりたい自分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?