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娘の命を分けたセカンドオピニオン

私には今2歳になる娘がいる。

5年待った末、不妊治療で授かることができた。

生まれてからと言うもの大きな病気をすることなくすくすくと育ってくれて親としてはありがたい限りな娘だが、妊娠中娘の命がある医者の診断で失われそうになったことがあった。

その時に初めて感じたセカンドオピニオンの重要性を伝えたい。

妊娠17w 安定期に入ってすぐの夜中の出来事

《通院履歴》
A病院…併設する不妊治療専門CLで高度不妊治療をうけ、夜間の連絡は別館の産婦人科へ

B産科…妊婦健診

C総合病院…出産予定(未受診)


妊娠17wの夜中の2時頃。お手洗いに行くと鮮血がトイレットペーパーにつき、500円玉強を確認した。腹痛はないが、タラタラと出ているので慌てて夜間もやってるA病院に連絡した。

「産む予定のところで診てもらえるか聞いて、ダメならもう一度電話して」と言われ、C総合病院に連絡したが、C病院は初診を受けていない人の緊急をやってないからと断られた。
再びA病院に連絡し、「すぐには診られないかも知れないが」と言われつつタクシーで向かった。

夜中の3時前。A病院に到着。
しばらく待ったあと「本当はこう言う診察やってないんだよね。今回はしょうがないからうちが受けるけど、もう次はないから」と言われつつ、内診台でおりもののサンプルをとられ「血液が水っぽいから破水の検査する。まぁ多分陰性だろうから帰ってもらう事になるだろうけど」と、数分の診察で言われた。(血液検査なし)


着替えたら診察室にきてと言われ着替えていると、遠くから「(破水検査が)陽性だね」と話している声が聞こえる。そして旦那さんとともに入った診察室で、「出血は低地胎盤気味のところに血腫ができていてそこから。破水があるし、まだ今は羊水あるけど減るだろうから、赤ちゃんは諦めましょう。産まれても生きられないし、感染症であと1ヶ月も持たせられないから、うちだとこのまま入院して人工中絶手術になります。他で見てもらったとしても同じだと思うけど。B産科で診てもらう?」と言われる。

何を言われているのか全く頭がついていかなくて声も出なかったが、一旦帰宅し、朝まで待って妊婦健診を受けていたB産科へ行くことにした。


翌日の朝9時。B産科内診してもらい「この時期の出血で破水の陽性が出ることはあるし、こんなことで命を諦めるなんて信じられない。今見ても羊水はたくさんあるし、出血はあるけど妊娠継続は十分可能。感染症の疑いはあるけど、大事をとって安静入院しよう。検査結果を見て抗生物質の投与などになるかはまだわからないけど、大丈夫。」とのことで、そこからC総合病院へ向かい、内診と検査を受けた上で14時に入院となった。

〉〉その後の経過
入院翌日、血液検査から感染症や炎症の検査も問題無く、出血も破水もそこから自然に落ち着いていき、羊水も減ることなくそのまま様子見となった。

12日間入院後、自宅で安静になりそこから順調に育ち、娘は予定日に3,590gで無事に産まれた。

1人の医師を過信しない

救急で診察を受けたあの時、「羊水が少なくなっちゃったら赤ちゃん苦しくなっちゃうかもしれない。苦しい思いはして欲しくない」と、そのまま入院を決めていたらと思うと本当に恐ろしい。

娘の命はそこで終わっていたかもしれないのだ。

医師に言われた一言は素人にとってとても大きな意味を持ち、医師は間違ったことを言うはずがないと思ってしまいがちだが、私は1人の医師の意見で治療を決めてしまうのはとても危険だと言うことを身をもって感じた。

特に重要な決断をする時は、面倒くさがらずにセカンドオピニオンを受けることを強くお勧めしたい。


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