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大人だけど?「大人だから!」知っておきたい暗算方法

大人に必要な能力こそ、暗算力です。

もちろん、大人だからこそ、

「計算するなら、電卓やエクセルがあるじゃないか。」

と言われれば、その通りです。しかし、すべての計算を電卓を用いて行えるわけではありません。なぜなら、電卓を取り出すのにかかる時間数秒~数十秒が「ちょっとだけ面倒くさい。」からです。

電卓ですべて計算するには限界がある

・ちょっとした会話で出てきた数字
・Excelの集計の中で出てきた数字
・資料の中に入っていたグラフの中の数字
・事務仕事の中でちょっとした集計を行ったときの数字

そのため、暗算をちょっとでも頭の中だけでの計算に慣れておくと、それだけでずいぶん数字に対しての認識がずっと向上します。計算に対しての安心感や自信も格段に変わってきます。

我々が習った計算法、筆算

では、我々大人はどのくらい暗算できるでしょうか。「いつもやっているよ。」という人もいれば、「小学校のときにあきらめました。」という人もいるかもしれません。

我々が子供のときに習ったのは、筆算です。しかし、筆算は大人になると一切使いません。私もセミナーのときにお客様に聞くようにしていますが、毎日使っているという人はかつて一人もいませんでした。(もし使っているよ、という方おりましたらぜひ教えてください。)

だから、筆算以外の方法で計算を行っていく必要があります。

その方法は、実は子供のときに学んだ計算法と違う計算方法を、大人は習得していく必要があるのです。

暗算するために考え方を改良する

まず、暗算するための考え方で最も大切なことは、暗算方法を大量に覚えることではありません。暗算方法がたくさんできるようになれば、それを実践できるのかと言えば全く違います。計算法が書かれた書籍なども同じです。

どういうことですか?
と聞かれそうですが、正確には、

まともに暗算をしないこと。

が大切なのです。そのためには何が大切なのかといえば、できるだけ少ない武器をもって、その武器を有効活用することです。

私(堀口)は、サバイバル番組がよく好きで、様々なTV番組やyoutubeなどをチェックしています。少ない材料や武器をもって、いかにそのジャングルの中で生き抜くか、などいつもハラハラ、ドキドキしながら拝見しています。そのサバイバル番組では、いつも生き抜く道具が十分に、たくさんあるわけではありません。どちらかといえば、自分でサバイバル道具そのものを作ったり、加工したりする中で必要な道具を揃えていくのです。

我々大人の思考も同じです。会話やコミュニケーションの途中でたくさんの道具を取り出すわけにはいきませんし、頭の中にたくさんの暗算方法を覚えたとしてもそれが活用できなければ宝の持ち腐れ。できるだけ少ない道具をもって、その少ない道具をいかに活用するかを考えたほうが、より長く生き抜くことができるはず。

その武器の一つが、概算の思考になります。

概算、つまり、計算はざっくりでよいのです。四捨五入によって、数字を丸くしてしまってから、概算しちゃいましょう。それだけである程度正確な値で計算することができます。

暗算を活用するために

いきなり営業での会話、日常でのコミュニケーションの中で暗算しようとすると、まず焦りが生まれ、実際のところあまり暗算できないと思います。だからこそ、暗算するための心構えとして、日常的に暗算を活用することが大事です。

・スーパーで10%引きのシールが貼られたらいくらになるか?
・30個の餃子を4人で分けると一人何個くらいか?
・毎月3万円支払うローン。10年でどのくらいの金額になるか?

などなど、計算を活用できるシーンはたくさんあります。ぜひ電卓を使わずに暗算を使って計算してみましょう。最初は、暗算したあとに電卓で検算してみると特に安心ですよね。

もちろん、上記の方法で概算をする(上一桁になるように四捨五入を活用する)と、多少誤差が出てきますので要注意。決して正確な数としてとらえないようにお願いします。最大で33パーセント程度の誤差が発生します。(このあたりのロジックはまた別の記事でご紹介します。)

さらに、四捨五入された計算を続けて行うと、その誤差が無視できないくらいのレベルになってしまう場合があるので(シチュエーションによりますが。)あくまで「概算」ということを忘れずに!

<文/堀口智之>

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