見出し画像

vol.2 ライフタイムラーメンブルース

街角を歩くと、ふと、懐かしい香りがする。
それは、記憶を呼び覚ます、甘やかで芳しい香り。

そうそれこそが、幼少期の繊細な心を思い出させる
ラーメンを茹でる湯気と、醤油の香ばしい香りなのです。

はい、ラーメン大好きもこ吉です。
有名なラーメンレビュワーでもなければ、お店もそんなに詳しくないのですが
私はとにかくラーメンが大好きでして。

子供の頃は、とにかく「何食べたい?」と親に聞かれると「ステーキ!」と答えるぐらいラーメンが好きです。

思い起こせば、私の産地であるところの大阪河内は東大阪市。
ここは、町工場が乱立しており、右も左も日雇い労働者とチンピラやパンチパーマのおばちゃんが闊歩する町です。お世辞にも綺麗とは言えません。虹色のドブ川が流れる工場地帯で、私が子供だった1970年代後半は、第二次ベビーブーム直後ということもあり、ガキンチョもうじゃうじゃ、おっさんもおばはんもうじゃうじゃ、火をつけたらあっという間に全焼しそうな木造のボロい文化住宅がひしめきあってるような場所でございました。

ここから先は

4,545字 / 13画像

BASIC

¥200 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?