夢≠目標
近頃、自分の夢は何かと考えるが、いつからか夢を持たなくなった。自分のやりたいことを考え、それらを実行しているうちに、自分の中で「夢」と捉えていたことが現実となり、自分の行動によってそれらを実現できるようになってきたからではないかと思う。
今の自分には目標が幾つかあり、夢は特にない。
そもそも夢と目標の違いは何だろうか?
ある高校野球チームの名将の言葉に「目標がその日その日を支配する」という言葉がある。その方は「エベレストを登るための準備をする人と、近所の裏山を登る準備をする人とでは1日の過ごし方が違う」というようなことを説いていた。
僕は目標とは「自分にとって実現可能なもの」であり、夢とは「実現できるかはわからないけどできたらいいな」というレベルではないかと分けて考えている。
つまり、今の自分にとって現実的に手の届く範囲かそうでないか。
例えば、小学生が「プロ野球選手になる」と言うのと、大学野球トップレベルの選手が「プロ野球選手になる」と言うのとでは、同じ言葉でも説得力がまるで違ってくる。
小学生にとってプロの世界は憧れであり夢であるが、大学生にとってのそれは割と間近にある目標である。
では、どのようにして夢から目標に変わるのか?
それは自分自身について研究し、よく知ろうと努力すること。
僕の数少ない経験から言わせてもらえば、他人の人生に数多く触れる機会を作ることが大切で、最も手っ取り早い方法は、偉人伝を読みあさること。
その理由は、偉人伝とはつまり何かの分野に於いて「成功した人」であり、それぞれ分野は違えど、考え方、マインドの根本はほぼ同じであるから。
ここで一つポイントがあり、それは自分の好きな分野以外にも沢山手を出すこと。
僕は大学2年まで野球しかやってこなかったが、辞めてからあれこれ手を出しているうちに「自分が思っているより世界は広いんだ」ということに気付き、「それでもやはり僕は野球人だ」と今になって確信できるのは、野球から離れるという行動をとったからだと考えている。
話を戻すと、そうして様々な人の「人生」を知っていく過程で自分の憧れや尊敬できる人が必ず出てくるはずだ。それを見つけたらあとはその人の真似をするだけだ。
真似は真似でも、それを続けていればいつしかそれは真似ではなく自分自身へと変わっていく。
そうして自分の変化に気付き始めた時には、これまで「夢」という漠然としていたものが「目標」という明確なものに変わっているはずだ。
「夢」にその日その日を支配する力はないが、「目標」にはそれがある。
最後に一つ言っておきたいのが、夢を持つことは決して悪いことではなく、むしろ素晴らしいことだ。ただ、いつまでも「夢」と捉えているようではそれを叶えられずに終わることが多いのでは?ということが自分の伝えたかったことである。
皆さんの夢、目標は何ですか?
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