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そもそも「ガバナンス」「内部統制」がよくわからない

こんにちは。

ベンチャー企業、中小企業、大きい会社で僕が経験した色々なエピソードをガバナンスを切り口にして、それぞれの立場での考え方の違い、その理由を色々な角度で考えてお伝えしています。

お伝えしている内容は、以下の6つのトピックスを設けています。

(1)「スケジュール」と「成り行き」で驚く
(2)スピード感!で驚く
(3)「何とかなる」と「なんとかする」
(4)自社紹介のやり方で驚く
(5)契約で驚く
(6)メモを残すことの大切さ

今まで(1)〜(3)までを公開していて、それぞれのトピックスでは実際の出来事をガバナンス、内部統制、リスクマネジメントという言葉に紐づけてまとめています。

今回はトピックスとは別に、そもそも僕がイメージしているガバナンス、内部統制、リスクマネジメントを概念的にお伝えしようと思います。(コンプライアンスにつては、今後お伝えする予定です)

「ガバナンス」を説明するよくある図

ガバナンスって何? 内部統制って何?ガバナンスと内部統制は何が違うの?というとき、まずググります。
検索結果としてアレコレと解説が出てきますが、読んだところで意味がよく解らない。
じゃ、と思い、イメージを探るために今度は画像で検索をすると、度々目にするのがコレっぽい図です。

いや、知りたいのはそんなことじゃない。
そもそも言葉の意味の理解が曖昧なのに、その言葉を使った図が出てきたところで解るはずはありません。

「内部統制」「リスクマネジメント」をもう少し解りやすく

話はもどりますが、前述の6つのトピックスの中の(1)「スケジュール」と「成り行き」で驚く、では

ベンチャー企業は「考えるより先ず行動」精神で、いろんな事にチャレンジするのでスケジュールが成り行き的に変更されることがある。それ自体は問題ではないけれど、もし経営者の自己都合、好き嫌いによるスケジュール変更であれば、それは避けたい。
なぜかというと、スケジュールの目的の一つは、タスクの進み具合を関係者が俯瞰的に把握して、進捗が遅れたときにいつの間にか回復が不可能なことに陥らないように皆が注意しながらモニタリングすること。もし経営者が暴走(?)して、自己都合でスケジュールを変えたら、タスク同士の繋がりを考慮しないただのやりたいこと順位のリストになってしまうのでは?
との問題提起をして、そこに「リスクマネジメント」という言葉を使いました。

(3)ベンチャー企業での「何とかなる」か「何とかする」について、では

事業に関連するリスクを予め考えておくことは、仮に何か問題が起こったときに迅速な判断、対応が可能になります。と提案して、「危機管理体制」という言葉を使いました。
そしてリスクを予め考えることは「皆で」「日頃から」やっておきましょう。とし内部統制という言葉を使いました。


「リスクマネジメント」「内部統制」からの「ガバナンス」

改めて「ガバナンス」「内部統制」「リスクマネジメント」の図の出番です。

僕なりの解釈ではこのようなイメージです。

ある企業が不祥事を起こした際、原因の一つとして「ガバナンスの欠如」と言われることが多いのですが、これは企業の経営を管理監督する全体の「仕組み」が不十分でした。という意味。

内部統制が効いていない、は、例えば、従業員が「何がなんでも売上目標を達成するんだ」と上司からプレッシャーを受ける。「会社の業績のためには仕方がない」と正当化をして、上司も知っていながら数字を操作して不正をおこす。
これは社内のルールを守らない、あるいは権限委譲の悪用です。
内部の統制が効いていない状態、です。

またリスクマネジメントについては、「何とかなる」と「何とかする」の中で山登りを例にして、起こりうる危険と、発生してしまった悪い出来事への対応のために、「皆で」「日頃から」考えておきましょう、リスクマネジメントも会社のルール(内部統制)の一つです、と書きました。

ガバナンスは大きい会社が出来ていてベンチャーや中小規模の会社が出来ていいない、の話ではありません。
大きい会社のほうが知恵を持っていて(はず)、会社の体制として構築している。(はず)
一方で、ベンチャーは人数が少なかったり、中小規模の会社では専門部隊がなかったりで、なかなか優先順位を上げて取り組むことの難しさは僕も見てきました。

だからといって後回しにしている状態であれば、先ずは会社で働く全員がガバナンスや内部統制の考え方や仕組みを理解することから始めては如何でしょう?
そうすると自分ごととして、必要性や手につける順番も解ってくると思います。お話です。

ガバナンスは管理される事から嫌だ、と耳にしますが、決して闇雲に「管理する」「管理される」の話ではないと思っています。

ご興味があれば、今後も引き続き読んでいただけば嬉しいです。


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