【美術展2024#44】カルティエと日本 半世紀のあゆみ「結 MUSUBI」展@東京国立近代美術館 表慶館
会期:2024年6月12日(水)~7月28日(日)
世界各地を飛び回りデザインソースを探すデザイナー陣のリサーチ力がすごい。
しかも表面上の薄っぺらいデザインでなくしっかりと文化や歴史を深掘りして意味のあるデザインを作り出し、ジュエリーに落とし込んでいるのが素晴らしい。
ダイヤキラキラのザ・ジュエリーといった品々。
欲しいとは思わないけれどもさすがにこれだけやられたら綺麗だなあとは思う。
工芸的な技術とセンスには素直に感動する。
カルティエの時計はただのファッションウォッチではなく、ムーブメントまで自社開発製造を行うマニュファクチュールなのだ。
トゥールビヨン搭載の限定品(欲しくはない) ↓
カルティエ財団が支援する日本人作家の作品が点在する。
杉本博司の藤棚図屏風は昨年の松濤美術館「本歌取り 東下り」でも出品されていたが裏面は見れなかったので今回まじまじと見てしまった。
これも「本歌取り 東下り」に出品されていた記憶。
ブランクーシ感ある。
杉本博司とかはカルティエ見に来たマダム達の気はあまり引いていない様子だった。
横尾忠則
今回の出品者たちのポートレート作品。
私も描いてほしいな。
三宅一生
相変わらずすごい。
…が、どこでこれを着ればいいのか。
北野武
自由だなあ。
芸術的価値があるのかどうかはわからない。
たけしはせっかく映画で名声を手に入れたのだからあんまりこういうのに手を出さない方がいいと思う。
村上隆
結局この辺が一番欲しいな(もらえない)
よく見ると造形も塗装も細部までとことんこだわって作っているのがわかる。
ただのフィギュアではない。
シアスター・ゲイツ展でもボッテガ・ヴェネタやPRADAとのコラボ作品が並んでいた。
いくつものファッションブランドがアートやデザインの領域に踏み込むことはステイタスの一つなのかもしれないが、一時的な関わりでなく、ぜひ長期的に美の伴走者としてサステナブルに関わっていってほしい。
カルティエに関してはやはりジュエリーブランドのためアートとの親和性も高く、関わりも長いため、今回の展示でも一流メゾンとしての自負と矜持を感じた。
そういった覚悟や積み重ねがカルティエやエルメスといったブランドステイタスを多角的に強靭にしているのだろう。
装飾的なジュエリーには私も妻もほとんど興味はないのだが、なんだかんだ言って我が家の結婚指輪はカルティエだった。
そしてその他にもいくつかあった。
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