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月曜日は、水回り重点掃除の日

家事タスクをリスト化すると、その作業量が膨大であることに気づかされる。すべてを書き出すまではしないが、「今日やること」をメモに書き出していた時期がある。

子どもが小さいときほど、室内の掃除はしっかりやりたくなるものだ。生後半年を過ぎれば、自分で動いてなんでも触るし、なんでも舐めるし、室内の衛生面に気遣わなければならない。特にトイレトレーニングをしている時期は、トイレは毎朝、隅々まで掃除を欠かさなかった。トイレで用を足すこと以外、余計な心配をしたくなかったからだ。トイレを全力で応援しなければならない場面で、「それは触るな」だのなんだの小言を並べたら、子どもはトイレに行くことすらイヤになるだろう。玄関も洗面所もリビングも、子どもが安心安全に過ごせる環境設定のため、毎日の掃除は欠かせなかった。

掃除タスクが増え続けた未就園児の時期。ついに家事の内容を頭の中で処理できなくなり、「今日やること」を書き出すことにした。メモいっぱいに書いたタスクを、線でシャッと消すのはなかなかの快感。だが、順調にはいかなかった。忙しいときに限っておもらししたり、前触れなく夜泣きが始まったり、こっちの都合はお構いなしに育児タスクが飛び込む。「今日やること」メモに残ったリストは次の日に引き継がれ、その次の日に引き継がれ、終わらないリストに悶々とする日々を送ることになった。仕事を可視化することで、余計に苛立つこともあると知る。この方法は得策ではないようだ。

そこで思いついたのが、月や曜日で家事をルーティン化することである。ゴミの日のように、月曜日はトイレと洗面所の重点掃除と床ワイパー、火曜日は全部屋掃除機、水曜日はリビングだけ掃除機、木曜日は子どもの手が届く家具の拭き掃除と床ワイパー、金曜日は全部屋掃除機。毎月1日は洗濯機の槽洗浄、月末の日曜はお風呂の重点掃除、といった具合だ。基本的には朝の家事だが、チャチャが入れば、今日が終わるまでに完了すれば良しとする。一日の家事仕事に満足する指標を持つことで、脳内ストレスが軽減された。寝具の洗濯などの大物作業も、「今日は洗う日ね」と、予定調和のままに終わっていく。家事に追われている感が明らかに減った。

子どもの成長とともに、毎日掃除機からは開放され、トイレや洗面所の毎日ピカピカ掃除からも開放された。その中でいまだにやめられないのが、月曜日の水回り重点掃除である。月曜の朝は忙しくなりがちだが、時間と格闘しながら、トイレと洗面所を磨き上げたときの達成感といったらない。「今週もいい一週間になりそうだ!」と、声を張り上げたいくらいの気持ち良さなのだ。月曜にできないときは火曜に持ち越すが、それでもイライラせずに満足できるようになった自分を、大人になったなと密かに褒めている。

夏は作業を終えたら汗びっしょり。シャワーですっきり流して、一日が始まる。今週もいい一週間になりそうだ!


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