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ショートストーリー

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2020年1月の記事一覧

物語「ポストモダンガール」 ①

ブログの執筆が滞っているため、その日その日思ったことをそのまま書き出して1本の物語を作ることを試みる。

今回のテーマは「ポストモダンガール」とする。

それでは早速始める。

友達がカラオケにてスマホに耳を傾けている。特異な行動に、隣にいる私は声をかける。

「電話なら、外でしなよ」
「いや、メロディの確認」

彼女はそのまま耳にスマホを傾ける。メロディの確認…? すごい!彼女はまるでミュージシ

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物語「ポストモダンガール」②

そして、カラオケを皆々が歌い、彼女が歌う番がやってきた。そして、彼女は選曲する。トイレで出入りする周りの行動を気にしつつ、ウケが良くない限界線を認識しているはずだ。おそらく好きなアニメのオープニングだかエンディングを歌いだろうが、我慢しているに違いない。選曲履歴には無いものの、検索履歴にはその手の曲がびっしり詰まっていることがその証左だ。さぞ、悔しいだろう。こういう光景を見て、「これだから日本人は

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物語「ポストモダンガール」③

微量のコーラをグラスの中に入れるという無意味な動作をした後、私は部屋に戻った。

曲の進行状況を示す6段階の数字は5から6へと変わった。

ちょっと戻るのが早かったなと、後悔する。ずっとスマホを見ながら形容しがたい表情をする友人。

私は噛みしめる。ビリビリとむしゃくしゃに破り捨てたい衝動を我慢して。

頼む、早く終わってくれ。君はもう十分過ぎるほど、役目を果たした。もう無理する必要ないだろ。『雰

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何をしていたのだろう今日は。

何をしていたのだろう今日は。

今日ほど生産性の無い日を送ったことは無いだろう。と思う。

結論から言うと、洒落た書店を見つけ、洒落たカフェで優雅にコーヒーと読書を嗜み、そのあと勝手にスマホを無くしたと勘違いして、慌てふためくという虚しさ全開の日であった。

前半は良い時間を過ごしたと思う人もいるだろうが、とんだ間違いである。
私の住む街は基本、駐車場がない。つまり、車を運転することのできる私にとって、この上ないほど優しくない。

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物語「ポストモダンガール」④

物語「ポストモダンガール」④

「生きがいか…」

男はタバコを吸う。

「なんでそんなに頑張るのかね?」

と呟く。

男にしてみれば、人間が色々と悩みを持つことは馬鹿らしい以外の何物でもない。
そりゃそうだろう。なぜならその男、

人生2週目だからである。

生まれて、学校に行き、働いて、生を全うする。かつて全て経験したことだ。

したがって、男は知っている。

「人生何とかなること」を。

人生を一度経験した男は、万物を俯

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