広場恐怖
刺し違えるたくさんの電線は
白んだ朝の空に模様を織り上げる
油の垂れた水溜まりに生まれた虹は
輝く昼の空を駆けたいと願う
夕暮れに踊る鳥達は
今日を熟したような橙色の腕に抱かれる
消えかける夜の街灯は
最期まで自分が銀河の歯車だと信じている
明日の空よ
私の背中を押して
この部屋から連れ出して
初めての風で
死にかけた数十兆の細胞全てを
殴ってください
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刺し違えるたくさんの電線は
白んだ朝の空に模様を織り上げる
油の垂れた水溜まりに生まれた虹は
輝く昼の空を駆けたいと願う
夕暮れに踊る鳥達は
今日を熟したような橙色の腕に抱かれる
消えかける夜の街灯は
最期まで自分が銀河の歯車だと信じている
明日の空よ
私の背中を押して
この部屋から連れ出して
初めての風で
死にかけた数十兆の細胞全てを
殴ってください
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