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ふわっと口語で愉しむ『言志四録』 今週の言葉「177 師弟関係」+chat「よい弟子の条件」

177 師弟関係

優れたリーダーは、同時に教師でもある。
よく聞き、よく見て、広い知識を持ち、
リーダーシップを発揮できる人物だ。

リーダーと教師は、
必ずしも一致しない。
教えることのできないリーダーや、
リーダーシップのない教師も存在する。

かつては主人と家来の関係にも、
師弟関係はあっただろう。

だが、友達関係の中には、
そのような師弟関係は生まれない。
(言志録 177方聡明叡智)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(師弟関係をもう一度、見直してみよう)
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これまでの言葉は↓
ふわっと口語で愉しむ『言志四録』まとめ

 佐藤一斎および「言志四録」については、こちらをご参照ください

【ご注意】勝手に現代口語に訳すというか、かなり著者なりの言葉になっていますので、ご興味を持たれたら原典にも触れてみてください。

参考:講談社学術文庫 川上正光訳、岩波書店 日本思想体系46「佐藤一斎 大塩中斎」(1980年5月23日第1刷)

M&Aオンラインの著者連載コラム
「M&Aに効く『言志四録』」
「M&Aに効く論語」

chat「よい弟子の条件」

 いい先生になるのも大変だけど、もしかするとよい弟子になるのも大変なのではないか。先生の言うことを聞くだけでは、弟子としてはダメでしょう。
 ChatGPTは、弟子として、これだけは持って欲しいという心構えを、けっこうたくさん挙げてきました。
 熱意と情熱、自己啓発、協力と信頼、独立思考、忍耐と根気、謙虚さ、感謝と尊敬、自己評価と改善、目標設定、倫理と道徳。
 いやもう、弟子になるのも大変じゃないですか。
 だから、ChatGPTに「三つに絞ってくれ」と頼んだら、こうなりました。
 熱意と情熱、協力と信頼、謙虚さ。
 よい弟子は、どうも、自分の「弱さ」への自覚があってはじめて成り立つのではないかと思えます。それをChatGPTに告げると、「ご指摘いただいた通り、熱意と情熱、協力と信頼、謙虚さは、一般的には「弱い自分」を自覚することにつながることがあります。しかし、それは決してネガティブなことではありません。むしろ、このような自己認識は、個人の成長と発展に非常に役立つものです」と答えてきました。
 自分の弱いところをどう強くするか。あるいはすでにある強みをより強くすることで弱い部分をカバーできるのか。そうした自己の葛藤があって、はじめて弟子としての、熱意と情熱、協力と信頼、謙虚さにつながるのかもしれません。
 そういえば、SWOT分析やマンダラで自分を分析するときにも、強さもさることながら、弱点の認識はとても役に立つことでしょう。足りない部分といってもいい。誰しも足りないところはあるはずで、それをどう自覚し、克服していくか。その過程に、優れた師匠(教師)がいてくれれば、心強いことでしょう。