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ミスチルが聴こえる(短編小説)

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Mr.Childrenの曲を聴いて浮かんだ小説を創作します。 ※歌詞の世界観をそのまま小説にするわけではありません。
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#愛

しるし(短編小説『ミスチルが聴こえる』)

しるし(短編小説『ミスチルが聴こえる』)

 初めて食べた君の手料理。ポテトサラダ。イモ感強めで、きゅうりとハムが入っている。
 初めて君と出掛けた場所。水族館。君は様々な魚の中で、クラゲをじっと見ていた。クラゲを見ていると不確定な未来でも大丈夫だって思えるの。僕には理解できなかったが、君はそんなことを言っていた。
 初めて君と喧嘩した日。些細なこと。僕が苛立っていたからつい言い返してしまった。全部僕が悪かった。だから翌日きちんと謝った。誠

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妄想満月(短編小説『ミスチルが聴こえる』)

妄想満月(短編小説『ミスチルが聴こえる』)

 すなわち、僕らは朝の話をしている。ピカピカと光る太陽が日本を照らすなら、それは間違いなく朝であって、朝以外の何物でもない。オナガドリが元気に鳴き、子供たちが学校へ投稿する。お父さんらしき人がゴミを捨て、お爺さんが散歩をする。それは僕らにとって日常の一部であり、毎朝流れているラジオや、隣の家に届く新聞と同じように繰り返される出来事である。
 だから僕らは、いつまでも夜明けが来ないことを祈ったのだろ

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