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ホンダアツシの【読むべし!】vol.6 『日本人のための憲法原論』小室直樹・著

ホンダアツシの【読むべし!】

第6回目です。

今回ご紹介するのは、『日本人のための憲法原論』小室直樹・著。

著者は言わずと知れた巨匠、ですね。


"私たちは何も学んでいない。" 

このことが明らかになるはずです。


何のことか?

これを読まれている皆さんのほとんどは、小・中学の義務教育、そして日本では義務教育に近い高校までを通ってきたはずです。

だから、憲法にしろ民主主義にしろ、言葉くらいは知っていますよね。むしろ、国民皆が知る必要があるそれらは、しっかりと学ぶべきであるはずでしょう。

しかし、現実はどうでしょうか。

“私たちは何も学んでいなかった”

そのことが本書を読むと明らかになります。

大学で学んだ方ですら、おそらく、これについては同じでしょう。

市民教育として必要であるはずの、憲法や民主主義、さらには資本主義まで、私たちはその本質を学ぶことをせず、生きてしまっています。なんとも恐ろしいことではありませんか。

その意味でも大人になって学び続けることは必須であるとも言えます。


詳細な内容はいつも通り割愛、実際に読んでいただくとして、本書の目次の中から気になるキーワードをご紹介しておきましょう。


第一章 日本国憲法は死んでいる
第二章 誰のために憲法はある ・法律とは何か 
第三章 すべては議会から始まった ・民主主義と憲法は関係ない! ・王様は学級委員長 ・マグナ・カルタは「反民主主義の憲法」
第四章 民主主義は神様が作った⁉︎
第五章 民主主義と資本主義は双子だった
第六章 はじめに契約ありき
第七章 「民主主義のルール」とは ・ユダヤ教もキリスト教も「契約教」
第八章 「憲法の敵」は、ここにいる


・・・など。全13章に及びます。


ボリュームは多いですが、話し言葉で書かれており、とても読みやすい本になっています。

憲法、民主主義、資本主義経済、議会、など私たちが本来、学校で学ぶべきだった内容が満載です。

目次が少しでも気になった方、そういえば、憲法も民主主義も言葉は知っているけど、よく意味はわかっていない、という方、是非、読まれてみてくださいね。

あわせて、著者の他の作品も読まれるとさらに理解が深まりますのでおすすめです。



(終わり)







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