【教育熱心、実は親同士のマウント取り合戦になっている問題】
【教育熱心、実は親同士のマウント取り合戦になっている問題】
最近気になっている問題の一つを書いておきます。
(結構問題がたくさんある)
特にこれは、気になっている方でも発言がしにくいので、僕が書いておきます。
(大抵、その役割をするようにしています)
それは、子どもたちの勉強と子育てに関すること。
日本人らしいとも言える問題、
それは・・・
「子どもの成績(点数や偏差値、学歴)を使って、親同士がマウント取り合戦をしている」
という問題です。
本来、子どもたちの勉学、学びは、本人の将来への備え、そして幸せ、を願って、大人がギフトとして、大人の義務として、子どもたちに与え得るべきもの。
にもかからず、大人自身のためにそれを利用してしまっている。
そういう恐ろしい現状があるということです。
この問題が難しいのは、"親は子ども自身のためにやっている"ということを装うことができてしまう点にあります。
偽りの正義です。
当然この問題を生じさせているのは、親の欲、煩悩なわけですが、自覚症状がもちにくいのも、特徴と言えるでしょう。
子どもに「いい点数をとってほしい」「偏差値の高い学校に入ってほしい」。だから、勉強は無理やりでもやらせる。
それは、あなたの見栄ではありませんか?
あなたの欲望ではありませんか?
子育てや教育においては、そのことをいつも問うていなければならないでしょう。
「教育熱心、実は親のマウント取り合戦になっている問題」
気づいている方も、発言がしにくいでしょうから、僕が書いておきます。
そしてこの問題もまた、全国的にはあまり発信されていないでしょう。
ですので、ここで共有しておきます。
なお、この問いへの対応策・解決策は、割とシンプルであることも付け加えておきます。
それは、「大人自身が学び続けること、成長すること」です。
子どもにだけ勉強しなさい、というのではなく、親自身も学びをやめないこと。
これが必要な策です。
なぜか?
そこには人間的成長があるから、そしてそれが必要だからです。
これも今、僕がかなり気にしていることなのですが、人間としての成長はこれから、どんどん失われていくのだろうと考えています。
実際には、親(大人)だって、皆、未熟。
未熟ゆえに、我欲や煩悩に気づけない。
親もまた、子と同様、学び成長していくことで、
本当の意味で子どもの成長を見守ることができる。
親だって未熟。だからこそ学び、成長し続ける。
その姿勢を失った時、僕らは欲と対峙することをやめ、ただただ独りよがりになり、謙虚さを失い、煩悩の塊になるのですから。
現実的には、今の日本人の劣化の加速を考えると、
シンプルなこの策ですら、難しいものになるかもしれません。
悲しいですが。
理解できる方に向けて、付け加えておきます。
(おわり)
学びの場、成長の場をここで。
記事を気に入っていただけると幸いです。NPOまなびデザンラボの活動の支援に活用させていただきます。不登校および発達障害支援、学習支援など、教育を通じたまちづくりを行っています。