僕らがものすごく月謝を安くしている理由/価値のある場所を作る意義について
まなラボスクールへの、小中高のお問い合わせをありがとうございます。
学年替わりのタイミングですので、随時、お問い合わせをいただいております。
驚かれるのは、月謝が安いこと。
すでにブログやfacebook、noteなどでの記事、動画などをご覧いただけていると、なぜ、僕らがほとんどボランティア価格で運営しているのかが、お分かりになろうかと思います。
高校コースは個別というわかりやすい形ですし、担当は、専門家(博士)ですし、その価格のインパクトは伝わりやすいかもしれません。
高校担当の二人の博士も、まなラボスクールで、教えてもらうようになって、かなりの年月が経ちました。
実はこのコースは当初から、低価格で行うことを承知・承諾して、両博士(坪郷、山口)には、開講してもらっています。
金銭が頂点ではない「価値ある場所」を作る。
それは地域のため、共同体のため、社会のため。そして子どもたちのため。
これが僕らの一つのテーマです。
現代の多くの場所は、すでにお金を頂点としてもので溢れかえっています。
一昔前と比べても、私たちの身の回りは、お金で取引されるもの、そうしたサービス、ばかりになりました。
今やほとんどの私たちの行動は、消費行動になってしまったのです。
ところが、教育だけは、全く別物です。
お金がかかる(むしろ他のものに比べても高額の)ものではありますが、ゴールは、お金ではありません。
消費と教育は、全く正反対のもの。
(これについては過去記事などをご覧ください)
しかし、現実としては、民間のサービスはお金がゴールになってしまうものばかりです。
たとえそれが教育であっても、です。
ここで僕らは、本当の価値とは何だろうか?と考えます。
それはお金に簡単に置き換わるものなのだろうか?お金に換算しうるものばかりなのだろうか?と。
おそらくそうではないでしょう。
ヒトとして本当に大事なものは、お金という物差しでは測れないものではなかったか。
一方で、お金を頂点にした消費行動ばかりに溢れてしまうことで、子どもたちは、社会や共同体や、それこそ自分自身の人生ですら、"そんなもの"になってしまうでしょう。
そんな悲しい生き方がありますか?
お金に置き換えられないもの、
例えば、愛情も友情も、絆も、思いやりも優しさも、本来、僕らにとって大事なものは、お金に換算され得ないもののはずです。
子どもたちがどんな価値観の大人に囲まれ、どんな環境に生きるか、はそれほどに、重大なことだと思うのです。
では、僕らに何ができるのか。
そのことを考えるとき、
お金を頂点としない、真に「価値ある場所」を作ろうという思いに至りました。
そして、今があります。
(ご存知の通り、30代の頃に、民間として利益を出すという形での一般的な成功、業界での成功というのはすでに果たしました。ゆえに、お金儲けが主たる目的にならない今の形に変えました)
だから、本当に「価値ある場所を作る」。
そこで子どもたちが触れるもの、感じるものは、単に消費行動のそれとは、大きく異なるものになるでしょう。
そういうわけで、僕らは、利益追求を宿命づけられた企業とは別のあり方を、皆さんに提示していきたいと思っているのです。
(法人をNPOという形にしているのも、ある種の決意表明な訳です)
まああまり無駄な出費で、高額なだけのサービスに、うかつに騙されないで欲しいというものありますけれど。
(勉強や受験の業界というのは、どうしても「不安を煽る」という悪手になりやす業界なので。マーケティングがわかる方は、不安を煽るというのがまずい手法であることはお分かりになるでしょう)
ここへ来れば、親御さんには、金銭的にも得をして欲しいですし、
そのかわりに、
ご家庭でも、豊かな文化資本を意識して、子どもたちに良い環境づくりをしてほしいと願っています。
もちろん、市場価格からみて大幅に安いからと言って、サービスの質を落とすつもりはありませんので、誤解のなきよう。金額には見合わない、何倍もの価値を、ご提供しています。
そういうわけで。
(おわり)
まなラボスクール(小中高)
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