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文章を想像通りに書けなくて悩んでいる人へ

「書けない」なんてない。
ライティング力がないからいい文章をうまく書けないと考えがちだけど、実は自分らしく「自分の目で見えること」に「感じていること」を加えるだけで、書いた文章は成長していく。まずは自分用のメモのように文章を並べて、そこから気が付かなかったことが現れるのだ。

一番大切なことは、他人と比べない。相手の書き方などを真似しない。構成や人としての生き方だけを見るなら参考になる。文章には今までの経験と心が出てくるから、自分らしさをシンプルに出してそこからライターの活動が始まる。読者の目線も大事だ。書いた文章は自分の中から生まれるのではなく、周りの環境からインプットをもらうことがほとんどだからだ。

読者に読んでもらうことで、価値が出る。読者を選択するのではなく、読者に合わせた文章を書くことができるようになるというのはライターの証拠。文章を書くときに、自分を二つに分けて、中と外の自分にする。中にある言葉と外にある言葉は、同じ言葉ではない。

中の言葉=自分が感じた言葉
外の言葉=自分以外の周りからインプットした言葉(客観的な言葉)

このバランスを取ることでユニークな記事になり、読者の心に届きやすくなるのだ。

決まった内容についての依頼を受けて、ライターとして読者向けの情報を並べる。納得できるような書き方と最後まで読んでもらえるようなテンポの良さを考えて、自分らしく書く。難しい作業は、ストーリーの並び方と感情の出し方。僕は、読んでいる間に現実から離れて旅をしているような雰囲気にさせたいというコンセプトをいつも狙っている。

どんな言葉を使うのか。シンプルで書くか、レポートのような流れにするか。丁寧語で書くか、カフェで友達と話しているような温かい書き方にするか。記事の頭もいきなり決まった内容を書き出すか、遠回りして徐々に中心に近付いていくか。

真っ白なページを見て、悩みが数えきれないほどある。言葉の選択によって文章の印象も変わってくる中で、読者の存在も考えることが大切。ここでもう一つの大事なことがある。ライターである人間の心だ。要するに、気持ちがなければ無意識に文章にもその心が表れてしまう。

気持ちがなければ、一日かけたって何も書けない。満足の文章より、新しい自分がこの文章で生まれたのかが大切なポイントだ。書き出した文章は読者によって、色んな感情が出てくる。まるで人間のように、日によって気分が変わる。文章もそう。

個人的には、わざと難しい言葉を使わない。読みながらすぐ理解できる=感情の旅が始まる。例えば、難しい言葉でややこしい文章を書いてしまうと、読者はその文章だけを絞って深く考える。読み返すことで言葉で書かれていない周りの空間がなくなってしまう。結局、目で読む文章と心で感じる空間は壊れてしまうのだ。読み終わっても何も残らない可能性が高い。

ライターとしてのスタイルがたくさんある中で、本名と顔を出すライターというのはより内容が伝わりやすくて文章とライターのワンセットになる。読んでいる記事はそのライターと話しているような気分にもなる。自分の考え方と生き方を知ってもらうことも効果的だ。なぜこのような表現を書いているのか、同じ目線になる。文章を楽しむではなく、文章の主人公になる立場。そして、リアルタイムで感情を受ける。

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