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派遣社員として巡り巡って約20社で覗き見た職場観察エッセイを中心に、下手の横好きで雑多…

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派遣社員として巡り巡って約20社で覗き見た職場観察エッセイを中心に、下手の横好きで雑多な文章を書いています。音楽、お笑い、大相撲が好きな超氷河期世代。

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  • 派遣社員は見た!~20社でのぞき見た職場物語

    その会社が醸し出す独特の雰囲気、歪な人間関係、理解不能な社内共通の謎のルール… 派遣社員として巡り巡って約20社で覗き見た職場観察エッセイ

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自己紹介

はじめまして。Massaと申します。 小川こころ先生主宰『文章スタジオ東京青猫ワークス』の「月イチ文章教室」受講をきっかけにnoteを始めました。 よろしくお願いします。 文章を書きたい気持ちはあるのに、何を書いたらいいのかわからない…マスコミ業界の端っこの企業を経験後、結婚、夫の転勤を機に派遣社員としての生活をスタートしました。(現在休職中) 正社員時代は文章を書いたり、企画したりと想像力を働かせる機会も多かったのですが、 派遣社員として働く中でなかなか希望の業界での仕事

    • 「おめでとうさん」

      約1ヶ月。故郷を離れて10数年ぶり、久々に大阪で生活をしている。 と、言っても里帰り出産という特異な理由のため、 このコロナ禍に積極的に出かけることもなく、 基本的には通院、そして家の周辺を散歩するぐらいの日常で、大いに大阪生活を満喫している訳ではないのだけれども、それでも連日「大阪らしさ」を感じている。 改めて衝撃だったのが、病院やお店の人の対応が妙に親切に感じることだ。 以前、大阪と東京の企業の違いについてこちらに綴った コミュニケーションあってなんぼの大阪。 恐ら

      • あなたは自分の名前が好きですか?

        私は自分の名前が好きになれずに40数年生きている。 自分の名前が気に入っていると言う人に出会ったり、両親が想いを込めて名前をつけられた人の話を聞くたびに、猛烈に羨ましく思うのである。 私の名前は、父方の祖父母が持ってきたという姓名判断で良いとされたリストの中の名前から付けられた。 父母、そして祖父母の会議によって、満場一致である名前に決定。 「じゃあ、役所に行ってくる!」 と、意気揚々と出掛けた父がしばらくして帰ってくると、なんと家族会議で決めた名前とは全く異なる名前を提出

        • ♯22 あとがき:派遣社員生活を通して学んだ、「全ては〇〇から始まる」

          派遣社員生活が長くなってくると、就業先で親しくなった社員さんや上司から、 「今まで色んな会社に行かれてたでしょ?ぶっちゃけ、うちの会社ってどんな感じに見えてる??」 と、質問を受けることも多くなった。 ひとつの会社で長年働いている人ほど、興味津々で聞いてくるのだ。 「〇〇なところが、よい会社だと思いますよー」 などと、答えると皆さん安堵した表情になる。 その度に、自分の仕事に誇りを持って、長く働き続けられる環境って本当にうらやましいな…と思うのだ。 私が一社目に正社員とし

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        • 「おめでとうさん」

        • あなたは自分の名前が好きですか?

        • ♯22 あとがき:派遣社員生活を通して学んだ、「全ては〇〇から始まる」

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        • 派遣社員は見た!~20社でのぞき見た職場物語
          23本

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          ♯21 仕事納めの一年を共に過ごして感じる永年勤続の凄み

          派遣社員生活が長くなり、永年勤続とは真逆の人生を歩んでいる私。 本当は専門的なことを腰を据えて取り組むことにずっと憧れがある。 今や転職も当たり前の時代になってきたが、 長年その企業で仕事をされてきて定年退職を迎え、更に再雇用という形で勤務されている社員さん。 そんな長年その企業に貢献されてきた人にとって、最後の大事な一年。 そのタイミングでお仕事をご一緒するという機会が2回あった。 ある企業で定年退職後はパートという形で再雇用され働かれていたヤマシナさん(仮名)。 この

          ♯21 仕事納めの一年を共に過ごして感じる永年勤続の凄み

          ♯20 頼りになる優秀な指導者は元派遣社員

          どの職場でも“業務の指導者がいない問題”って、実は深刻ではないだろうか? 「仕事が出来る人≠教えるのが上手な人」なのは明白であり、悩ましい問題である。 新しい就業先に行くと、どの会社でも必ず始めに仕事の説明を社員からしてもらうのだが、職場によって指導格差が激しいのである。 失礼だが、本当に何を言っているのかわからないレベルの人、ただマニュアルを渡すだけの人(★#12参照)、逆に派遣が入れ替わり過ぎる職場では簡易的な説明に慣れ過ぎていたりもする。 SVと言われるスーパーバイ

          ♯20 頼りになる優秀な指導者は元派遣社員

          ♯19 モンスター派遣社員のゴネ得

          長期で働いていた派遣先にサカイさん(仮名)という三十歳そこそこと思われる派遣社員が就業して来た。 あまり身なりにも気を使っていない様子で、お世辞にも愛想がよいとは言えない女性だった。 目が合ってもこちらから挨拶をするまでは無視しようとするし、話しかけても、眼光鋭く、面倒くさそうにされる。 まるで誰に対しても、すべてのコミュニケーションを拒否しているかの様な態度だった。 ある日、サカイさんが突然社員に大きな声で文句を言っているのが聞こえてくる。 「なんで仕事がないんですか?」

          ♯19 モンスター派遣社員のゴネ得

          ♯18 Wワークで知る単発派遣の深い世界

          数年間、派遣社員としてWワークをしていた。 長期で勤務している派遣先が、毎月勤務期間が限られていたこともあり、 その合間を縫って、単発の仕事に毎月複数の派遣会社を通して行っていた。 その時期、なかなか満足のいく職場に出会えず、 私自身色んな会社を修行の様に経験することで、本当にやりたい仕事が見えて来るのではないか? と、半ばやけくそになっていたことも否定できないが… 派遣会社が数社にまたがると確定申告の準備が面倒ではあるが、 事前にちゃんと交渉しておけば、(★♯13の経験

          ♯18 Wワークで知る単発派遣の深い世界

          ♯17 ドラマの世界だけではない!噂のスーパー派遣さん?

          ある企業で就業していた時に、繁忙期の短期間だけ派遣されてきたタツナミさん(仮名)という派遣スタッフさんがいた。 タツナミさんは昼からは別の企業に長期で派遣されていて、午前中だけ集中して作業して帰られるということだった。 いつもオシャレな服を着ていて、持ち物はハイブランドの物ばかり。 住んでいるところも、聞くだけでもとても羨ましいところだった。 見た目にも、話を聞いている感じでも、お金に困っているという感じでは一切なく、無理にダブルワークをする必要はなさそうなのだ。 コミュ

          ♯17 ドラマの世界だけではない!噂のスーパー派遣さん?

          ♯16 派遣社員として働いてみて感じる東京の職場と大阪の職場の違い

          大阪で正社員として働いた後、数社派遣社員を経験して、 夫の転勤で引っ越してきてからは東京で改めて派遣社員で働くようになった。 両極端な大阪と東京の企業を経験できたことは、本当に貴重な経験だと思う。 働くことはもちろん同じではあるが、職場にいる人や関係性の築き方は全くアプローチが違う。 自分のあくまで体感としてなのだが、大阪の企業は基本的に支社が多いため、慢性的な人手不足な職場が多い。 そのため、仕事が雑多であることが多い。 「いてまえ根性」が様々な場面に反映されていて、じ

          ♯16 派遣社員として働いてみて感じる東京の職場と大阪の職場の違い

          1年間おもいっきり楽しんだ文章教室

          1年間受講していた文章スタジオ東京青猫ワークスの「月イチ文章教室」が先日終了した。 あっという間の一年で、今もまだ終わったことが寂しくて「文章教室ロス」な気持ちから抜けられないでいる。 当初は昨年4月からの一年間、対面での講座に参加する予定だったのだが、 コロナ禍により、半年待ってのオンライン講座での参加へと変更となった。 自己紹介(★)でも書いた様に、文章を書きたい気持ちは沸き上がるのにどうしたらいいのかわからない… そんな時に巡り合ったのが小川先生の講座だった。 私

          1年間おもいっきり楽しんだ文章教室

          ♯15 真逆のランチタイムを過ごす企業に社風を見る

          ある企業で就業を始める前に届いた雇用契約書。 よく見ると昼休憩が「12:00~12:40」と書かれていた。 うわーこの会社40分しか昼休憩とれないのか… そう思いながら初日出勤すると、上司から 「あのーお昼は契約書を気にせず、好きなタイミングで1時間以上とってもらっていいので」 と言われる。 えっ?どういうこと? とは言いながらも、ちょっと不安なので初日は40分で戻った。 すると、他の社員さんからも 「ここの会社お昼40分になってるけど、全然1時間以上とって大丈夫なのでと

          ♯15 真逆のランチタイムを過ごす企業に社風を見る

          ♯14 派遣社員の天敵!KBBへの逆襲

          数年間、フルタイムで勤務したとある小さな派遣先企業でのこと。 長年勤務しているというベテランパートのイルマさん(仮名)という人がいた。 御歳は70近く、自分の親と同世代である。 パソコンも使い、日々業務をこなす。特にコピー機の使い方には長けている。 社内の備品の置き場などにもうるさい。 平均年齢が若い会社のため、大半の社員よりも社歴が長いのである。 このイルマさん、かなりのクセ者で、女性上司達にはフレンドリーに接し、若い社員には孫の様に接するのだが、 派遣社員やパート、ア

          ♯14 派遣社員の天敵!KBBへの逆襲

          ♯13 羨望の派遣会社ノベルティークッキー

          今まで大小数多の派遣会社に登録をして仕事をやって来た。 始めは、派遣社員としてのキャリアがないことでなかなか仕事を紹介してもらえなかった。 そのため、職場で出会った派遣社員さんからの口コミを参考にしながら、とにかく色んな派遣会社に登録をしていた。 働きながらイマイチなところなど実感していったのだが、それぞれの会社によって待遇や対応が全然違うのだ。 私の経験談としては、小さい派遣会社は何かと会社としてのケアが不足していることが多くて、嫌な思いをすることが多かった。 そのため、

          ♯13 羨望の派遣会社ノベルティークッキー

          ♯12 忙し過ぎるよりも辛い!?派遣社員ひまひま問題

          数年前、電話応対のためにビジネス英会話を勉強したい(きっかけは♯11参照)と思い立ち、派遣会社の主催する講座に頻繁に参加していた。 仕事帰りに比較的安価で受けられることで、とてもありがたかったのと、 色んな会社に派遣されている派遣社員が一同に集まるため、同じ境遇の人達と話ができる機会はレアで参考になり、何よりも日ごろのうっぷんが晴らせて楽しかったのである。 「そんな会社あるんだ!?」 派遣される企業によって悲喜こもごもある中、様々な派遣社員の方と話をしていて意外と多かったの

          ♯12 忙し過ぎるよりも辛い!?派遣社員ひまひま問題

          ♯11 「能ある鷹は爪を隠す」とはこういうことか!

          ある企業に派遣されていた時。 隣の島が海外との交渉を担当している部署だった。 部署の人数が少ないため、不在の際にはそちらの電話も対応する様に上司から指示をされていた。 もちろん海外からかかることもあるので、簡単な英語でのやり取りの必要があるとのことなのだ。 私は全くと言っていい程に英会話はできない。 今までの仕事でも英語を使う仕事はやって来ていない。 というよりも、派遣はスキルに合わせて業務を委託されるため、 英語を必要とする職場への希望を本人が出していない限りそういう職場

          ♯11 「能ある鷹は爪を隠す」とはこういうことか!