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自分の「魅せ方」

先日、職場で若手対象の研修が行われた。とはいっても仕事の内容に関する専門的なものではなく、お辞儀や名刺交換、上座下座など、一般的なビジネスマナー的なものだ。

こういった研修は今までも幾度か受けたことがあるが、実践の機会が無いとすぐに忘れてしまう。いざという時のためにこういうマナーを備えておくことは職種に関わらず重要だ。


研修の前半はこのようなビジネスマナー的な内容ばかりではあったが、後半はカラーコーディネーターの人による「色」について研修であった。これがまぁおもしろかった。

「色」にはそれぞれ与える印象やイメージがある。例えば赤は情熱的、青はクールなどだ。身に付けるアイテムの色によって印象がグッと変わるとのことだった。例えば見せたい自分をイメージした色のネクタイやハンカチを利用するという工夫が自分の印象大きく変えるとのことだった。

また、パーソナルカラーその人に似あう「色」)というものがあり、似合う色であればあるほど姿や顔色が映える、魅力的に見えるということだ。逆に相性の悪い色を身に付けてしまうと、落ち着いた色では顔色が悪く見えてしまったり、明るい色では色だけが浮いてしまうこともある。

同じ白でも「薄い白」「オレンジ味がかかった白」など、様々な白がある。それらの適性を見極めたうえでコーディネートをすれば、身だしなみとしてもファッションとしてうまくいくとのことだった。


歴史上の話ではニクソンとケネディの大統領選におけるテレビ討論会の話が紹介された。

1960年、アメリカ合衆国の大統領はニクソンとケネディで争われていた。ニクソンは現職で副大統領を務めており、誰もがニクソンの当選を信じていたそう。

だがその争いの中のテレビ討論会において、劣勢であったケネディはイメージ戦略として濃紺のスーツを着用し、メークも万全に挑んだ。すると、当時のテレビは白黒であったため、ケネディのその姿の方が若々しく、よりハッキリ見え、ニクソンは頼りないように見えたそう。

テレビ越しの姿であっても、その人に合う色というのはそれだけ影響をもつということだ。他にもトランプとクリントンの大統領選の時も、トランプは信頼の「青」、一方、クリントンは情熱の「赤」というイメージカラー戦略をとった。アメリカ大統領選ではもはや、「色」を味方に付けるという戦略は常識のようだ。


私はいつもは服や何かを買う時は何となくで色を選んでいた。明るい色か落ち着いた色か、それくらいのことしか考えていなかった。だが、色の持つパワーは大きい。大統領選でさえもひっくり返してしまうくらいだ。

なんとなくで選んだ色で今までもしかしたら悪い印象を与えてしまっていたのかもしれないと考えるとゾッとする。講師の先生にはブルーベース(肌の色が白い)のウインター系だと診断してもらったのでこれからはそれを参考にアイテムを購入したいと思う。色の持つ力は予想以上にあるので、気を付けた方がよいだろう。


好きな色と似あう色は違う


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