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思い出せるように、よく知っているものに繋げる

先日、カーネマンという人の名前を見て、誰だか全くわかりませんでしたが、なんだか聞いたことがあるような名前だなと思いました。検索してみると、「ファスト&スロー」の著者なのでした。その本なら読んだことがあるのですから、カーネマンという名前を私は知っていたのでした。知っていたのに、「ファスト&スロー」の著者だということを思い出せなかったのです。

このように、記憶に無いように思うことでも、記憶に無いのではなく思い出せないのだということをみなさんもたびたび経験なさっているでしょう。

(引用はじめ)
それらの情報は頭のどこかに残っています。消えてなくなったわけではありません。ただ、引き出せないだけです。私たちが「覚えられない」というとき、それは「思い出せない」だけということがほとんどなのです。

だから、覚えるときから、「この記憶は、これで思い出せる」ということを意識しながら覚えていくことがたいせつなのです。そのための方法が「つなげる」です。「すでに知っていて」、「すぐに思い出せること」とつなげることで、それが手掛かりとなり、すぐに引き出しやすくなるのです。
(吉永賢一、東大家庭教師が教える頭が良くなる記憶法)

覚えるときに、既に知っていることに繋げて覚えるのだとすると、ノートには、まず、よく知っていることを書かなくてはならないでしょう。

例えば、「一条天皇」についてWikipedeaを引くと、「母は藤原詮子(藤原兼家娘)」と書いてありますが、これだけノートに書いたのでは思い出せる記憶にならない。そこで、日本史で習ってよく知っている藤原道長の名をまず書いて、その親が兼家、その娘が詮子、その子が一条天皇と系図を書いておくと、道長の姉妹の子であるとして、とても思い出しやすくなりますね。

新しいことを記憶するときは、よく知っていることにくっつけてノートに書いておくと良いようです。

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