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ほんとうにやりたいことを捉えられない心理的構造

ほんとうにやりたいことを捉えると、いま、ここで、していることに何の違和感もなく、没頭できるようになります。他にするべきことがある感覚はありません。ほんとうにやりたいことを捉えることは、充実した日々を送る上でとてもたいせつなことです。

いましていることはほんとうにやりたいことではない。他にするべきことがある感じがする。いつもそういう感じを持っている人は、むしろ多数派のようです。ほんとうにやりたいことの存在をいつも感じているけれども、それをはっきり捉えることができないのですね。

認知科学者の苫米地英人さんは、ほんとうにやりたいことを捉えられないのはスコトーマに隠れているからだと書いています。ここでスコトーマとは、心理的な盲点のことを指しています。

(引用はじめ)
脳が重要性を判断する際に重視する基準は、「コンフォート・ゾーンに合致しているかどうか」です。合致していない=重要度が低いと判断すると、目の前にあっても見えません。

コンフォート・ゾーンは過去の記憶、特に親や教育から受けた影響によってつくられる部分が大きいことはSTEP1で説明しました。

親がサラリーマンだった人は、自分のコンフォート・ゾーンも同じように設定します。年収500万円の会社員なら、自分も年収500万円の会社員になろうとするのです。脳にスコトーマができて、それ以外の選択肢や方法を見えなくするのです。
(苫米地 英人. ビジネスで圧勝できる脳科学 )

バース・ビジョンのようなものがあるとすれば、それは自分のたましいが生まれる前に描いてきたものですから、親はこれを認識することはできません。一方、自分は何かそのようなものがあることを感じているけど、心理的な盲点がそれを隠しているというような構造ですね。

いかがでしょうか。



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