ましたりな

野球・仕事・趣味・暮らし他もろもろ綴ります。野球:カープ。高橋慶彦始まり今は鈴木誠也ユ…

ましたりな

野球・仕事・趣味・暮らし他もろもろ綴ります。野球:カープ。高橋慶彦始まり今は鈴木誠也ユニ。仕事:Web系ベンチャーの創業メンバー。ライター兼企画。DavidBowie、Oasis他英ロック好き。邦楽は氷室京介。片岡仁左衛門さん他歌舞伎も。生まれ道民今都民。

記事一覧

堂林翔太という夢。そしてその続き。

 今でもよく思い出す光景がある。  いわゆる暗黒時代、神宮球場の外野から見た、内野に飛んだ打球を華麗にスルーする新井や東出。無事捕ったとしても時に一塁への送球は…

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「助けて」が言えない。

 東京・大田区で3歳の女の子が8日間放置された末に亡くなる痛ましい事件がありました。こういう事件があるときまって「育てられないならなぜ助けを求めなかったのか」とい…

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毎日イケメンが投げる。

 始まりましたね、プロ野球。しーんとしたスタジアムに妙に響くスタジアムDJの声はじめ、「ちょっと違和感……」な感じなのは否めないけれど、毎日選手が一生懸命打ったり…

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エースの「大瀬良くん」~2020年開幕戦~

 「大瀬良くん」。  彼には本当にこの呼び方がよく似合う。大瀬良投手/選手でもなく、大瀬良ー! でもなく、かといって「大地くん」でもなく、「大瀬良くん」。同級生の…

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2001年ドラフト9巡目、天谷宗一郎はいったい何人抜いたのか~指名順位が低くたって、それが何だと言うんだ~

 球春到来という言葉が紙面を賑わすようになってから10日が過ぎた。紅白戦も始まって、やれ誰がよさそう誰が見込み違い、なんて話が花盛りだ。  そして思う。毎年のこと…

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もしかしたら私、新井を許せるようになったかもしれない

 自分が偏屈だ、頑固だ、とついに認めたのはいつのことだったろう。小学生くらいから、うっすらとは感じていたようには思う。通知表の「先生から」の欄に「ちょっと頑固な…

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未練。 ~あるカープファンの、丸佳浩についての身勝手な独白~

 これは悔しさなのか悲しさなのか切なさなのか。もっと格好よく忸怩たる思いってやつなのか、それより単に負け惜しみなのか。万感の思い? いや、そんなんじゃない。「自…

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堂林翔太という夢。そしてその続き。

堂林翔太という夢。そしてその続き。

 今でもよく思い出す光景がある。
 いわゆる暗黒時代、神宮球場の外野から見た、内野に飛んだ打球を華麗にスルーする新井や東出。無事捕ったとしても時に一塁への送球は手を離れた瞬間遠くからでもハッキリわかるくらい明後日の方向へ飛んでいった。だから、ちゃんと捕ってきれいに送球したらそれだけで大喜びで拍手した。
 だんだん笑えてくるくらいにポンポンと放りこまれるホームランをうんざりした顔で見送っていたのは木

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「助けて」が言えない。

「助けて」が言えない。

 東京・大田区で3歳の女の子が8日間放置された末に亡くなる痛ましい事件がありました。こういう事件があるときまって「育てられないならなぜ助けを求めなかったのか」という議論が起こります。実際、助けを求めていたら幼い命は救われたのだと思いますし、そうしてほしかったと思います。どんなに言葉を尽くしたとしても人を一人殺めていることに変わりはなく、それは決して許されることではありません。
 でも、一方で、子育

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毎日イケメンが投げる。

毎日イケメンが投げる。

 始まりましたね、プロ野球。しーんとしたスタジアムに妙に響くスタジアムDJの声はじめ、「ちょっと違和感……」な感じなのは否めないけれど、毎日選手が一生懸命打ったり投げたり守ったりしているのを見て一喜一憂できるのは幸せです。チャンスに祈ったりピンチにドキドキしたりするこの感覚も久しぶり。ありがたやありがたや。

 もちろん勝負事ですから勝ち負けがあります。今のところ我らがカープは2勝2敗で五分。負け

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エースの「大瀬良くん」~2020年開幕戦~

エースの「大瀬良くん」~2020年開幕戦~

 「大瀬良くん」。
 彼には本当にこの呼び方がよく似合う。大瀬良投手/選手でもなく、大瀬良ー! でもなく、かといって「大地くん」でもなく、「大瀬良くん」。同級生の人気者をほんのりとした好意と憧れとともに呼ぶみたいな、「大瀬良くん」。後輩のすごくいい子を呼ぶみたいな「大瀬良くん」。どちらにしても、来年には早くも30歳になるというのに、なぜか彼のことはこう呼んでしまう。「大瀬良くん」。「くん」はあくま

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2001年ドラフト9巡目、天谷宗一郎はいったい何人抜いたのか~指名順位が低くたって、それが何だと言うんだ~

2001年ドラフト9巡目、天谷宗一郎はいったい何人抜いたのか~指名順位が低くたって、それが何だと言うんだ~

 球春到来という言葉が紙面を賑わすようになってから10日が過ぎた。紅白戦も始まって、やれ誰がよさそう誰が見込み違い、なんて話が花盛りだ。
 そして思う。毎年のことながら残酷な情報差。レギュラークラスや伸び盛りの若手が紙面を占めるのはわかる。が、そうじゃないところで「差」が生まれる。ネームバリューのある選手、人気選手……そしてドラフト上位。同じルーキーでありながら、ドラフト下位の選手は「今何をしてい

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もしかしたら私、新井を許せるようになったかもしれない

 自分が偏屈だ、頑固だ、とついに認めたのはいつのことだったろう。小学生くらいから、うっすらとは感じていたようには思う。通知表の「先生から」の欄に「ちょっと頑固なところがありますね」と何度か書かれていたのを記憶しているし、まるで無自覚だったとは思わない。ただ、あっさりとは認められなかった。なぜなら同時に「発想がユニークですね」「意志が強いですね」とも書かれていたから。「偏屈」「頑固」を言い換えるそん

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未練。 ~あるカープファンの、丸佳浩についての身勝手な独白~

 これは悔しさなのか悲しさなのか切なさなのか。もっと格好よく忸怩たる思いってやつなのか、それより単に負け惜しみなのか。万感の思い? いや、そんなんじゃない。「自分の語彙の貧弱さから逃げずにちゃんと言葉を探しなさい」といつか誰か偉い人が言っていた気もするけど、いいや、もうこの気持ちを何かの単語で表すのはあきらめよう。

 この一年あまり、口にせず、文字にもせず、でもずっと思っていたことを言葉にする。

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