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「Illustratorの互換性は失った」Adobeも悩むバージョン管理の難しさ

DTPオペレーターのまさゆきです。
最近Illustrator 2024がリリースされ使ってみた感想も記事にしました。

そこで問題となっているのが「どのバージョンを使うか」という問題。以前まで買い切りだったAdobeのソフトが、サブスクに移行してからは10個ものバージョンがあります。毎年リリースされるので管理が大変です。


これまでのバージョン管理

これまでは「ある程度互換性がある」という前提でバージョン管理は曖昧でした。
Illustratorの保存形式では「Illustrator 2020」という項目があり「Illustrator 24以降と互換性があります。」と表示されています。
Illustrator 24とは2020年にリリースされた、いわゆる「Illustrator 2020」を指します。

これだけ見るとIllustrator 2020 以降であればどのバージョンで保存して開いても大丈夫と思ってしまいます。例えばIllustrator2023で作られたデータをIllustrator2020で開いたりといった感じです。


互換性は機能していない

しかし最近公開されたAdobe公式のガイドブックでは互換性は事実上無くなっているとの事です。

以前は互換性を担保していたものの、Illustrator 2023がリリースした時点で事実上機能していないようです。つまり異なるバージョンで開くと体裁が変わるリスクが高まっている状況です。
先程の例題でいうと、Illustrator2023で作られたデータをIllustrator2020では開けないという事ですね。


これからのバージョン管理

ルールを決めてバージョン管理を行わなければなりません。「AI2024互換性ガイドブック」では常に最新版を使うように記述されています。
しかし現状のAdobeソフトにおいて最も安定感のないバージョンは最新版です。未知の不具合が多く、新機能もどんな挙動をするかわからない中で印刷物を作るのは非常にリスクがあります
ガイドブックにも、過去のバージョンで作られたデータは開くだけでも体裁が変わる可能性が記述されています。

DTPオペレーター目線だと「同一バージョンで開くこと」が最も望ましいです。Illustrator 2023で作られたデータはIllustrator 2023で開くという事ですね。本記事では「同一バージョンの原則」と呼ぶ事にします。
かといって古いデータ更新せず使い続けると様々な問題が発生します。過去に自分が作ったデータを開いて編集する際は最新の一つ前のバージョンで開きましょう

当然バージョンをまたいで開くのでリスクはあります。しかし下位バージョンを上位バージョンで開くのはリスクが少ないです。例えばIllustrator 2020で作られたデータをIllustrator 2023で開いても問題ない事が多いです。
一番良くないのは上位のバージョンを下位バージョンで開く事です。例えばIllustrator 2023で作られたデータをIllustrator 2020で開くのは非常にリスクがあります。


ケース別の判断

・改定がない場合
触らなくてもいいデータは触らない。改定がない場合はそのまま使います。無理に開いて保存し直す必要はありません。古すぎる場合や改定作業を行う際は最新バージョンの一つ前で開きます。その際は校正を必ず行います。

・外部のデータを改定する場合
自分が作ったデータは最新の一つ前のバージョンで開いてもいいです。
支給されたデータの場合は「同一バージョンの原則」です。もし体裁が変わった時にどこが変わったか解りにくいからです。
特に同じデータを交換して作業する場合は必ず「同一バージョンの原則」を守ります。


まとめ

大きく分けて「そのまま使う」「最新の一つ前のバージョンで開く」「作られたバージョンで開く」事が多くなります。
「同一バージョンの原則」が最も望ましいですがデータの将来性とリスクを鑑みて判断するしかないです。
総合的なメリットで考えると、最新の一つ前のバージョンで開いて徐々にアップデートしていく方が良いんじゃないかなと思います。


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