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俳優を目指す人へ 〜アメリカの学生映画の可能性〜

 アメリカの学生映画について書いてみようと思います。

 アメリカの学生映画は馬鹿に出来ないくらい大きな可能性を持っています。

 まず考えてみると、ハリウッドやアメリカのテレビで働いているフィルムメイカー達は殆どみんな大学などで映画を学んで、いま活躍している訳です。その人達も学生時代に作品をバシバシ作って学び、キャリアを作り上がってきたんです。

 なので例えば、その若い才能達とのコネクションは、長い目で見たら大きなコネクションに成り得るのです。

 実際に俳優の先輩から聞いた話ですが、
 昔出た学生映画の監督が出世し、テレビシリーズをやっていた時に直接オファーが来たという話がありました。

 未来の仕事の可能性が少し増えるわけですね!

そして次に、学生映画と言えど自分の将来を真剣に考える映画が大好きな学生監督達は、自分の作品を映画祭に出展します。

その作品がノミネート受賞したり、まさかの自分自身が俳優として受賞なんて事も!?

そうなればハリウッド映画やTVシリーズでエキストラをやって良いお金をもらったり、一回きりでちょろっと出たりするよりも自分のキャリアアップに大きく繋がったりします。

*労働組合に加盟するユニオン俳優と呼ばれる人たちは例えエキストラであっても色んなルールの下で働いており、生活出来るように働いた分の最低限の収入が保証されているのです。

実際に自分の周りで何人もの知り合いが、学生映画に携わってカンヌ映画祭に行った、サンダンス映画祭に行ったなど物凄く羨ましい話を聞きます。

*カンヌ映画祭は言わずと知れた世界的にも有名なフランスの映画祭。サンダンス映画祭はアメリカの若手映画監督の登竜門的な所で、アカデミー賞にも繋がる大きな映画祭。

映画祭に行くという事はこれまた凄く大きなチャンスに繋がる訳です。

もう一つ学生映画のメリットとして、ほとんどがショートフィルムなので、完成までが割と早いです。なので早めに自分経歴になり、しかも自分のデモリール(プロモーションビデオみたいなもの)の為のデータ(footage/copyという)も早めに貰えます。このリールというのがとても重要なんですが、今回は飛ばします。

*もちろん全ての学生映画が良いわけではなく、とんでもない時もあります。途中で投げ出して全く完成しなかったり、copyを貰えなかったり、音信不通になったり、出演したのになんのメリットも無かったなんてこともあります。

以上のことから、僕のようにアメリカでゼロからキャリアを始める俳優には、まず学生映画に出演することをとてもオススメします。特にニューヨークです!

この狭いニューヨークには映画のデカい学校がいくつもあります。多くの業界人を輩出するニューヨーク大学始め、コロンビア大学、ニューヨークフィルムアカデミー、スクールオブビジュアルアーツなどなど。

彼らもまた全てがキャリアアップの為の勉強であり、本気です。一緒にものづくりをするという楽しさを感じることもあるし、これから将来の業界を担っていく仲間なのです。

因みに僕は、自分で映画を作って出演したりもしちゃってますが。

まさや

↓ずいぶん前に出演した日本の電車を舞台にした学生映画


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