見出し画像

創造性の原理

とにかく、出てくるままに書く。編集はそのあとで考える。編集段階を、第二段階として区切る。この書き方をかつて僕は「書かないで書く」と呼んだ。これは、読書猿さんのブログで紹介されていた人類学者レヴィ=ストロースの書き方を参考にしている。最初に「乱れ打ち」があって、そのあとで「刈り込み」をする——という考え方は、言葉よりも、音やイメージの方で先に掴んでいた感覚だと思う。だから「書かないで書く」とは、美術と音楽の方法に戻ることなのだった。

素材のプールがあり、そこからランダマイザーによって乱れ打ちしつつ、多少の規則によってモディファイする。

ランダマイザー(でたらめ装置)とモディファイアー(秩序装置)の連動。

今回はこのことを詳しく説明したい。

ここから先は

5,038字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?