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2020年五輪の崖(不況)の後、デザイナーはどう生き抜くのか?

『五輪の崖』と言われる五輪後の経済的不況がいよいよ翌年に迫りました。
実のところ暗い話ではなく、何も考えない・準備しないことへの転換期!的な記事です。
難しい内容もあると思いますが、明るい2020以降のために、特にデザイナーの人には読んでもらいたいなと思って書いてみました。
デザイナー的にはどうすると良いのか?私はどう考えているのか?など

いきなりタイトルを折る様ですが、私の考えをまとめます。
・『五輪の崖』は経済には大きな影響はないかもだが、デザイナーにはある。
なぜなら、クライアントの予算が減る時、合理的説明がないデザインには金を払いにくくなるから。
→コンセプトもしっかり考えたデザインでは不十分で、『マーケティング(ちゃんと売れるか考える/計算する技術)』はもはやデザイナーには不可避の領域。
客のいないところにお金を使う。
魚のいないところで豪華な釣竿を使う。
これは不自然ではあります。
よくデザインやアートの剛腕によって、欲しい人を作りに行くぐらいの意気込みの人もいますが、それはできてもマグレになるでしょう。他の人の金でやることでもない気がします。

・もっと厳しいのは実は3-5年後以降ではないか。
日本全体平均として、私が見ている範囲ではあんまり中長期的(3-5年以上を見越した)基礎勉強・基礎投資をしている感じでもないので、今後他のアジアの国々との差が悪い意味でついてくるのではないかなと思います。
→しかしそれは、国や、会社という単位の話なので、個人は個人で準備をしていれば大丈夫かなと思います。
私の様なものではなく、よくお金持ちの社長などが『お金を使うとお金が集まる』というのは、投資をして、より大金をゲットするという話で、個人のデザイナーの場合は、勉強・本・習い事にお金や時間を使って昇進や転職を成功させよう!
とも取れます。

ここまでのまとめ
デザイナーにとっては、五輪後はやばくなるかもだけど、そのあとは、業種関係なく全体としてやばくなる。
人口も減り、技術投資もしていないので、あんまり良くなる要素もない。
国や会社はさておき、自分個人は生き残れるから、合理性に繋がる勉強(マーケティング、語学とかね)は絶対にしておこう!あと、お金(固定費=毎月かかるお金)は節約しつつ、必要だと思うことのために貯蔵しよう!

もうちょい詳しく(難解度上昇、、、)

まず、私は、(自由気ままな)小規模な会社の社長 兼 デザイナーであります。
客観的に(一部を除く)デザイナーは大変恵まれた仕事であります。
なぜなら、スキルと営業能力があれば、それ以外はほとんどお金を使わないということもできるからです。
例えばレストランを作るなら、椅子を買ったり、厨房を作ったり、食材を買ったり、そして腐ってしまったりするととてもお金の計算が大変になりますので、それに比べれば。

さて、私は、もともと経済が悪くなることは織り込み済みです。
今はどう考えているかというと、予想していた通りか、またはそれより少しさらに悪くなる感じかなと思います。

今年は後半から怒涛の参考事例ができました。
・大手が大規模リストラをしている。業績の悪いところでないもしている。
=業績がいいのに馬鹿な?と思うでしょうが、会社の経営者が3-5年では見えてない恐怖感があるのだと思います。
長く務める美徳(年功序列など)というものがもう無理と思われていると言って過言ではありません。
→逆にいえばしっかり勉強、スキルアップに投資できている人を拒める会社はいなくなりつつあるということです。
専門卒の私からすれば学歴は眩しいものですが、でもそこで断られたことはありません。国内だと電通やDeNAにいました。ちゃんと正社員です。

・投資の大失敗事例が目立ち始めた。uberやweworkなど世界の有名企業は割と大変なことになっている!
=借金をしてビジネス(いわゆるスタートアップ)を始めてそのまま勢いで乗り切るビジネスはあまり国内にマッチしていないのかもしれません。そもそもコミュニケーションが日本語の場合、世界から元気(投資やお金)を集めることができません
デザイナーとしては、お金が少なくても稼げる仕事なので、
『じっくり稼いで、生きて、耐えて、賭ける、取組む!』

ができるのではないかと思います。
※賭けるギャンブルではなく、前向きな投資です。

結局、2020のデザイナーには何が必要なのか?

①お金の使い方を考える1:毎月使うお金は下げよう
=石坂はびっくりされるぐらい小さい事務所で働いています。
毎月の家賃が少なく、その浮いた金で掃除を外注することで、お金と時間の双方を作り出しています。
あとは、リッチなオフィスで働くことが本当にクリエイティブに、クライアントにためになるのか?という根本の疑問もあります。

『使ったお金は必ずどこかに請求しなくてはなりません。』

それを直接的に関係のないクライアントに求めるは、自分の理想のデザインだろうか?と思うということです。
それぞれの考えなので、ぐいぐいいい事務所いっちゃってもいいかと思いますが、私は来年以降を考えるとお勧めしないです。


②お金の使い方を考える2:毎月使わないお金は使おう

=これは資料を買ったりどこかに出かけたり、何かを食べたり、毎月決まってかかるわけではないお金です。
これらもお金ですが、仕事がキャンセルになったりしたら、食事もキャンセルすればいいだけなので、安心です。
その代わりに、カロリーメイトなどを食べるのもありです。
私の事務所にはいざという時のために大量のカロリーメイトがあります笑

③話せる、コンセプトを考えれるは不十分。マーケティング(何で売れるのか?)を学ぼう
かつてデザイナーは話せない人が多い、何も考えないで作ると言われる時期もあったかと思います。そこから一皮向けてできる様になっても、結局、世間にとってはいまだにデザインはアートのままだと思います。
作れる人間が、売れる様になればまさに最強!。個人だったら食っていくのはわけないでしょう。
多少の不景気など無効化できます。

④収入源を複数にしよう
最近は大手の会社が副業を認めるケースも出てきました。デザイナーの場合は副業しやすいので、金銭目的というより経験目的で、トライをしてみましょう。
どの様に知り合って、どの様に相談を受けて、どう作って、どう請求するか?どう納税するか?
この辺りはプロジェクトマネージャーや社長をやったことのないデザイナーにとっては、今後必須です。
法律的に絶対にやってはいけないことなんかもあるので、今まで見ていなかった地雷の確認をしておきましょう!

⑤自己発信をしよう!
このnoteでも良いのですが、しっかりと勉強したことや調べたことをシェアしたり、世の中の人に知られる活動をしましょう。これは遠回りな様で、意外とすぐに良い効果(例えば物が売れる様になる、いい転職が見つかるなど)が出やすいと思います。時間がかかるので、興味があれば、来年にはスタートするべきでしょう!

⑥ある程度、楽観的になろう!
日本はこれからしばらくは試練の時になるかもしれませんが、それは正直海外と比べればかなり大したことないです。

しかもデザイナーであれば、最悪ネットと電気代を元手に月数件受ければ、餓死はしません


なので、今までよりも、自由に学び良い意味での差がつけられれば、少なくても個人としては恐れることはないでしょう。

その先で何をしたいのかは、それぞれが選ぶことができる!
例えば、平和に暮らすとか、海外でしのぎを削るとか。
それはとっても明るいことだとは思いませんか?

次は、私の会社の今年の振り返り=デザイナー企業一年目の振り返りを書いてみようと思います。今年中に!!

では:)