ド低脳デザイナーが英語を30歳でなんとかした話【本編】
以降、複数に分けようと思ってましたが、読める人は一気に読んでもらった方が参考にしやすいかと思い、まとめました → いきなり最終回!
英語を始めるには、月並みですが『やるぞという気持ちほど大事なものはない』と考えますので、読んでない方は【序】を読んでみてください。
やる気と理由の整理ができてる方は、この記事からでOKです!
目次
・はじめに
・勉強の前に
・勉強の始まり
・勉強の続け方
・勉強の結果 / 私の場合
・勉強で陥りがちな点(失敗など)
・後記
・次回:全教材まとめ ※amazon購入と記憶しているもののみ
・次々回:ネットの優秀教材まとめ
はじめに
本編は、皆さんのヒントとなるべく、私の実体験のメソッドとコスト(=時間、金)にフォーカスしています。
受験英語などでの基礎英語力、またはお金があれば、習得までにかかる時間は減りますが、基本的には長距離走です。
英語習得は3,000時間とも言われ、私は5,000時間かそれ以上費やしましたが、習得(マスター、ネイディブ)と言い切ることは不可能です。
基礎英語力・お金の有利性に関してです。
使えるものは、使いましょう。
私の感覚的には、基礎英語力>>大金>>金ぐらいでしょうか
・まず、基礎英語力強し!
帰国子女でなくても、受験英語ガンバって、試験に出なかったところまで覚えている人は、語彙、文法、作文などでも、かなり有利だと思います。
日本でトップレベルの人はそれだけで1000時間分ぐらいのアドバンテージは、あると思います。
どこかで受験英語は無意味という話を聞いた気がしますが、それは、いきなり話すには多少辛いというだけで、過去の努力は、資産だと思います。
※【序】にある通り、私には基礎力がありませんでした。幸いなところは、性格的にそれを後悔もしてなかったことです。
・次に、お金も強し!
お金に余裕があり、専属の先生を雇う。集中する場所を借りるなどできる人も有利です。
私は、集中するのに環境が必要なタイプで、どうしても気が乗らない時は、わざわざ片道1時間ぐらい離れた横浜の有料自習室まで行っていました。
当時、すでに社会人だったので、本の購入や有料自習室の利用費は支払うことができました。大金は持っていませんでした。
・コストについて
あなたが、仮に社会人で特に英語が平均的で、学生時より語彙や文法が下がっているという人は、『3500時間と、150万』ぐらいはかかるのではないかと思います。
私は、ド低脳なので、5000時間と、200万かそれ以上です。
【当時の時間配分】
基本は、平日5時間。祝祭日10時間ぐらいを目安にしてました。
当然、人間なので体調などで下振れすることもありますが、祝日で取り戻すパターン。これを2年。
何に時間を使うんだ?と思かもしれませんね。語彙をやり始めると、かなり時間を食います。まともに使える語彙を増やすために、音を聞いて、発音しながら、暗記するためです。また、根本の原因は、私の基礎英語力は0だったこともあります。
【当時のお金配分】
・固定
書籍代:5,000円/月 ※書籍用CDなども含む
塾:40,000円/月
交通費:3,000/月
有料自習室代:8,000円/月
単語カード(上質):2,000円 ※約700枚
・単発
試験料金:30,000円/回 ※275$。何度か(も)受ける
模試用試験用windowsPC: 40,000円/台
Kindle White Paper: 8,000円
試験用ヘッドセット:2,000円/台 ※マイクはspeakingに使う。
タイピングソフト:5,000円 ※writingで、練習必須
試験用時計:10,000円 ※機能がついていないシンプルなもの
→ 約月8万、2年で200万
上記は、塾などのウエイトを下げることで、割とリーズナブルなコストだと思います。
コストに対して、イマイチ取り組む理由が見つからない、特に時間を用意できそうにない場合は、”見送るのも重要”というのが私の意見です。
今は、迷いを断ち切って専門性を高めるなどに使うという選択はいかがでしょうか。正直、専門性が高ければ、英語の能力が低くても、人材的価値は穴埋めされます。海外では、一般的に『大学or 大学院の卒業や博士号または、それに準ずる実績』というのが大学や会社から要求されるためです。
保証できるわけではないのですが、この記事を最大限活かしてくれたなら、数%(1〜3?)ぐらいのコスト(時間、金)を削れるかもしれないです。
3500時間の数%、150万円の数%です。
時間は取り戻せないので、特に大きいと思います。
勉強の前に
・ゴールを決める(というより浮き彫りにする)
この記事を読んでいる時点で既に英語に興味があると思っています。
私の場合は、決めるというより、もともと憧れがあったので、それを文面化させただけです。
具体的にいうと、『イギリス王立芸術大学院への入学・卒業からの、海外勤務&カンヌライオン金獅子受賞』です。
※結局、大学には入り(れ)ませんでした。詳しくは後述
・手法を決める
大学院入学ということは、受験資格を取るために英語能力を証明する試験で受けなくてはなりません。それが、Toefl IBTでした。
欧州ではIELTSというものが主流でしたが、Toefl IBTの方が難しいと言われ、難しい方ができないとまずいかもということで、逆にToefl IBTにしました。
デザイナーなので?謎の反骨精神が働きました(笑
よく聞くであろうToeicは入社時に使うものなので、学校向けではないです。
・時間の用意・計算をする
コツは、トータル時間より固めた時間を作れるか?です。
単語、文法、発音などは、時間が経つとどんどん忘れてしまうので、固めて毎日やることでトータルの時間を削減できると思います。
私にとって、『単語暗記は、波際の砂城』でした(笑。
バンバン忘れます!
3000時間をなるべく固めて配置するには、何をしないか?
という選択が自然と浮かぶと思います。
普通に考えると、仕事を続けながらだと、趣味や友好関係は控えめになると思います。この点を大切にしている人にとっては大きなコストだと思います。
お金の問題もありますが、時間に比べると、借りたり、返したりできると思うので、柔軟です。(借金の推奨はしておりません。ただ時間は、取り返しがつかないという話です)
勉強の続け方
私は記録するのが一番効きました。私は単純にエクセルで管理しました。
昨日よりも理解できた、長くできたということを記述できるささやかな喜びです。
このような長時間を使うものは、周辺状況に恵まれない限り、他の人と伴走するのが難しく、基本一人の戦いになると思います。
そのため、過度な息抜きはせず、静かに生活しペースを守っていました。
スマホやゲームなどに触り始めてしまうと、その刺激の方が強くはまってしまうためです。
なるべく同じ時間に起き、同じものを食べ、風呂に入り、歯を磨き、寝ます。(何のために生きているのか... は、深く考えませんでした。笑)
ペースと時間の配分比率(私のケース)は、下記です。
初期【最初の10ヶ月】
単語5:文法3:リーディング2
中期【10〜18ヶ月】
単語3:文法1:リーディング2:リスニング2※:ライディング1:スピーキング1
後期【18〜24ヶ月】
単語3:文法1:リーディング2:リスニング2※:ライディング1:スピーキング1
※大反省点は、リスニングのディクテーションと、チャンク(まとまり)を意識した聞き取りはもっと早く取り組み忍耐強く続けるべきでした。正直、避ける(逃げる)レベルの、高集中力がいるので私は相当苦戦(実質負け)しました。
・次に教材について
とにかく勉強の仕方がわからないから、買いまくる。背伸びせずもっとも合うもの&簡単なものを探しだして集中する。
私は、文法を何とか取り組めたのは、
大岩のいちばんはじめの英文法―大学受験英語 (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)
のおかげでした。この本のターゲットは、文法を本当に0からやり直す人だと思います。Forestなどの有名どころですら、最初は難しいと感じたのです。
単語は、幸運にも早く巡り会えました。
【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
DUOなども良いと思ったのですが、重要なのは、声を出しながらできるかです。DUOもCDがあるのですが、やや参考の英文が難しめで、単語に集中するという意味で、私はこの本からの方が取り組めました。
正しい発音を出しながら、単語暗記しないと正直その単語は覚えたとは言いにくいです。私の経験で、テストや会話で使っても理解してもらえず、減点されたり、使わない方がよかったというのが何度もありました。
他に教科書でどれくらい悪戦苦闘したのかは、別途でまとめます。(3日後ぐらい)
勉強の結果 / 私の場合
・私の結果
受験時期に、テロなどが起き入国条件の変動が起こった。と同時に、上海で働く機会を得たので行った。カンヌライオン金獅子賞を受賞し、その後、外資系企業シンガポール支社でも働きました。
ドラマではないので、外的要因は常に変化します。3.11も勉強中に起こりました。当然、こんな時に英語を続けるのか?という疑問は湧きます。でも、とりあえず続けていました。
海外では、外資系企業のため、日本語は使える環境でなかったです。そのため、英語をやっていなかったら、その機会を活かせませんでした。
未来の完全予測は不可能なので、英語をデザインに生かすのであれば、先が見えない中での準備は必要だと思います。
それが、特に英語にアドバンテージを持っていなかった私の考えです。
私はしばらくしてから知ったですが、まさにこういうことだったのかなと思います。
いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論
引用:GIGAZINE
・私の初プレゼン
私にとって初めての英語プレゼンは、JWT上海のボードメンバー達が相手で、未来のパートナーでした。
話したくても話せないようなデザイン界のレジェンド達に英語を教えてもらうような感じで恐縮でした(笑。行った時はまだまだボロボロだったからです。
(さらに、オフィスは、上海のど真ん中にあり、エントランスが引用のように世界中のトロフィーで輝いていて、恐れおののいたものでした)
オフィスの写真はこちら
引用:Retail Design Blog on Pinterest
・その後
海外で暮らしている時も、常に英語の勉強の継続と塾通いはしていました。
上記の勉強を通して、現地で使えたかというと、まだまだ使えるレベルではありませんでした。
勉強で陥りがちな点(失敗など)
どれも重大でかつよくある話のまとめです。私もはまってました(はまってます)
・発音を恥ずかしがる
イケてる発音がからかいの対象になっているからかもしれませんが、英語はちゃんと発音できないとスペルを覚えていても意味ないケースが多いです。特にプレゼンの場合は致命的。私は、発音の仕方だけの本を買いました。
・塾のみでの完結を狙う
私にとって塾はだたの発表の場ぐらいの感覚でした。なぜならお金持ちでもない限り、ずっと塾にいれないので、週4-6時間程度だと習得できるのは天才だけだと思います。
またプライベートクラスは、私は基本とってません。理由は高いことと、他人の口癖を盗む機会を逸するからです。
とにかく英語は、会話の間に時間稼ぎも必要(you know, how can I say..., wellなどなど)で、黙ってる(間が空くと)と体調が悪いのかと思われてしまったこともあります。
・レベルの低い状態での渡航、留学
18才以上の人で、帰国子女などでない人は、日本でできることは日本ですることをお勧めします。日本で暮らすだけでも様々な手続きや、寝食問題、治安問題が日々あります。それを海外でやると、新聞で単語などには触れられるのですが、他でいっぱいで落ち着いて基礎力を伸ばすなどはできなくなります。
・音系の勉強が少ない
受験英語の弱点がここかもしれません。かなり地味、発音が恥ずかしい、また集中力を超消耗するなど難点の合わせ技です。前述の通り、私は、ここに反省点があり、『ディクテーション』と『チャンク(まとまり)を意識した聞き取り』はもっと早く、忍耐強くしておくべきだったと思っています。
特にチャンクを意識した聞き取りは、英文を早く読めるのに、アメリカ英語ですら聞き取れないという人には、効果が抜群だと思われます。
・謎の覚醒への期待
少なくとも私はなんの覚醒もしませんでした。やった分だけ地道に重ねるように伸びました。(にも関わらず、伸び悩むこともあります)
覚醒があるとすると、実は小さい頃海外に住んでいた。受験勉強を頑張っていた。など過去の資産がある人だと思います。
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後記
まとめると、私はやってよかったです。人生変わったと思います。
次回は、『私が使った教科書のまとめ』と『ネットで手に入る教材のまとめ』を更新予定です。
なんか質問あったらコメントしてください。
※下の写真は、社員旅行(サイパン)のもの。英語をやりすぎて、黒い服以外持っていなかったのです(笑