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毎日食事を作るということは、良いことである。とても大変だが、食事には価値がある。

母は、銅の鍋に魅惑されていた。笹団子を作るのに煮る時に銅鍋が有ると、笹が真っ青に仕上がるのだ。おそらく市販品でもあの色は出なかった。横の大鍋は、20年前に父の実家の食べ物屋さんに努めていた時に使っていた鍋である。この鍋で従兄弟の社長は年に一千万円の売上を上げていた。それが無くなって会社は倒産したのだが、鍋をもらった。たけのこを茹でる時に使う。オブジェとしても豊かな生活を表現している(笑)。

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道具というのは不思議なものだ、年一回しか使わなくともその時にそれがなかったら困るのだ。仕舞っておくとどこにあるかわからないのでぶら下げるといい。

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たかだか料理作りかもしれない。

けどね僕にとっては命がけの仕事なのだ。何よりも大事だ。父母が教えてくれた。僕はそれを伝えたい。父母が教えてくれた食事の価値を捨て去ることなど出来ない。

僕には「魔法の眼鏡(注)」がある。遠い未来を見ることが出来る。父母の年齢の自分がどうなっているかを見ることが出来る。食事こそが、素晴らしい人生の終りを迎えさせてくれるのだ。

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昔キャンプに行ったときのお玉とか、色々なものがぶら下がっている。懐かしいものだ。15人位の料理を作ったから大騒ぎであった。

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細かい道具も色々とある、アイスクリームを丸く取る道具、結婚する時に買ったティーポッド、カテラリーを立てる変なオブジェ(気に入っていたが隙間からスプーンなどが落ちて使いづらい)。

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インドのコーヒー淹れ、や、コーヒーの道具も色々とあって面白い、エスプレッソマシンも2台あった。一台は息子にあげた。そんなにコーヒー好きではないが、随分飲む。依存しているだろうか。豆はMJBのアーミーグリーンに決めているが、味が好きなわけではなく、一番安いのだ。

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道具は鍋一つでいいという人もいる。

それはそれでいいと思う。鍋の数で料理の旨さが決まるということなど無い。中華料理は中華鍋と中華包丁でどんな料理でもこなす。そうでない料理の国や地域も多い。文化の差というか何と言うか面白い。

煮しめを作るときは材料の量や状態で鍋底を選ぶことが多い。最後は一つの鍋になるとして、下茹でをする為に別鍋を使うことも多い。味噌汁と夕方の汁(肉に野菜がいっぱい)では違った鍋を使う。雪平は上に開いているので煮ている時にバチバチ言わない。とは言っても、その便利さを知ったのはごく最近だ。いろいろな料理を作るようになってからである。

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一番大きな物は平野屋からもらったと思う。柄を一回変えた。この鍋がなかったら、毎日つくる具沢山の汁(しゃぶしゃぶ肉)は作れなかった。命の恩人である。

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ボールの王国

ボールは、母に買ってあげたものがワンセット、母が亡くなったあとでそのままもらった。母が使っていたものは値段が高く、厚みがあるのでお気に入りだ。ボクが買っていたものは薄く、それもまたいい。
大きなサイズは平野屋からのものだ。商売サイズというのはすごい。子供のタライくらいのものが有ったが持ってこなかった。そんなに使うのかと言われるが、全部使うことなど無い。

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天ぷらをするときの準備が一番使う。ポテサラもしたので総出動であった。洗うのが大変だが、気持ちが高揚する。

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毎日料理を作っていくと必ず余る。

食べきりなど出来るはずがない。そこで便利なのがミルクパンである。14cmの小ぶりの鍋なのだが、汁にしても1.5人前ぐらいは入る。

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冷蔵庫に余り物があると夜中に腹が減ったときなどもラーメン作ったり菓子パン食らったりしなくて済む。数日前のすき焼き、マダラ子の玉子、厚揚げの炒め煮、キャベツのタジン鍋じんわりと美味しい。

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調味料って眼に楽しい。

実際に使う調味料はさほど多くない。何年も前からのものが残っている(笑)。なかんか楽しいものである。武器庫みたいだ。

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フライパンは消耗品だ。

真ん中奥の深型は麺を茹でたり、煮付けを作ったりする。オデンもこれで作る。手前のものは安かったので買った。右手は今普通に使っている。実は左手の小ぶりのフライパンがいい。コーディングが聞いたことのないもので大変使い勝手がいい。もう剥げてしまっているが脂が乗って軽めの鉄のフライパンのように使える。

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銅の卵焼き器である。10年以上前に寿司屋の親父さんにだし卵焼きの作り方を習うのに買った。今でも練習するがなかなか上手くいかない。

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右手の中華鍋は長く一緒にいる。30年はたったと思う。テフロンで軽い。3万円以上したと思う。3000円と間違えて買ったのだ(運悪く現金持っていた)。この出会いは幸運だった。左端は鉄の厚いフライパン、鳥などを焼くときは弱火でじっ来るとするのだが、テフロンのフライパンより良いと思う。そのとなりは銅のオムレツパン、友人に頂いた。ジャーレンは油通しの時に使う。

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こちらはめったに使わない。気が向いたら使う。大阪で買ったイカ焼き機などもある。手前の中華鍋は重すぎて使いづらい。それでも熱が貯まるので多めにチャーハンを作るときなどは良い。奥のフラットなでかいやつはお好み薬を作る時に使う。キャンプに持っていったものだ。少し薄くて熱で変形させてしまった。フライパンはジックリと弱火が原則である。中華鍋はいっきにガツンが出来る。

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結婚したての頃、ビタクラフトを買い揃えた。丸元淑生さんが推薦していたものだ。

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ステンレスの小鍋は保存する時に使う。ミルクパンでは入り切らないときはこれを使う。

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毎日、料理を作るのは楽しい。デズニーランド行くよりも楽しい。その上ピンピンコロリの人生の終わりが迎えられる。

夜に後片付けをして、静かになった台所が好きだ。明日は何を作ろうかねえ。

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こちらの続きです。

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注)魔法のメガネ

桜沢如一先生の著作。僕、とても好きなんです。自分の身体の中にこそ食事の素晴らしさを感じるものがあるとおっしゃっています。医学や栄養学という権威を乗り越えてマクロビオティックスという哲学を見つけられたのは素晴らしい。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。