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明日の献立

明日(9日)は、従兄弟(伸一さん)といっぱい飲むことにしている。父の遺産の遺贈した方だ。一緒に7年働いた。鉄工所が倒産した時に労組の委員長だった僕には職はなかった。ソフト会社を始めるために父の実家の軒先を借りた。windows98の時代である。

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作った惣菜を売っていたお店の部分を整理してPCとMACで商売を始めた。東京の友人の仕事を受けた。半額で2倍の仕事をこなして土日なかったから年で1千万あげた。夫婦仲破綻を深めていた(笑)。ここに寝泊まりしていた。

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お品書き

何を作ろうかと思っているのだが大体、飲みの時は小鉢が並ぶことが好きである。汁に、刺し身、揚げ物、煮付け少しご飯(パスタ)。生ハム用にメロンを買ってきた。無論、瓜系のメロンである。ソーセージと生ハムは先だって友人に頂いたものだ。

マダラの子煮付け、白子の味噌汁、漬物
イワシの紫蘇巻天ぷら、焼売揚げ、イカゲソ揚げ、鳥・宗八カレイの唐揚げ
ロールキャベツ、生ハム、ちょっと高めのソーセージ、イワシの塩焼き
カルボラーナ少々(注)
あればホタルイカ、刺し身少々

楽しみである。僕は皆で食べる料理を作るのが大好き。バンケッターなのだ(笑)。

何作ろうか?

明日が楽しみである。

このお話の続きです。

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平野屋の頃に学んだこと、2000年前後の事である

7年間、「平野屋」にいた。平野屋は「胡桃豆腐」と「ごま豆腐」がメインの商品でこの2品を伸一さん一人で作り、年間1千万円を売り上げていた。

そもそも、平野屋のおばあさんが、「ウオロク」と言う新潟県を二分するスーパーチェーンの先代のお母さんと懇意であったのだ。今でこそ巨大なスーパーチェンであるが、最初の店舗はまさに食品の雑貨屋さんのようであった。

まだ個人商店の時代に、平野屋のおばあちゃんは惣菜を作ることを考えついたのである。まだ誰も惣菜を売るなどということが商売として成り立つとは思っていなかった時代である。

「胡桃豆腐とごま豆腐」このお店の品物を新潟県全域で売ってもらえたのである。

それはもう美味しいものであった。

しかし、ニーズが有るということで半額の工場生産のパック入りのものが売り出されてきたのだ。そして、ウオロクの先代が亡くなり平野屋を切れという事になった。

既にその予兆はあったので、なんとか全国に売れる商品を作りたいと思っていた。グローバリズムに乗ろうとしたのである。間違いであった。

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奥が厨房で一番向こうににベーコンの工場を作った。

新潟競馬場にテナントで入っていた新発田の食堂に天ぷらを毎週500くらい卸してていたが、競馬場の改修でその食堂も外され大手が入ることになり仕事が消えた。

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グローバリズムと言う獣

あの頃は仕入れが安ければいいと思い、平野屋が長く付き合っていた仕入先を切ったりした。その仕入先が「昆布巻きの」松井商店さんである。間違いだった。グローバリズムというものが何を意味するかなどということを気がついていなかったのである。

今頃、味を懐かしがっても遅いのである。

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経済学者は数字を分析する。しかし、現実に生きる人々は数字ではない。伸一さんの同級生が自殺したりシている。僕の同級生も経営している料亭が潰れ自殺している。反面、市役所の思うようなことをして生き延びている糞のような奴らもいた。

地域がだめになっていく過程を体験した。同時に、長い付き合いの地元の御店を切った。自分たちも破滅した。

グローバリズムは、地域を徹底的に焼き払うのだ。

行政は「時代の変化に対応できない負け犬」と僕らを呼ぶ。

専門家は起こったことを数字で説明するだろう。しかし、それは間違えている。誰も勝ってはいない。


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注)カルボラーナ少々

彼が社長で、一緒にベーコン事業を立ち上げようとしたので、先だって作ったベーコンでカルボナーラは少し味わいたい。

ベーコン工場

沢山写真が出てきた。補助金も受け取ったが400万円くらいっ掛けて改修したのだ。随分あとに記録するために写真を撮った。廃墟の記録である。

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燻製用のフレームの外観、一度に200本焼ける規模である。かなり分厚いステンレスであった。

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電熱器の上の油受け。ドレンで外側に落とすように設計した。

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冷蔵庫、塩漬けにした肉をかなりいれておくことが出来る。夏場も稼働できる予定だった。

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こちらは風乾するためのウオークインの冷蔵庫

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温度センサーで電熱器の電源を制御する。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。