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父と暮らす。この80年で変わったもの、変わり得ないもの。

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「介護」と言う言葉は、過程という「経済の単位」が単なる「消費の単位」へと変質した1980年代に萌芽を見ることが出来る。「三丁目の夕日」ではないが失ったものを忘れないことで、もっと… もっと読む
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#圧迫骨折

父と暮らす:父のメタモルフォーゼ 細胞からみた「分子栄養学」

父と暮らす:父のメタモルフォーゼ 細胞からみた「分子栄養学」

2019年7月位から、90歳の父は一切食事を摂らなくなった。8月末に突然起き上がって家に来た。10k以上痩せていた。まるで何もなかったように夜は一緒に一杯やった。

私たちの「身体というコロニー」で生きる細胞達は毎日死んでいく。そして「お代わりの出来ない臓器」が今の状態を維持できなった時にトリアージュが起こる。生き残れる細胞が残るために細胞の間引きが起こり新たな父の姿にメタモルフォーゼしたのだ。蛹

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父と暮らす:最後の日々

父と暮らす:最後の日々

いずれ生命は死を迎えます。しかし、その死の迎え方はこの80年で大きく変わったと言えるでしょう。

2020年3月に父を看取りました。91歳でした。母が2016年になくなってから、毎日父の食事を作りました。なんとか認知症(自分を見失う状態)にならないでもらいたいと思い食事を作り続けました。今の僕の食事はこの5年間の父の食事の延長にあります。

最後の1ヶ月は背骨の圧迫骨折で動けなくなり、ベッドで過ご

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