竹谷 正明

東京都の公立小学校で30年間教壇に立ちました。 今は特定非営利活動法人みんなのコードで…

竹谷 正明

東京都の公立小学校で30年間教壇に立ちました。 今は特定非営利活動法人みんなのコードでプログラミング教育の普及に関わる仕事をしています。

最近の記事

5分でカスタム ChatGPT を作る

ChatGPT がアップデートされ、その機能の一つとして、カスタマイズされた ChatGPT を作ることができるようになりました。とても簡単に作れましたので、作り方を紹介します。ちなみにこれは有料版でないと使えない機能で、作った GPT にアクセスできるのも有料の Plus ユーザーのみのようです。 まず、ChatGPT の左上にある "Explore" を押します。 続いて、"Create a GPT" を押します。 すると、こういう画面が開きます。左半分で対話したり

    • AI に PDF を読み込ませて質問してみる

      先日、このプレスリリースが出ました。 会員登録の必要はなく、誰でも無料で利用できるということで、さっそく試してみました。あわせて、他のPDFツールとも比較してみました。 ドキュメントチャットボット読み込ませてみたのは、こちらの文書です。 → 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)【本文】 このサービスで対象になるのは最初の50ページまでなので、97ページあるこの文書の場合、前半までの内容なら質問に答えてくれそうです。後半について聞きたい場合は適切なところで分割

      • みんなが書いたことの傾向を可視化するワードクラウドを使ってみよう

        上の見出し画像のようなものを見たことはありませんか?これは、ワードクラウドと呼ばれ、テキストの単語の出現頻度などを分析し、よく出てくる単語ほど大きく表示されるようになっています。元にしたデータは、『言語の本質』(中公新書)の Amazon レビューです。 以下のツールを使えば簡単に作れます。無料です。登録無しでも使えますが、アカウント登録をすると固有名詞などの設定ができてより適切な分析を行えるようになったり、7日間、30文書まで履歴を保存できるようになったりします。 日本

        • 学校教育で ChatGPT を利用するとしたら考えるべきことは?

          先日公開したこの記事は、大半が ChatGPT の出力だったにもかかわらず、これまでの中で個人内ベスト3に入る「スキ」をいただいています。 なんか悔しい(笑)ので、今回は全て AI を使わずに書くことにします。 今後の社会は生成 AI に大きな影響を受けることが予想されます。当然、学校現場も利用する場面が出てくることは避けられないでしょう。利用するときに考えておくべきなのはどんなことでしょうか。そのたたき台になれば幸いです。まちがいや誤解、ズレがあれば、ぜひツッコんでくだ

        5分でカスタム ChatGPT を作る

          学校教育での ChatGPT 利用の効果と影響

          人工知能の一種であるChatGPTは、今や社会に大きな影響を与えています。その影響は学校教育にも及び、今後ますます重要な存在となっていくことが予想されます。ChatGPTを適切に活用することでよい影響を生み出すことができますが、逆に悪い影響を受ける可能性もあるため注意が必要です。そのヒントを得るために、ChatGPTと対話してみました。GPT-4 モデルを使用しています。 🙋🏻‍♂️私 ChatGPTを学校教育で利用することの効果や影響について順を追って考えていきたいと思

          学校教育での ChatGPT 利用の効果と影響

          読む本を手に入れる方法

          皆さんは読む本をどうやって手に入れていますか。 「あれもこれも読みたい!」と思っても無制限に購入するわけにもいかず、出費は最小限に抑える必要もあります。 私は今のところ、次のようなステップを踏んでいます。 イラスト:Loose Drawing  https://loosedrawing.com/ 1. 本についての情報を得る 口コミ、FacebookやTwitter、新聞の書評・広告などが情報源 気になった本はとりあえずブクログに登録  https://booklog.

          読む本を手に入れる方法

          マンション自治会とデジタルリテラシー

           今日はマンションの自治会関係の書類作成で、ほぼ一日を過ごしてしまいました。  傍から見るとそれほどの業務量ではないだろうと高をくくっていましたが、以前に比べて防災関連や高齢者支援の業務が増えていることが分かりました。引き継ぎ書類を読みこなすだけでも、かなりの時間と認知リソースを消費することになります。  おまけに市役所や銀行との平日の日中でなければできないやり取りもあり、学校に勤めている頃だったら、とてもではありませんが、こなせる業務ではなかったでしょう。年休に羽が生え

          マンション自治会とデジタルリテラシー

          オンライン読書会って楽しくて学びがある

           今日からこの本の読書会をオンラインで始めました。  Facebook の友達限定で参加を募集したところ、25名の申し込みがありました。(数名いればいいかな…)と思っていたので、うれしい誤算で(ちゃんと準備しなきゃ!)とモチベーションが上がりました。仕事の都合などで参加できなかった人も多く、第1回の今日は14名の参加(そのうち5名は耳だけ参加)でしたが、当初の想定からすれば上出来です。  リアルの対面でなければ得られないものもありますが、オンライン(今回は Zoom)だか

          オンライン読書会って楽しくて学びがある

          運動イメージを言語化する

           運動スキルを教えるときに、できたときのイメージや感覚を言語化してうまく伝えられるといいですね。  先日、Twitter のタイムラインでこんなツイートを見付けました。  高橋秀人選手は、かつて東京学芸大学からFC東京に入団してプロサッカー選手としてのキャリアをスタートしました。自分の母校から応援しているチームに入ったので、ずっと注目している選手です。こういったところにこだわるあたりを見ていると、やがて指導者としてチームを率いる立場になったときが楽しみだなあと今から思って

          運動イメージを言語化する

          私の Chrome 拡張機能ベスト5

           毎日 Chrome を使って仕事をしています。そんな私がよく使っている拡張機能を紹介します。この拡張機能たちのおかげでどれだけ効率化できているか。開発された皆さん、ありがとうございます! クリップボード履歴ツール Clipboard History Pro  まず第一に紹介するのはクリップボード履歴ツール Clipboard History Pro です。「さっきコピーした文字列、ここでも使うんだ。でも別のをコピーしたから消えちゃってるよな〜。」ということ、ありませんか。

          私の Chrome 拡張機能ベスト5

          Chrome で QR コードを生成しよう(恐竜つき)

           先日の研修で紹介したところ、「おお~っ」と大きな反応が返ってきました。表示しているページの URL を QR コードに変換できます。バージョン88から使えるようになった機能です。(現時点の最新バージョンは91)  まず対象となるページを開きます。例として、このブログのトップページを表示します。そしてアドレスバー(オムニボックス)をクリックします。最初、このことが分からなくて悩みました。すると、黒い四角が並んだアイコンが出てくるのでそれをクリックします。  または、表示し

          Chrome で QR コードを生成しよう(恐竜つき)

          Googleフォームとワードクラウド

           「ワードクラウド」ってご存じですか?アンケート結果などのテキストデータを視覚化する手法で、多い語ほど大きく表示されるものです。  これを Google フォームと組み合わせて使う方法を説明します。たくさん寄せられた回答から共通する語を抽出して表示すると、「あ、やっぱりみんなもそれを思ったんだ」とか「意外とここには注目していないんだな」という集団全体の意識の傾向が見えてきます。すると、確信をもって活動を進めたり、違った視点に切り替えたりすることにつなげられることでしょう。場

          Googleフォームとワードクラウド

          Jamboard の背景は Google スライドで作れる

           先日、Jamboard の背景についての記事を書きました。他のところからもってきた画像を背景にするのもいいのですが、自分で簡単に作ることもできます。Google スライドを使うと簡単にできると、前に教わりました。(どなたに教えてもらったのだったか…) Google スライドでの作業  Google スライドを開いて、[ファイル]-[ページ設定]で「ワイドスクリーン (16:9)」を選択します。 レイアウトは「空白」を選択するとよいでしょう。 地の色は「背景」から設定で

          Jamboard の背景は Google スライドで作れる

          オンラインで参加者の画面を手軽に共有できる TFabTile

           オンラインの授業や研修で、参加者の画面を一覧表示したいと思ったことはありませんか?それを手軽に実現できるサービスが TFabTile です。ブラウザだけで参加者の画面をタイル状に表示できます。ベーシックプランは無料・ユーザー登録なしで利用できますが、1回に利用できるのが50分・20人まで(2021年8月31日までは40人)となっています。  提供しているのは TFabWorks さんで、micro:bit 関連のさまざまな製品を開発しています。教育現場にも理解があり、思い

          オンラインで参加者の画面を手軽に共有できる TFabTile

          Jamboard の背景を活用しよう

           オンラインホワイトボードの Jamboard は授業や研修のグループ活動にとても便利です。学校だったらこれまで模造紙*を広げて付箋紙を貼る活動をしていた場面のほとんどで使えるのではないかと思います。 (*机4つ分ぐらいの大きさの紙。地方によって、大判紙、広用紙などいろいろな呼び方がある)  無地のフレーム(ページ)もいいのですが、背景を変えることによって紙では難しかったことが簡単にできるようになります。例えば、こちらの記事にあるようなシンキングツールを背景に読み込めば、グ

          Jamboard の背景を活用しよう

          オンラインプレゼンするなら mmhmm

           研修をオンラインで実施することが増えています。今後もまだまだ続くでしょう。オンラインでのプレゼンを少しでも効果的に行えるよう、いろいろなツールを試しています。  今回紹介する「mmhmm」(ンーフーと読むようです)はスライドに自分の姿を映し込んだり、多様な効果を付けたりすることができるツールです。Mac版は正式リリースとなりましたが、Windows 版まだベータ版です。mmhmm はバーチャルカメラとして動作します。Zoom などで「画面の共有」をしなくてもカメラを mm

          オンラインプレゼンするなら mmhmm