見出し画像

みんなが書いたことの傾向を可視化するワードクラウドを使ってみよう

上の見出し画像のようなものを見たことはありませんか?これは、ワードクラウドと呼ばれ、テキストの単語の出現頻度などを分析し、よく出てくる単語ほど大きく表示されるようになっています。元にしたデータは、『言語の本質』(中公新書)の Amazon レビューです。

以下のツールを使えば簡単に作れます。無料です。登録無しでも使えますが、アカウント登録をすると固有名詞などの設定ができてより適切な分析を行えるようになったり、7日間、30文書まで履歴を保存できるようになったりします。

日本語の特徴をとらえた解析をしていて、「思う」と「思った」のように活用形もまとめてくれます。また、頻度だけでなくその文章の特徴を表す語を統計的に分析して反映してくれます。

画像の作成方法

分析対象となる文書を用意して https://textmining.userlocal.jp/ にアクセスします。コピーしたテキストをフォームにペーストする方法と、ファイルをアップロードする方法があります。ファイル形式は、テキスト、CSV、Word、Excel、PowerPoint、PDF が利用可能です。サイズの上限は、文字数にして20万文字、ファイルサイズで10MBです。入力したら、「テキストマイニングする」というボタンを押してしばらく待つだけで、最初に示したような図が表示されます。

スコア順←→頻度順の切り替え

表示された画像の右上にマウスカーソルを持っていくと、下のようなボタンが現れます。初期状態は「スコア順」ですが、「出現頻度順」を押せば切り替えられます。どんなふうに違うか、一度ぜひ見比べてみてください。

スコア順←→頻度順の切り替え

画像のダウンロード

上の切り替えボタンの右にある「ダウンロード」ボタンを押すと、下のようなメニューが出てきます。通常は「PNG画像ダウンロード」を選べばよいと思います。

画像のダウンロード

利用例

  • 授業でのそれぞれの気付きをGoogleフォームなどで集めて分析する

  • アンケートの自由回答をテキスト化して分析する

  • ある物語や説明文に使われている言葉の特徴を見出し、解釈と関連付ける

  • ブレインストーミングで発散したアイデアを分析して収束させる

ほかにもっといろいろな活用ができると思います。「こんなふうに使ってみた」という例をコメントで教えていただければ幸いです。
最後に蛇足ですが、大きく表示されている言葉ばかりに注目しないよう留意していただければと思います。小さな表示だけれどユニークな言葉にも目を向けるようにすることでより豊かな見方ができるようになることでしょう。


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