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【アメリカに学ぶ】年上の部下(後輩)の正しい取り扱い方・6選

最近、昔に比べて年齢による上下関係が薄れているよね。

家庭内では、友達のような雰囲気で接する親子関係が主流になり、昔よりも「親の威厳」はかなり小さくなっている(気がする)。

会社内では、別会社の元役員や元部長が自分の部下になって、「自分よりも年上の部下」のマネジメントに悪戦苦闘してる人が大勢いるらしい。

面白いのは、「年上の部下」もしくは「年下の上司」でGoogle検索をすると、どちらのキーワードもロクなものが出てこないwww

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「年上の部下」で検索をかけると、「タメ口」「パワハラ」「偉そう」「呼び捨て」「めんどくさい」「プライド(が高い)」というキーワード……。
「年下の上司」で検索すると「プライド」「タメ口」「パワハラ」「偉そう」「怒られる」「呼び捨て」というキーワードが、それぞれサジェストされている。

てなわけで、両者のミスコミュニケーションは当分の間、解決されそうにないよね💔

つまり、日本の一般人にとっては、「年上の部下」も「年下の上司」も、めんどくさいし、厄介な存在ということである🗾

では、これがアメリカだとどうなるか?🇺🇸

日本と違ってアメリカは、早くから「能力主義」を採用しているため、日本企業よりも年下上司や年上部下の存在は一般的。

英語は目上が相手でもわりとタメ口が許されるし、上司や教授を下の名前で呼ぶことも許されてたりする(時と場合によるけど)。

アメリカでは「上司と部下」という枠組みはあれど、組織の雰囲気は日本よりもフラットであり、そこまで年齢にはこだわらない。

しかし、そんなアメリカ人でも、年上の部下(後輩)の扱い方にはまったく困ってない訳ではなく、やはり多少の年齢の壁は感じているらしい。

今回はそのあたりについて、こちらのサイトでぼくが個人的に調べた内容をまとめていく(少しでも分かりやすくするため、だいぶ超訳してあるw)。

ぼくも普段は年上の人に英語を教える立場なので、自戒を込めて、以下の6つのTIPSを心掛けていくつもりだ。

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1. 効果的なコミュニケーションを取ろう

年上の部下との対話で重要なのは、相手の話を聞き、自分の意見を伝えるタイミングだ。

ぼくがだいぶ前にチームメンバーと話をした時、ついつい自分がデキる所を見せつけようとして、せっかちに要点をまとめてしまったことがある。

それからしばらくして、メンバーの全員が、「自分のアイディアや意見を却下された」と感じていることが分かった。

「自己正当化をしたい」という自分の脳内の声を鎮めるためには、意識的な努力が必要で大変なのだが、そうするだけの価値はあると思う。

なぜならその努力によって、メンバー達が言いたいことや打ち明けたいことに、真に耳を傾けることができるからだ。

そのとき、きみの年上部下が「価値を認められ、尊重され、話を聞いてもらえる」という印象をきみに抱くのだ。

そのようにして信頼を獲得すれば、彼らはきみの年齢なんて気にすることなく、内に秘めた成熟さに気付いてくれるだろう。

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2. 従業員を評価しよう

彼らの年齢が上であるからといって、必ずしも自分より賢いわけではないが、多くの場合、彼らは経験が豊富である。

優れたマネージャーほど、自分のチームの強みの活かし方を知っている。

だからこそ、きみは自分の従業員を一人ひとり知るための時間を取ることが極めて重要なのだ。

彼らのユニークな強みを見分け、彼らの意見をまとめて、その才能に敬意を払うためにあらゆる手段を探そう。

きみが自分のチームメンバーを輝かしく励ます時に、きみ自身はリーダーとしてもっと輝くことができるのだ。

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3. プロセスではなく、結果に焦点を当てよう

誰もが成長したいと思っており、異なるニーズを持っており、それを満たしたいと考えている。

自分の従業員が何を求めているかに注意を払い、彼らを裁かないようにすることは、他の何よりも重要なのだ。

ぼくは以前、うるさい音楽を聴かないと集中できない従業員を抱えていた。

ぼくは彼の思考回路を全く理解できなかったが、疑いつつもあえて彼の好きなようにさせてやったんだ。

すると彼はオフィス全体にうるさい音楽をかけてすべてを一人で独占し始め、ぼくは他のメンバーと一緒に、オフィスの狭い場所に追いやられた。

しかし、最終的には、彼の仕事は輝かしいものになったよ。

きみも同じことをやってみたくはないか?

ならば、まずは自分のエゴを手放し、チームの能力を成功に導くことだね。

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4. 年齢に関する答えをいつでも用意しておこう

職場で、人に年齢を尋ねる行為がタブー視されているのは良いことだ。

しかし従業員は、お互いの年齢を確かめずにはいられないのも確かだ。

そのことを頭の片隅にでも入れておき、常に油断せず、もし避けられない質問が飛んで来たらどう答えれば良いのかを事前にしっかり考えておこう。

車のヘッドライトに照らされて、その場で身動きが取れなくなった鹿のようだとメンバーから思われてしまえば、きみは彼らの(本当にこの人で大丈夫だろうか……?)という疑いを確たるものにしてしまうだろう。

もしもきみが自分の年齢を公開するのも、皆の前で固まって不快な気分になるのも嫌なのであれば、笑ってこう言えばいい。

「仕事を遂行するには十分な年齢ですよ❤」とね。

もしも年齢を快く公開できるのなら、そうすればいい。

手段を選び、どんな質問でも自信をもって答えられるように、準備はしっかり頑張ろう。

要するに、いつまでもモヤモヤさせたままにするのは避けようってことだ。

そのためには、年齢に関する質問に対する答えを事前に十分に練っておき、彼らとの会話を円滑にしておくことだね。

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5. 静寂さの源になろう

仕事場でストレスを受けると、集中力が乱されて、混乱や怒りが生じることが、研究によって明らかになっている。

マネージャーの気性によって職場の雰囲気が決まるのは実によくある話だ。

ぼくの友人にはかつて、極めて有能な若いマネージャーがいたのだけど、彼女はちょっとしたことで発狂し、自分のフラストレーションをチームにぶつけていたよ。

どの年齢でもこういう特徴を持っているマネージャーはいるけど、彼女の場合は「若い」とか「経験が不十分だ」という点をメンバーに責められて、もっと真っ当なリーダーをスタッフ達が会社の外に探しに行ってしまった。

要するにどういうことかって?

きみが自分に(リーダーとしての)適正があるか不安に感じるならば、きみのスタッフに尋ねればいい。彼らはきっと見つけ出してくれるはずだ。

ただ、もしもきみ自身が物静かで、落ち着いていて、チームのために理性を十分に働かせいるのなら、年齢は問題にならないだろう!

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6. 尊重せよ、だがナメられるな

マキャベリが「愛されるよりも恐れられよ」と言ったのは有名だ。

ぼくは彼の中にいくらかの知性を感じるところはあるが、だからといってきみが自分の従業員に「恐怖」を植え付けることはあまりおすすめしない。

まあ、尊重と愛との間には重大な違いがあるわけだし、従業員の上司に対する扱いに話を絞るのなら、ほどほどに尊重するくらいがちょうどいい、とぼくは信じている。

彼らを尊重するかどうかは、きみ次第だ。

社会的自己(承認や好意を求める自分自身)を手放そう。

会社は、きみが新たな友達や筋トレ仲間を見つけるための場所や時間を用意してはいないのだからね。

具体的にどうするかというと、想像してみてほしい。

たとえばもしきみの社員が10分遅れて会議に到着し、ひたすら謝罪をしてきたとしたら、きみはシンプルに「ノープロブレムだ」と言うだろうし、他の社員もそのことに気づくことだろう。

ここで1つの齟齬が生じることになる。

その齟齬はその瞬間にはほとんど感知されないが、時が経つにつれて、きみが自分の従業員にナメられることを自分で認めてしまったり、受け入れてしまうことになる。

最終的には、きみが彼らを叱ることにビビってしまうのだ。

「みんなに好かれたい」衝動は、一刻も早く手放した方がいい。

その衝動に負けてしまえば、きみの従業員は誰が実際の責任者なのか、分からなくなってしまうだろう。

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💎 まとめ

◆ 1. 効果的なコミュニケーションを取ろう
◆ 2. 従業員を評価しよう
◆ 3. プロセスではなく、結果に焦点を当てよう
◆ 4. 年齢に関する答えをいつでも用意しておこう
◆ 5. 静寂さの源になろう
◆ 6. 尊重せよ、だがナメられるな

あくまでアメリカの方式なので、日本にそのまま当てはまるわけではないけど、一部は使える技もあるんじゃないかな、って思った。

ぼくの場合、大学入学時で23歳だったので、サークルやらゼミの先輩は皆、自分よりも年下だった。

タメ口で接するのもなんかアレなので、年上の自分が年下の先輩に敬語を使う構図だったんだけど、向こうは向こうで「先輩として」振る舞わなければならず、いろいろとやりづらそうだったわw

ぼくとしては、同学年はフツーに「同級生」として接するわけで、別になにも問題はないのだが、これが「年上の後輩」「年下の先輩」という関係になると、とたんにギクシャクし始めるから面白いんだぜ。

年齢が離れていようが、人に頭を下げることはなんも抵抗はなくなったし、年功序列の価値観もいまのぼくにはほとんどない……。

ただ、大学入学前に比べて、気軽にタメ口を使える相手が極端に減ってしまったのは、ひとつの問題かなぁと思っている😓

しばらくバイトで食いつないでいた時期もあったけど、そこでもやはり、年下の先輩相手には敬語を使っていた(向こうはタメ口w)。

ヘンな空気を作りたくないので、基本、誰に対しても敬語で接するように心がけているのだけど、どうも世間一般的にはまだこういうフラットな価値観は浸透し切っていないようだ。

タメ口で話せる関係は大切にしたい。

こないだ、とある都内のラーメン屋に行ったときに、50代くらいのおっさんが、30代位の教育係らしきバイトリーダーに怒鳴られていたのを見たよ。

おっさんはちょっと拗ねた態度で、内心では納得していない様子だったw

こういう光景を見ると、心に来るんだよね。

せっかく前の会社でそこそこ上り詰めても、いったん辞めたらそれまで積み重ねた地位や権力が一気に「ゼロ」になるっていう。。。

これが社会のキビしい掟。

まあ平和な日本といえど、競争原理はサバンナと同じ。

上下関係やタテ社会に慣れ過ぎると、イマドキのフラットな関係に適応できなくなりがちなのよね。

ぼくは中学の部活で、先輩後輩の関係はガチガチの上下関係だったけど、高校の部活は逆に超フレンドリーで壁がなかったので、逆にやりづらかったw(レギュラーにもなれなさそうだったので1ヶ月で辞めた🏀💦)

未来がどう転んでも対応できるように、普段から柔軟なシミュレーションをしておくのがいいと思う👍

今回は、アメリカの事例とは全然無関係ないことをだらだら語ってしまったけれど、今後の時代をうまく世渡りする上での参考になれば幸いである。

男の30代っちゅうのはなんとも微妙な年頃で、趣味に生きるか、ひと山当てるためにせっせと働くか、結婚して落ち着くか、みたいな限られた選択肢を迫られやすい。

まっ、ぼくは単なる英会話の伝道師に過ぎないので、きみの人生のことはきみにお任せするよ✋😤

これからも頑張りましょう。

アディオス👋



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