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p.2|社員大学は創造の種を守る

好奇心が自由でいられる場所を

私が創りたい「社員大学」という場所は、社員による、社員のための学びの場です。そして、社員の「好奇心」や「遊び心」といった可能性を何よりも大切にします。

この社員の「好奇心」や「遊び心」といった創造性の種は、会社の中に「特別に育つ環境」を整備しないとうまく育たないことがあります。

当社も含め、株式会社(営利企業)の基本的な特性のひとつに利益追求というものがあります。株式を所有する投資家から得た資金を事業活動に投入して資金を拡大回収し、それをまた配当などの形で投資家に還元する必要があります。

この利益追求という特性が強くなりすぎると、将来の不確実な利益よりも、確実性の高い短期的な利益が優先されやすくなります。将来に向けた発想や活動はどんどん肩身が狭くなっていきます。

こうした短期的で確実性を重視する世界では、好奇心や遊び心は無駄でしかありません。生産性を上げるには、そういった利益に直結しないことを極力排除し、利益に直結する業務だけに取り組む必要があるからです。

このような短期的な確実性を重視する世界では、将来に向けた「創造性の種」である好奇心や遊び心は「特別に育てる環境」を整備しないと、どんどんと創造性の芽が摘まれていきます。これは特に、当社も含めたオールドカンパニー(創業から一定期間が経っている歴史ある企業)において必要な視点だと思います。

私はその「創造性の種である好奇心や遊び心」を守り育てる場所として「社員大学」を創りたいと思っています。

学生の頃と同じように、様々なことに触れ、自由に行動ができて、成功も失敗もたくさん経験できるような場所が会社の中にも必要だと思います。

社員の好奇心を大切にして、自ら様々な可能性を切り開く場所として、私は「社員大学」を創る。もちろん、そこでは年齢も、立場も、何も区別なく誰もが平等で、自由に挑戦ができる場所です。

※創造性の種が摘まれていく要因、またその対処法については以下の日経新聞の記事が参考になります。また『イノベーションのジレンマ』や『両利きの経営』などの書籍でも多くのことが語られています。

以上

大好きな柿ピーに使わせていただきます✨