見出し画像

パニック障害を10年以上経験してみて②

①の記事の続き

①で書くのを忘れていましたが映画館に行った時の出来事も強く印象に残っています
当時名探偵コナンを見に行っていた時の出来事で、確か京都を舞台にした内容だったと記憶していますが、ちょうど犯人がもう分かるという終盤の超良いところ(多分終了15分前位)でパニック発作が発症してしまいました
なるべく発作が起きても邪魔にならないように一番後ろの席に座っていたのですが、それでも発作で苦しくなって、緊急で友人には迎えにきてほしいと、
SOSメールをしていた時に離れて座っていた女性が近づいてきて携帯いじるのやめて下さいと言われ、結局残り15分位を残して席を立ちトイレでうずくまっていたのを思い出します
結局結末を知ることができず映画館を去る事になりました
ちなみに一年後テレビで映画が放送された時にやっと犯人が分かったというオチ

この辺りから何かを見に行く時はなるべく人に迷惑がかからない後ろのはじ側や出口に近いところを探すようになりました

パニック障害が発症して投薬がソラナックスになり、7年勤めた職場を退職
一番のストレスになったのはやはり仕事の件
当時はスマホもない時代で動画もまだ簡単に見れるような時代ではなかったと、記憶しています
でも家で仕事するならインターネットしかないので、何とかネットで仕事をしようと試行錯誤していた時期があります
ヤフオクで情報商材を買ってみてそれを参考にやってみたこともありましたし、自分でブログを作ってヤフオクや個人間取引でノウハウを販売したこともありました。
ですが収入の金額的には非常に少なくこれだけで生活を成り立たせて行くのは難しいと感じつつも、何とか1年くらいそんな苦しい時期を続けていたところ、近くのお店へたまたま買い物に行った時に7:00〜13:00の求人募集を見つけました。
この時はとりあえず3か月やってみてダメなら辞めようくらいの気持ちで試しに面接を受けてみたところ採用され働いてみることに。
夜の仕事をしていた時よりも朝早く起きてお昼には帰ってきて夜に眠れるという生活リズムが自分に合っていたのか3か月は何とかやり過ごすことができて気がつけばずっとそこで働くことになりました
最終的にはそこのオーナーが仕事を辞めるまで勤めることになりコロナ禍の前までその職場で勤めさせていただきました
思ったよりも働かせていただき感謝の気持ちで一杯ですm(_ _)m

ただ夜の仕事から日中の仕事に転職をしたものの、仕事中にパニック発作が出ることは何度もありました。
すぐに浮かぶのはお店で接客する時に何故か7:40位になると発作が起きるという悪循環に陥ったことがあります。
今思うとこの時間帯に仕事前のお客さんが来ることが多くて、
また発作が起きたらどうしようという予期不安が発作のきっかけとなり、
その結果予想通り発作が起きるという流れが出来つつありました。
接客中に発作が起きると息苦しくて喋ることができなくなってしまいます。
お客さんからは怪訝な目で見られることもありますが、そんな時には正直に、
すむません体調が悪くてごめんなさいと一言言ってゆっくり接客させてもらいました。
発作がひどい時はすみませんとお客さんに一言言ってしゃがみ込んでぜーハー言いながら大丈夫ですか?!と心配されつつも体調が悪くてと説明して何とか乗り切ったというのを何度も繰り返しました。
同僚にはたまに調子が悪くなることをあらかじめ話しておくのはとても大事だと思います。
その辺りから朝出勤前にソラナックスを服用して出勤するという対処法で乗り切れるようになってきました。今でも出勤前にはソラナックスを服用してから出勤しています。それでも調子が悪そうな時はソラナックスを0.2mgだけを追加で服用することで対応しています。
パニック障害を持ちながら仕事を続けてゆくには色々な対策と知識や理論武装をして大丈夫と言うことを自分自身に言い聞かせるようにしています。

パニック障害を患ってから医療関係の勉強や道具を揃えるようになりました。
まずは救急法救急員の資格を取りに行って基本を学び、看護の基本などの書籍でバイタルチェックの基礎を勉強しつつ、心電図の読み方の書籍でPQRST波の見方を学んだりしました。
そしてハードとしては血圧計、パルスオキシメーター、心電計、AED、バックバルブマスク等、まだ色々ありますがとにかく家で何か起きても救急車が来るまで対処できるような道具を充実させました。
なので夜に突然息苦しくなったとしてもパルスオキシメーターで酸素濃度を確認して、体温や血圧を測って、心電計で波形を確認して記録をしつつ、安静にした後の数値の変化を確認したりしてとにかく記録をしまくって自分のパニック発作が起きた時の体の状況を数値で確認するようにしてみたのです。
これはやってみると、先回は発作が起きた時にこの数値より低かったとか高かった、そしてどのくらいで収まったかなどを記録しておくことで、発作が起きてもこの発作ならあと数分で収まる今まで経験してきた発作だから大丈夫だと、論理的に自分を納得させることで発作に対処することが少しづつ出来るようになってきたと思います。
今でも朝の体温チェックと血圧測定、体調の記録などは欠かさず行なっています。こうした記録付けはパニック障害をお持ちなら実践してみると良いと思いますよ。

さてパニック発作を発症してから困ったことのもう一つの分野が入院保険に新たに加入することが出来なくなったという事です。

20代前半に加入していた入院保険が30代の時に満期になって新たに入院保険に加入しようと思いましたが審査されたところソラナックスを服用しているなら入院保険には入れないと言われ、そこでも絶望的な気持ちを味わうことになりました。
苦しいながらも仕事をして病気になったら入院保険の補償もないという状況に、パニック障害を持っている人は社会から差別されていると強く感じたのを覚えています。

入院保険には入れなくなったので満期で入った100万円を何とか運用しようと思って投資をはじめたというのがこのnoteに書いた記事に続いて行きます。
投資を2016年からやってみて感じたこと①

食事に関しても少し書いておきたいと思います。
私はコーヒーをよく飲んでいましたがカフェインはやはり息苦しさの原因になっている事が分かってきました。缶コーヒー1本でもカフェインが多い物だと息苦しくなるようになったので、コーヒーが飲みたい時はブラックコーヒーと水を2:8位の割合に薄めて飲むようにしていました。
今ではほとんど飲まなくなり水やお茶ばかり飲んでいます。
アルコールに関しては飲んで夜寝ると心臓が止まりそうな息苦しさで飛び起きる事が何度か続くようになったので、お酒は控えるようにしていましたが、
中田敦彦のYouTube大学の禁酒の回を見てからお酒の危険性を改めて知ったので、そこから禁酒をして今ではほとんどお酒は飲まなくなりました。
飲みたいとも思わなくなりました。

結構長くなってしまいました…
パニック障害を10年以上経験してみて、現在の状況はというと…
・普通に車の運転が出来るようになっています
・仕事も週5でなんとか出来ています(日中の仕事)
・脱出できない状況や緊張する状況ではパニック発作が起きることはあります
・服用中のパニック発作の薬はソラナックスのみで大体1日1錠で済んでいます
・入院保険に入れないのでその分は資産運用(お金の勉強が重要)
・カフェインは缶コーヒーでもパニック発作を起こしやすくなるので、なるべくカフェインは取らないようにしています
・アルコールは飲まない方が良いので今はほとんど飲んでいません
・体調の記録チェックは自分を納得させるのに役立つのでオススメ
・睡眠は7時間以上はしっかりとることを目指す(私は21:00〜5:00が睡眠時間)

ここまで読んでくださったということはあなたもきっとパニック発作で苦しんだ経験があることでしょう。
今も辛い経験をなさっているかと思いますが、是非体調の記録をもし取っていなければ記録をつけてみるように私個人はお勧めいたします。
共にパニック発作と戦い続けて行きましょう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?