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パニック障害を10年以上経験してみて①

最近パニック障害という病気が認知されてきたと思う
先日ネットニュースを見ていると有名格闘家がパニック障害になって闘病している記事を見て、どんな人でもパニック障害になることがあるのだと改めて実感させられるニュースでした
パニック障害に苦しんでいる方全てが楽になることを願っております

かくいう私も20〜30代の頃パニック障害ということが判明して絶望したのを思い出しました
(この記事の内容はパニック障害で苦しんでいる方の何らかの参考になればと思い記録します)
最初は原因不明のめまいからはじまって、各種病院で診てもらったのですが原因はわからず脳外科でMRIを撮っても別に異常なしと言われ、じゃあ何なんだこのめまいや痺れ、心臓が苦しくなるような症状は?と、途方に暮れていたところ、きっと心臓がバクバク苦しくなることがあるから心臓が悪いに違いないと思い、循環器内科で診てもらおうと思って、1時間以上離れた循環器の先生のところに行くことにしたのです。
そこの病院へ向かう途中、車を運転しているとこれまで過去に経験したことがない激しい動悸に襲われて、運転中このまま意識を失って死ぬかもしれない。
救急車を呼ぼうか?!
という状況に陥り絶体絶命の状況になって非常に焦りました。
どうしても辛かったので、これから向かおうと思っていた病院へ電話をかけて、状況を伝え、今できる応急処置の方法が何かないかを医師に尋ねてみたところ、近くに紙袋か何かないかを聞かれたので探すとビニール袋があったので、そこに口を当ててゆっくり呼吸をするようにという応急処置を教えてもらい、それを実施。少し落ち着いたものの体はぐったりした状態だったので隣町の友達に電話をして病院へ連れて行ってほしいことを伝えたところすぐにきてくれて病院まで運んでもらいました。この友人には今でも感謝しています。

そして何とか病院へ着いて色々検査をした結果、出された診断が、
「典型的なパニック障害ですね」という診断を受けました
精神的なストレスからくるものだと説明され、コンセントも少しの電気をたくさん使えばブレーカーが落ちるように、人間も小さなストレスを溜め続けるとある時何かがきっかけで心のブレーカーが落ちるというような説明をされた記憶があります
きっかけとなるような出来事に何か心当たりあるでしょ?と医師に言われて、
確かに心当たりは色々あった。
当時は夜の仕事をしていたので日中に寝て夜に仕事へ行き朝に帰宅するという昼夜逆の生活を送っていたこともあり、後日医師から人間は基本的に朝に起きて夜に寝るようにつくられているから仕事を変えてみるのも良いかもと言われたことで踏ん切りがついて職場を退職することにしました。

この時期の症状としては夜職場に向かう時に手足が冷たくなって動悸がしだして、酷い時は内臓が痺れる感覚にもなって運転できなくなるほど辛く、途中で車を止めて落ち着くのを待ってから出勤するという日々が続いていました。

こうして7年ほど続けていた夜の仕事を辞めることになりました
今でも覚えているのが家から外の景色を見た時に、まだ長い人生なのにこんな病気になってしまって運転も出来ずにこれからどうなるんだろうとメチャクチャ不安になったことを覚えています

私のパニック障害の特徴としては、脱出できない空間への恐怖感があります
例えば何かのプレゼンをするような時に、その内容を話す準備をしたのが自分だけで変わりがいないというような状況も、一種の脱出できない状況なので発作の引き金になります。
あとは地下鉄移動でもパニック発作になりました。
地下鉄に乗ってドアが閉まって移動する瞬間からもう居ても立っても居られない気分になってゼーハーゼーハーと過呼吸気味になり、結局2〜3駅で下車して落ち着くのを待ってからもう一度乗車して、また発作が起きてというのを繰り返してやっとのことで目的地に着くというような状況です。到着まですごく時間がかかります。
他には床屋や歯医者に行くのも脱出できない空間ということで発作が起きることがあって、何をするにも脱出できるか出来ないかで判断するようになりました
なので自ずとMRI検査やCT検査なども発作の引き金になることがあります。

私の場合の治療については医師からソラナックス0.4mgを処方されていますが、体調に合わせて半分の0.2mgに割って量を減らして服用するなどしてあまりたくさん服用せずに対応しています
一時期循環器の先生もパニック障害について詳しく調べてくれたのか院内にパニック障害のパンフレットが置かれるようになりました
そしてSSRIっていう薬がパニック障害に効くんだけど副作用で吐き気などがあるけど服用してみるかどうか打診されたことがありますが、吐き気は嫌だったのでソラナックスだけでしばらく様子見るということを伝えて結局SSRIは服用せずにパニック障害と向き合うことになりました
ちなみに今でもソラナックスは服用していますが飲む量は仕事の日は1錠0.4mgを朝服用して出勤する感じです
休みの日はほとんど服用することはないです

長くなってきたので②に次の記事は載せたいと思います


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